AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

春一番が吹く頃 『木綿のハンカチーフ』の呪縛 (ときめき研究家)

2009-02-28 20:42:44 | ときめき研究家
『木綿のハンカチーフ』(太田裕美)は、言わずと知れた作詞家松本隆の出世作。恋人を田舎に残し上京する男と、田舎で健気に待つ女の掛け合いで進む歌で、時間の経過と共に男の心は離れて行く。
新幹線や飛行機、電子メールや携帯電話により、物理的な距離は恋人達の障害にならなくなった。でも、別々の時間を、別々の環境で生活している中で、心理的距離は、徐々に離れて行くのだろう。そしてそれは誰のせいでもないのだ。
「去る者日々に疎し」という諺まであるくらいで、これは時代を超えた真理なのだ。松本隆が発見した訳ではない。でも、彼があまりに鮮やかに描いたことで、地方在住の恋人達には絶望を、同じテーマで曲を作る作詞家には大きなプレッシャーを与えることとなった。これを「『木綿のハンカチーフ』の呪縛」と呼ぶ。

松本隆自身が、都会育ちなのに、このテーマへの思い入れが強く、何度も挑んでいるが、「『木綿のハンカチーフ』の呪縛」を解けたものはない。「去るもの日々に疎し」とわかってしまっては、その真理に抗って、人の気持ちを無理に繋ぎ止めることは、愚かだし、悲しすぎる。
『卒業』(斉藤由貴)に漂うのは深い諦観だ。「離れても電話するよと小指差し出して言うけど 守れそうにない約束はしない方がいい ごめんね」。なぜ彼女がそんなに悲観的になるのか、それは『木綿のハンカチーフ』を聴いたからに他ならない。

『ひとりぼっちは嫌い』(高橋美枝)では、男は「訪ねて来いと言ったきり あとはもうなしのつぶて」で、女も「汽車でなら2、3時間で着くけれど 私には無限に遠い」と尻込みしている。彼女もきっと『木綿のハンカチーフ』を聴いたのだ。

『制服』(松田聖子)では呪縛を乗り越える可能性を示す。「明日からは都会に行ってしまうあなた」に対し、女は「このままでいいの ただのクラスメイトだから」と割り切っている。離れて付き合い続けることなどできっこない。でも、思いがけず男から手渡された「雨に濡れたメモには東京での住所が」。この2人は、卒業前には付き合っていなかったので、これからはじまるという新鮮さが武器となる。しかし、時間の経過という悪魔は、それでも徐々に忍び寄るだろう。

男を信じて、ひたすら待つ女もいる。許瑛子作詞の『早春の駅』(小高恵美)は、「好きな人の夢が叶うことを女の子は願うの」、「もしも躓いたら私の胸帰って来ていいのよ」と健気に見送る。彼の心が離れて行くかもしれないなどと、微塵も疑っていない。彼女は『木綿のハンカチーフ』を知らないのかもしれない。信じていて裏切られるのは、ショックも大きいだろう。

秋元康も、かつてこのテーマに挑んでいる。
『卒業』(菊池桃子)は、「四月が過ぎて都会へと旅立って行くあの人の 素敵な生き方うなずいた私」と、見送るだけ。「素敵な生き方」とは、就職か、進学かはわからない。「四月が過ぎて」旅立つというのはイレギュラーで、ミュージシャンやアーティスト系か、とりあえず都会に出て何かを探すのかもしれない。彼女は、『木綿のハンカチーフ』を当然聴いており、繋ぎ止めることなど初めから考えもしないで、過ぎ行く日を淡々と見送っている。

『約束』(高井麻巳子)は、お気に入りに提供しただけにに力作だ。「華やぐ都会の暮らしに慣れても変わらない」と言って上京した男からは、しかし短かすぎる別れの手紙が届く。女は健気に「新しい人を悲しませないで」、さらに「いつか愛にはぐれたら帰ってきて」と歌う。とどめは「最後に1つだけお願いを聞いて・・・・・・あなたはあの頃のままでいて」と来た。何て都合が良い女だろう。
「華やぐ都会」(「華やいだ街で君への贈り物探す」)、「最後に1つだけ」(「最後のわがまま 贈り物をねだるわ」)は、名曲に呼応しているのは言うまでもないが、結局、呪縛を解くには至っていない。

そして20年以上の時を経て、『春一番が吹く頃』。
「メールするなんて そんな言葉より ガールフレンドを作るなよ 神様に誓え」と、殊更に乱暴な言葉で迫るのは、無理だとわかっているから。真面目に「わかった、誓うよ」と言わせないため。そう、彼女も「守れそうもない約束はしない方がいい」と知っているのだ。
「残る日を数え寂しくなるより そばにいられるこの今を大切にしよう」。これが呪縛への最大限の抵抗だ。子供時代は放課後が長かったように、刹那主義は若さの特権であり、今を悔いなく過ごすことが、結果として二人の絆を強めることになるかもしれない。応援したくなる。

森雪之丞作詞の「卒業までの7ヶ月」(八木さおりのアルバム曲)は、似たコンセプトの曲だ。「夏のセーラー服を棚にしまったとき 気づいたの二度と着ないこと」という彼女は、その後の7ヶ月を男と悔いなく過ごそうと決め、その通りに過ごす。その結果、「離れ離れになる朝が来ても平気 誓い合うわ愛は引き裂かれないわ」という自信を得る。しかし、本当に呪縛から逃れられたかどうかは、誰も知らない。

(蛇足)
『春一番が吹く頃』の「コートなんか脱いで制服だけで」は、当然『春一番』(キャンディーズ)の「重いコート脱いで出かけませんか」の本歌取りでしょう。
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佐伯美香さんのモバメ

2009-02-28 20:00:00 | 佐伯美香
今週の佐伯さんのモバメはなかなか良かったと思います。特に24日モバメは佐伯さんの新しい魅力が出ているかなと思いました。 内容はたわいのない日常の一コマを紹介しているのですが添付されていたウインクしている写真にはドキッ!としました。

人生初めての握手会で佐伯さんと握手をした時に佐伯さんから自分のモバメは面白いですかと聞かれてドギマギしたのを覚えています。今なら面白いと言うより素敵なメールをありがとうと素直に言えると思います。その時は「面白いです!」とオウム返しに返事をするのがやっとでしたが。

つくづくこのモバメと言うシステムは素晴らしいと思います。他のアイドルグループでもこう言うシステムがあるのかは、私はAKB48一筋なので知りませんがファンを囲い込むには中々効果的なシステムだと思います。

昨今では人気急上昇で会いに行けば会えるアイドルと言う看板は降ろしていただきたいと思いますが確かに会いに行けるアイドルであった時代もありました。その最後の時代に触れる事が出来たのかも知れません。

そう言えばグッさんがかつて運が良ければ会えるアイドルと言ってましたがそれは今では冗談では無くなってしまいました。
アイドルと言うのはそう言うものだと達観した上で佐伯さんのモバメを楽しみにする事にします。

テッド
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「ドリル魂」、ラスト( ナッキー)

2009-02-28 19:28:37 | 乃木坂46・渡り廊下走り隊・派生ユニット
ストーリーは進んで、4人は芸能事務所にスカウトされます。
だけどこのビルの工事が終わるまで、やり遂げるという約束があるので、悩んでいます。

仲川「でも、あたしたちには、仕事があるって」
多田「でも、うちら約束があるから」
平嶋「うちら、ここに残ります」
渡辺「ここまできて、約束を破りたくない」
結局4人は、工事現場を離れ、芸能事務所に入るように、説得されます。
何故、芸能事務所にスカウトされたのかというと、4人が工事の休みの時に歌っているところを写真に撮った工事現場の同僚が、その写真を芸能事務所に送ったのが、認められたから。

ハッパ(ダイナマイト)でないと撤去できない岩が見つかり、「ハッパ、ハッパ」と皆が言っているところに、4人が、「葉っぱなら持っています」と、四つ葉のクローバーを出すというギャグ。

4人「無念」
かしら「よくやった」
最後に歌った「初恋ダッシュ」は、芸能事務所に入って、レコードデビューしたという劇の中のエピソードになっていました。

開始前の記事で800人、横40人で25列くらいの会場と書きましたが、
左右両脇の5列ずつは、切符を販売していませんでした。おそらく、後ろの5列くらいも。
それでも、横30人で20列600人くらいですから、去年の増田有華、シンディのお芝居より大きなキャパシティ。

3次元メガネの見せ場は、工事現場で、溶接や切断の火花が、ハート型に見せるシーン。
ナッキー
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「ドリル魂」、宣伝します( ナッキー)

2009-02-28 15:20:02 | 乃木坂46・渡り廊下走り隊・派生ユニット
お芝居終わった後の挨拶が、繰り返しありました。多分3回。交代でステージ中央にでて、退場する。
3回目の挨拶の後で、退場しようとした渡辺麻友が、「残って」と呼び止められた。

最後に出演者全員が舞台に。代表者から挨拶。「ブログ書かれている方は、是非今日の初日の舞台のことを書いて下さい。」

世の中には、ブログの評判を読んで、見に行くかを決める人もいるでしょう。でも、映画のように長い公演ならともかく、この公演は3日間なので、ブログを読んで会場に足を運ぶ人がどれだけいるでしょうか。

昨日の私の記事は感じたことを淡々と書きましたが、あまり舞台の宣伝にはなっていません。

私が注目したのは、渡り廊下走り隊の4人の演技・表情・仕草・台詞だけ。メモとれた台詞は、

渡辺「おじさん、メールの人」
渡辺「まゆ、おじさん好きなんで」
渡辺「助けて、誰か、痴漢です」

工事現場で4人が金を巻き上げたところに、安全表示の人形を壊したのは誰かと、工事施工業者に聞かれて、
平嶋「知らねえ」
??「おまえ、夜回り先生かよ」

工事現場の人たちに心を許した4人が、何故不良になったのかを語る場面、
平嶋「私は一家の恥だし」
渡辺「私は受験に失敗して・・・うちらの人生終わってんだよ」

人形を壊した4人は、、工事現場で働くことになる。最初は弁償するためだったが、工事をやり遂げるまで、働き通すという約束をしたから。

M3:ヘルメット被って働くのだ、という歌
4人が中央で歌唱とダンス。平嶋夏海が、歌の途中で、ヘルメットを落とした。曲が終わって、被り直す。

壊れた安全表示の人形を直そうとするけど直らない、という場面で4人が登場。

渡辺「私たちが悪いんだ」
平嶋「タロー、ごめん」

この後で、多田愛佳が驚いて腰を抜かし、引きずられて退場。

続く

ナッキー
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