新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

路上にも駅にもゴミ箱が・・

2016年06月27日 | 日記

  
 マドリッドの街にはいたるところにゴミ箱が設置してある。路上には約40メートル間隔で写真のようなゴミ箱がある。これは便利だ。むかし道路はゴミ捨て場だった。水洗トイレがなかった時代にあっては屎尿の捨て場でもあった。自動車の時代になってからは道路が駐車場になっている。バル(立ち飲み居酒屋)など公共の場所では、ゴミや食べかすは床に捨てることになっていた。
 いまは道路がきれいになっている。路駐が多いことは変わりがないが、ゴミは一掃された。これは路上にゴミ箱を設置した結果だろう。バルのゴミはどうなったか調べなかったが、小さなバルが密集しているサンミゲール市場内にゴミが落ちていなかった。人びとのマナーがよくなったようだ。
 地下鉄の駅にもいたるところにゴミ箱があるし、高速列車に乗っても各座席に小さなゴミ箱が設置されており、あめ玉やガムの包み紙ならそこへ捨てられるようになっている。
 ひるがえって東京では、1995年の地下鉄サリン事件以来ほとんどの駅からゴミ箱が撤去されている。公園でもゴミの持ち帰りが奨励され、ゴミ箱をおいてある公園はほとんどなくなった。日本ではゴミ箱は犯罪の温床になりかねないのだろう。
 スペインではゴミ集め作業に従事している人たちの仕事を確保し、同時に街の清潔を保つためにゴミ箱を設置しているように見える。むかしは公園の花壇に水をかける人たちの姿をよく見かけた。今回のスペイン訪問では残念ながらそれはほとんど見かけなかったが、これも公共の仕事として街が提供していたものだろう。