新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

オリンピック開会に思う

2021年07月25日 | 日記

 23日オリンピック開会式。3時間半は長い。長すぎた。選手入場に時間がかかったのはいたしかたないが、それ以外はもっと短縮できたはずだ。バッハ会長の話が長かった。solidarity、solidarityと連呼して、何を言いたかったのか。原稿を読んでいるのだから通訳など入れずに、日本語字幕を入れるだけでよかった。
 ピクトグラムは観ていて楽しめたな。あれは会場で観るものというより、テレビで一方向からのみ観るからこそ楽しめたのだった。
 最後の聖火リレーは余計な小細工をやめて、大坂なおみが走ってきて、そのまま聖火台に上って点火すればよかった。長嶋さんには申し訳ないが、昔のように満面の笑みを振りまく余裕がなく歩くことだけで悲愴だった。だいたいにして観客がいないのだから、会場にいる外国の人たちには長嶋さんが誰だか分からない。マスクをしていて私たちにさえ顔の判別が難しかった。
 1964年の第18回大会開会式は10月10日におこなわれた。涼やかな風が吹く快晴の青空のもと、さっそうと聖火を掲げて入場したのは弱冠18歳の坂井義則くんだった。彼が1945年8月6日広島で生まれた人物だったことを知ったのはずっと後になってからだった。当時、私が通っていた中学校は、授業を1時間か2時間で打ち切って、下校させてくれた。「家でテレビを観なさい」というわけだ。いま思えば、そのころすでにほぼすべての家庭にテレビ受像機が普及していたことを意味する。
 競技でメダルを獲得するのは前評判ほど容易ではなかった。その点はいまのほうが楽しめる。選手たちが国際レベルに達している競技が多くなった。
 暑い、と苦情を言っているテニス選手がいるらしい。あたりまえだ。そんなことははじめから分かっていた。暑いことを承知のうえでこんな季節を開催時期に選んだ主催者、スポンサーに苦情をぶつければいい。
 多くの選手、スタッフがコロナ陽性になっている。この先どういう展開になるか、目が離せない。


内視鏡検査

2021年07月20日 | 日記

 先週、胃の内視鏡検査を受けた。結果は「異常なし」。
 しばらく胃の不調がつづいていた。ちょっと多く食べると食べ過ぎた感が残り、その後、食欲を感じなくなる。食欲不振が続き、回復しても少食になる。漢方薬でだましだましやってきたが、今回はかなりの長期間、胃の不調を繰り返すので、久しぶりに受診しようという気になった。
 内視鏡検査を担当した医師は「きれいな胃ですね」「ここがピロリ菌が住んでいた場所です」などと説明してくれた。8年まえに同じ病院で内視鏡検査を受け、あまりに異常がないため医師が検査の最中に「ピロリ菌の検査をしましょうか」と言い出したのだった。ピロリ菌除去の痕跡が分かり、50年まえの十二指腸潰瘍の跡まで分かるのに、なぜ今回の不調の原因が分からないのか。不思議だ。検査の予約をしてから検査当日まで4日間、薬を飲み、胃の調子がかなりの程度、回復したことを実感していたが、不調の原因は突き止められないままになった。
 受診の成果は薬を処方してもらえたことだった。ガスター20を少々。ガスター10は市販されているが、ドラッグストアで買おうとすると薬剤師が出てきてうるさくいう。結局、売ってくれない。医師の処方があれば保険が効いて安く買える。もうひとつは漢方で滋養強壮剤として使える補中益気湯。28日分処方してくれた。これで暑い夏を夏バテしないでなんとか乗り切れそうだ。おかげで今は快調に生活している。

大谷翔平とベーブ・ルース

2021年07月13日 | 日記

 大谷翔平をベーブ・ルースの再来と讃える人が多いが、冗談じゃない。Babeはbabyのこと、りっぱなおとなの品格を備えた超一流プレーヤーの大谷翔平をそのような人物になぞらえるのはやめてほしい。
 2017年8月5日のこのブログに、マイク・ロイコが書いた「夢のオールスターチーム」と題するコラムを紹介した。このコラムは1973年5月3日(たぶんシカゴ・サン・タイムズに)初出、1988年2月にシカゴ・トリビューン紙に再録され、ジャパン・タイムズに転載されたものを私が要約したものだ。その一部はこうだった。

レフト・・ベーブ・ルース。このホームランキングを除外して夢のオールスターチームを組むことはできない。大食漢の酔っばらい、ほら吹きでけんか好きときている。そのうえ飽くなき好色家でもあった。いちどハリウッド映画に出演したことがあったが、その歳の女優たちのステイタスシンボルはベーブと寝たことだったという。ベーブは彼女たちみんなにステイタスを与えようとした。21年間プレーしてホームラン714本、打率.342、投手として93勝した。

 残した記録はりっぱだが、ふだんの振る舞いはまさにbabyだった。マイク・ロイコが選んだあとの選手たちも似たり寄ったりのつわもの揃いで、興味深い。いまもそのようなつわものが混じっているのだろうか。これからコロラド州デンバーでホームラン・ダービー2021が始まる。空気が薄い、つまりボールが飛びやすい高地でのホームラン競争は見ものだ。




カナダのボートチーム

2021年07月08日 | 日記

 相模湖畔へ行くと、カナダのボートチームが練習している。合宿地は藤野の研修施設らしい。きのうたまたまボート2艘を取り囲んでいる一行を目撃した。女子チームのようだ。みな若くて体格がよい。ボートは長さ15メートルほどあるだろうか。
 湖畔は七夕飾りで飾り立てられている。養護学校の生徒や保育園児たちがつくったものだ。「ようこそ相模原市へ」の白い幟が無数にひらめいている。釣り船店、昭和時代のレトロな雰囲気をウリにするゲームセンターなどもいつになく大きな音楽を鳴り響かせ、湖畔は例年になく華やか、賑やかだ。
 しかし人がいない。ボートチームを見に来たらしい人が数人いる程度だ。盛り上がらないいまの社会状況を如実に表している。
 神奈川のまん延防止措置はつづくし、東京都には4回目の緊急事態宣言が発出されるのだから、選手団を歓迎するムードにならないのは当然だろう。音楽などの鳴りものと飾りだけがはためき、応援団がいないスポーツの祭典とは、なんと寂しいことか。

 この周辺を5000歩近く歩いた。相模湖周辺は坂が多いので、これだけの歩行でも平地で7000歩ほど歩くだけのエネルギーを消耗する。湿気の多い日で汗だくになった。

Google Earth

2021年07月05日 | 日記

 熱海市伊豆山地区で起こった土石流災害は、その映像記録の悲惨さが目に強く焼きついた。そして報道や友人知人からの情報から推測するに、伊豆山上部にあった盛り土が大雨で流れ出したことがおもな原因だったようだ。産廃業者やソーラーパネル業者らが関係し、またその裏には旧地上げ屋が関わっているとの情報がある。これはあくまでも伝聞の伝聞であり、真相はこれから徐々に分かってくる、あるいは分かりながらもひそかに隠蔽されていくだろう。
 ひるがえって私が住んでいる地域はだいじょうぶか、と気になってGoogle Earthを開いてみた。上の写真がそれで、自由自在に角度と縮尺を変えて見ることができる。相模原市が作成したハザードマップには、わが地域がはっきりと土石流警戒区域としてマークされている。その土石流発生箇所として推定されている場所はどのような状態か。盛り土はない。この40年ほどの間に手を加えられた形跡はいっさいない。それでも雨が降れば水が流れ出てくる場所がある。大雨になると勢いよく流れ出て、道路がまるで川のようになり、下の秋山川へ流れ込む。水が堰きとめられることなく排出されているかぎり、大きな災害にはつながらないと思っている。
 久しぶりに開いたGoogle Earthは、やはり便利だ。いまイングランド北部やロンドン北部のかつてジェームズ・マレーが暮らしていた土地を地図で調べることが多くなっているが、ふつうの地図よりGoogle Earthのほうが位置関係と同時に地形を見ることができ、一石二鳥の効果がある。
 3日、熱海での土砂災害にまつわる東海道新幹線の一時不通のため、関西への旅行を中止した。鉄道運賃が手数料なしに全額返還されたのはありがたかった。