新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

ケリモかチェリモか

2018年08月27日 | 日記

 26日は朝から女子マラソン、とうとう最後まで見てしまいました。10人ほどが先頭集団をつくっていたのですが、30度近いジャカルタの気温の高さを考慮してみな一様に力をセーブして走っていました。しかし25キロ地点でバーレーンの選手が、こんな遅い集団ではやっていられないとばかりに先頭集団から飛び出し、あれよあれよという間に100メートル、200メートルと2位集団を離していきました。結果はぶっちぎりの1位でした。日本の野上恵子選手が2位に入りました。翌朝の新聞記事には、2位の野上選手のことばかりが紹介され、1位の選手の名前さえあがっていません。私は1位の選手をなんと呼んでいるかを知りたかったのですが・・。
 さてそのバーレーンの選手、名前はChelimoですが、TBSではチェリモ、NHKではケリモと呼んでいました。どちらが正しいのでしょうか。TBSでは高橋尚子さんが解説していました。ランナーたちの精神状態やジャカルタのコースの特徴について、みずからの豊富な経験を元にした的確な解説が魅力でした。CMの時間になるとNHK-BSに切りかえます。両局ともおなじ映像を流していました。ところが1位を走る選手の名前が違うのです。ケリモとチェリモ、どちらがより適切な呼び方なのでしょう。バーレーンの選手とはいってもアフリカ系のようです。スリムで脚が長く、余裕たっぷりに走っています。名前からすればラテン系のように思えます。イタリア系かスペイン系、はたまたポルトガル系か。イタリア系ならケリモ、スペイン系ならチェリモ、ポルトガル系ならシェリモが妥当な読み方です。ラテン系でなければ、私にはお手上げです。正確なところは分かりません。
 解説者、高橋尚子さんがこんなことを言っていました。アフリカ系の人とアジア系の人とは骨盤の付き方が異なるのだとか。くわしくは分かりませんでしたが、アフリカ系の人は立っているだけで前のめりになるように骨盤がついていて、脚を軽く出せば走れるのだそうです。ケニアやエチオピアなどマラソンの強豪国がアフリカに多いのがこれで頷けます。将来、日本でもマラソンランナーの英才教育をしようとするなら、幼いころに骨盤矯正をすればよいのではないか、と考えたりしました。
 アフリカ系の名前でもう一つ気になっていたのが、サッカーのエムバペです。つづりがMBAPPEですから、「ンバペ」か「ムバペ」とするべきだと思うのですが、たいていのメディアが「エムバペ」と表記しています。アフリカの人名や地名には「ン」で始まるものが多いことはよく知られています。ただこの選手、先祖はともかくいまはフランス人です。フランスでどう呼ばれているか、みずからがどう名乗っているかが問題です。





意図不明な駅弁動画

2018年08月25日 | 日記

 IT時代らしい雰囲気をまざまざと感じたひとときだった。
 新横浜から新幹線に乗った。指定席は2人席の通路側だった。窓側では30代ぐらいの男性がタブレットを使って一心に仕事している。左隣の3人席では会社の同僚らしい若い3人組が親しく会話しながらタブレットやらスマホやらを操作している。開いているタブレットの画面からして、IT関係の会社に勤める仲間たちとみえる。新幹線の座席には電気プラグがついているし、東京、新大阪間はWifiが無料で使える。これを利用しない手はないとばかりに社用族たちは電車のなかでも仕事する。
 3人組が気になって、ちらちら横目で観察していた。真ん中に女性が、両脇に男性が座り、女性を中心に会話が進んでいるようだ。3人とも駅弁を座席前のテーブルにおいている。窓側の男性がまず駅弁を広げて食べおえた。3人同時に駅弁を食べないところがまず不思議だ。時間が10時と昼食には早いせいか。やがて女性が駅弁を広げた。何かぶつぶついいながら食べ始める。それを窓側の男性がスマホで撮影している。ははあ、動画を撮ってインスタグラムにでも投稿するのか。女性を撮るというより、駅弁を撮っている。女性のぶつぶつは駅弁の説明らしい。男性の駅弁よりは高級そうだ。それでもわざわざネット上にアップして他人に見せるほどのものなのか。動画をネット上に投稿する光景は私にはめずらしいので、ますます見入ってしまった。
 それにしてもいったい何のために駅弁を食べる動画を他人に見せる必要があるのか。意図がいまいち分からない。意図不明なネット投稿が増えていることはたしかだ。
 ただよく考えてみると、現代は記録の時代といってもよいほど大量の記録がネット上に残されている。これはあながち悪いことではない。いまから500年、1000年が経過し、2018年の生活のようすを再現しようとするとき、とてもだいじな資料になるはずだ。あの忌まわしいリベンジポルノまでもが時代を知るための貴重な資料として扱われるだろう。ネット上の記録はどれくらい長く保存されるのか。いまネット上にある情報のなかのどれくらいの量が後世まで保存されていくのか、を知りたい。





木の根にはご用心!

2018年08月18日 | 日記

 スッキリした。便秘のことではない。家の排水管のつまりが解消したことだ。ここ数日、気が重かった。
 トイレの水がほんの心もちだが流れにくくなった。便器の奥のほうでぶくぶくとかすかな音がした。便器のメーカーに電話し、水道屋さん、浄化槽清掃業者に来てもらい、3つ目の溜めマスから4つ目の溜めマスに行くまでの間になにかがつまっていることを突きとめた。
 お盆休み中だったため、なかなか電話が通じなかったり、すぐに来てもらえなかったりした。そのせいで、こちらのいらいらはさらにつのっていた。水道屋さんの作業で、側溝への出口から排水が勢いよく流れはじめたときは、快哉を叫んだ。
 水道屋さんがはじめから口にしていたのが、樹木の根が排水管を塞いでいるのではないか、ということだった。庭木の地上部分は剪定などするが、地下部分を見逃している家庭がほとんどだ。だから樹木の根が原因で排水管が壊れる場合が多いそうだ。わが家の場合は油の固まりなどの汚物がつまっていた。しかし庭木が多いので今後のことを考え、徐々に庭木を処理し、根がはびこらないように注意しよう。
 浄化槽のなかの水位が異常に高くなっていたから、トイレの便器の排水に影響がでた。そこから今回の下水管のつまりが見つかったのだが、便器の排水の微妙な変化を見逃していたらどうなっていたか、と考えるとぞっとする。





懐かしい「ボランティアおやじ」

2018年08月15日 | 日記

 山口県で行方不明だった男児が見つかった。よかった。そして見つけたボランティア男性の経歴がすごい。ネット情報だが、ボランティア歴20年とか、日本全国を歩いて縦断したとか・・。
 かつて炭遊舎の活動に「ボランティアおやじ」を自称する人がやって来た。表題の自著を出版したばかりだった。もはや記憶はおぼろになっているが、その人はアフリカのどこかの国でボランティア活動をしていた。日本のようすを紹介しようと東京の街中を映したビデオを上映していた。日本はすばらしい国だということをビデオで見せたかった。ところがどこかの公園を映したビデオ映像の隅にブルーシートが映っていた。「これはなんだ?」と問われた。ホームレスがそこに住み着いていることを説明する。「ではなぜ日本でボランティア活動をしないのか」と問いつめられる。自分の国に困っている人がいるのに、なぜアフリカまで来てボランティア活動をしているのか。その人は自分でもその矛盾に気づいた。日本へ帰り、新宿公園で炊き出しをし、ホームレスたちを組織してゴミ拾いなどの社会貢献活動をさせることに成功した。
 ざっとこのような話だったと思う。ボランティアにもさまざまなタイプがある。あまり気負わないで、できることをしていく人こそ、真のボランティアだろう。






イノシシが逃げ込んだ

2018年08月10日 | 日記

 10日朝、ブルーベリーを摘んでいたとき、農園内を茶色い塊が走った。すばしこい。イノシシの子ども、ウリボウだった。農園内には畑作業をしている人が2人いたが、その間隙をぬって走り抜けた。
 ウリボウが走った方向が薪置き場だったので、そこにいたKHさんが目撃し、「おーっ」と声をあげた。毛並みのよい、体長60センチぐらいのウリボウが薪置き場に逃げ込んだ。周りに糞が見つかり、そこをねぐらにしているらしいことが分かった。
 薪置き場では、地面にじかに薪を置かず、鉄道のレールのように2本の棒を並行に並べ、その上に薪を積み上げている。地面とその積み上げた薪の間に、いまウリボウが潜んでいる。薪わり機や刈払機などの機具を保管している場所だから、しばらくはそこの管理者であるKHさんと同居していたことになる。もちろん一方は息をひそめて他方の様子をうかがっていただろう。
 ことしはつぎつぎに畑が荒らされている。フェンスで囲ってあってもハクビシンは隙間から入る。スイカを食べ、トウモロコシを食い散らす。金網や木を伝ってのぼり、ブドウを食べる。レストハウス前のブドウも荒らされた。ブルーベリーはヒヨドリ、ムクドリなどの鳥に食べられている。
 防御フェンスの外ではおとなのイノシシたちがはでに荒らしている。クリ畑の落ちたクリを拾うのか、クリの木の下がイノシシの活動の場になっているようだ。草が生えていても構わず地面を掘り返す。炭焼き場の周辺にもかなり被害が出ている。
 動物や鳥との闘いがこの先延々とつづきそうだ。