桜はまだつぼみ、姫路城は改修工事中でまともに見れないにもかかわらず賑わっているようだ。
NHK「軍師官兵衛」の舞台になっている。ドラマでは御着城が出てくる。片岡鶴太郎が演じる優柔不断な殿様が存在感をもっている。御着城は実在したのか、というのが私の疑問だった。
姫路から東へJRの駅名をならべると、御着(ごちゃく)、曽根とつづく。私は曽根に住んでいたことがあるが、御着とはヘンな名前だし、何もないところだと思いこんでいた。曽根から姫路まで国道2号線を自転車をこいで買いものに行ったものだ。その沿線に御着城址があることを「軍師官兵衛」のパンフレットを見て知った。姫路城は官兵衛の祖父が築いたもので、官兵衛の家は御着の殿様の配下にあった。御着の殿様は西播磨一帯を治める大豪族だったらしい。つまり姫路城より御着城のほうがはるかに大きかったということだ。
ところがいまの御着城は見る影もなく、いまの姫路城は池田輝政の改築により、白鷺が羽を広げた姿の名城とされている。歴史のアイロニーというべきか。
ドラマには英賀城も出てくる。JR山陽本線の姫路の西の駅が英賀保(あがほ)であり、そこから徒歩15分のところに城跡があるらしい。これもパンフで知った。