新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

福寿草まつり

2015年02月28日 | 日記


 1週間ほどパソコンのインターネットが使えなくなり、ブログ更新ができませんでした。パソコンメーカーに指示を仰ごうと電話したとき、とつぜんインターネット・エクスプローラが復活しました。ノートンというセキュリティシステムに問題が生じていたらしいのです。パソコンの仕組みにうとい私にはなんとも不思議です。

 きょうとあすは日影原農園で福寿草祭りをしています。訪れる人はまばらですが、晴天のもとで福寿草はきれいに花開いてます。クロッカスも見ごろを迎え、梅はこれから開くところです。祭りの期間をすぎてもいつでも自由に観ることができますから、ぜひお出でください。

 私の左肘のけがで、さまざまな人にご心配とご迷惑をおかけしましたが、もうすっかり日常の生活にもどりました。これからもよろしくお願いします。

 5月5日、恒例の陣馬山頂での連凧あげを予定しています。しかし去年の大雪で崩れかかった陣馬峠へ向かう道が通行止めになっているそうです。峠の駐車場まで車でたどり着けなければ、凧あげはできません。道路工事の予定はどうなっているのでしょうか。

セルバンテスの企みと贋作

2015年02月15日 | 日記

 ドン・キホーテを書いてから約10年、セルバンテスは自作の売れ行きのよさを見ながら後編を書き始める。「シデ・ハメーテ・ベネンヘーリは、ドン・キホーテの三回目の遍歴を扱うこの物語の後編を次のように始めている。」(牛島訳)と他人が書いたものを自分が紹介するかのような調子で書き始めている。そして作中でも、ドン・キホーテ前編が人びとの間で話題になっており、読書家の居間にはかならずあって引っぱりだこだと書いている。
 主人公ドン・キホーテ自身とサンチョ・パンサは、みずからの行動の一部始終を書いたその作品を読んでおらず、サラマンカ大学出の学士さんから話を聞いて前作の不備を口頭でおぎなう形をとっている。サンチョの騾馬が盗まれたのに次の章ではサンチョがまた騾馬にまたがっている。なぜ? すこし行くと盗まれた騾馬がひとり放置されていたんだ、という具合だ。
 セルバンテスが後編を書いていたころ、町には第三者による贋作が続編として出回っていた。あいにく私は邦訳を入手できていないが、これもちょっとした評判だったらしい。著作権という概念が確立していなかった時代の摩訶不思議が見られる。



セルバンテスの企み

2015年02月14日 | 日記

 17世紀初頭に書かれた「ドン・キホーテ」には奇想天外、奇妙奇天烈、荒唐無稽などの形容語句が思い浮かぶ。聖書についで多くの言語に翻訳されているという話に合点がいく。
とにかくおもしろい。原文で読めればおもしろさは数倍になるはずだが・・。
 オランダ風の風車を巨人とまちがえて闘いをいどみ、全身にけがを負って帰宅するほど狂気じみたドン・キホーテに、二度とこのような無思慮な旅をさせまいと周囲の人が気をつかい、ドン・キホーテの書斎にある騎士道小説を捨ててしまおうとするくだりがある。1冊1冊をとりあげて手短な批評をし、捨てるものと残すものを選り分ける。訳者の注釈によればここで取りあげられた本はすべて実在するもので、作者セルバンテスの読書ぶり、博覧強記ぶりが垣間見られる。多くの書物に鉄槌をくだしたり救いの手をさしのべたりしながら、最後にひそかにセルバンテス自身がまえに書いた作品を忍びこませる。
「そのセルバンテスはわしのずいぶん古い入魂じゃ。詩作よりも不運になれた剛の者、ということもわしは知っとります。その作はなあ、趣向に多少の新味を持ち、何か見せようとしながら何も見せずに終わっとるので、書くという続編を待ってやるのが必要じゃ。・・・」(永田訳)
 まるで他人事のように自身の名前を挿入しながら、作品にはそれほど甘い評価もしていない。セルバンテスの意図がはかりかねる。




全身麻酔

2015年02月11日 | 日記

 思わぬけがをして全身麻酔で手術をうけた。口になにやら吸入器のようなものをあてられ、しばらくすると意識をうしなった。意識をうしなう瞬間はおぼえていない。全身麻酔がかけられたのだった。なにも分からない状態、体にメスを入れられても痛みさえ感じない状態になった。
「○○さん」という呼びかけに目をさまし、「手術おわりましたよ」ということばに「生き返った」。その間どれくらいの時間が流れたのかは分からない。すべてが終わり、左手にギブスがはめられて、病室へ戻されようとしていることが分かった。
 毎日の睡眠も、「意識がなくなった」まま時間がすぎゆくという点では全身麻酔とおなじだ。いったん「意識」がなくなり、また戻る。人間は毎日すくなくとも1回はこれをくり返している。「死ぬ」ということはこれとおなじだが、二度と目ざめない睡眠、二度と目ざめない全身麻酔といいかえてもよいのではないか。
 それにしても必要な時間が経過した直後に痲酔から目ざめさせる、あの麻酔医の技術はみごとだった。




歳だなあ

2015年02月10日 | 日記


 雪が残る道でバイクを運転中に転倒し、左肘頭部を骨折し、入院、手術しました。いまは左腕にギプスをつけ、家で療養中です。
 雪が道路の両脇にのこる1月31日、ひろい道路の下り坂で脇へ寄りすぎて雪にバイクのハンドルをとられて転倒しました。陽あたりがよい道路中央の車道部分は雪がすっかりとけて乾き、申し分のない状態だったのですが、なぜか左へ寄りすぎました。若かったころには考えられない事故でした。