新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

よいお歳を・・

2022年12月24日 | 日記

 世の中、動画の時代に入り、文章をあまり読まなくなった。このブログを読んでくださる人もめっきり減り、動画を超える文章を書くことができる場合にのみ投稿するとなっても、そのような文章など書けるはずもない。私とて近ごろは動画ばかりを観ている。ブログなどじっくり読む気にならない。
 かつて八王子のKさんは、頭の体操として文章の音読を日々実践していた。いまも続いているだろうか。私も勧められたが、私の場合は文章を書くことこそが頭の体操になると、ブログを書くことを続けてきた。それもいま挫折しかかっている。話題が乏しいから、年齢のせいもあって興味の範囲が狭まっているからかもしれない。
 申し訳ないが、この投稿を最後に歳を越すことになりそうだ。ではよい新年をお迎えください。


橋幸夫、舟木一夫

2022年11月30日 | 日記

 NHK「ふたりのビッグショー」(1994年)の再放送を観た。「若い東京の屋根の下」「夏子の季節」をふたりがじかに歌うのを聴くのは、そのレコードが発売されたころを除いてはじめてだ。レコードが発売された1964年ごろでさえ、テレビではめったに歌っていなかった。
 幼いころはこのふたりに憧れ、よくまねして歌ってみた。まずは橋幸夫。軽快なテンポの「若いやつ」「大学の青春」。こんな調子で歌って簡単に歌手になれるのかと思った人が多かったようで、いわゆる青春歌手が数多く誕生した。ただ橋幸夫の声には独特なものがあり、軟らかい低音から張りのある高音まで一直線に伸びていくのが魅力で、いくらくり返し聴いても飽きが来なかった。どのようなジャンルの曲でもたいした技巧も施さず、さらりと歌いのける。「お祭り小僧」「ああ特別攻撃隊」「通天閣の灯」などいまでもときどき聴きたくなる。カラオケで歌ってネット上にアップしている人がいるが、やはり声質が異なり、橋のまねはとてもできないことが分かる。飽きない声質は天性のものだろう。
 舟木はデビューして3年間、よく響く低音から軟らかい高音までをうまく使ってとても魅力的だった。「おみこし野郎」「まだみぬ君を恋うる歌」「夕月の乙女」などはYouTubeが使えるようになってからくり返し楽しんだ。詰め襟姿、前髪の独特な形をまねてみたり、テレビ番組「ロッテ歌のアルバム」で舟木が出演する回を食い入るように観たりした。
 私はこの時代の流行歌をこよなく愛し、カラオケでまねようとしたことがあるが、残念ながら声質の違いはどうにもならない。十八番にこのふたりの歌を入れることはできなかった。
 かつて毎年開いていた新年会、暑気払いでは、皆が自分の好きな歌を歌い尽くし、最後の締めに「高校三年生」と「青い山脈」を大合唱したものだった。


英語教師の活力源

2022年11月27日 | 日記

 英語教師として高校3年生何人かを個人指導している。
 Eくん。1年生の10月から私のもとへ来るようになった。はじめは英語がひどく苦手で、本人も担任教員も困っていた。まずは英検3級受験を目標に英語の個人指導を始めた。英語の構造を一つひとつ分からせ、英語には論理で割り切れるきれいな構造があることを知らせる。理系のEくんは、徐々にその構造を理解するようになる。あれから2年あまり、いまは法政大、日大などの入試過去問を読み解けるだけの英語力がついている。この2年のEくんの英語力の伸びには目を見張るものがある。来春、いくつかの大学入試を一般受験する。
 Sくん。2年生の5月から指導している。英語力においてクラスの中くらいの位置にいた。2年生の11月、英検準2級に合格したあとも、単語熟語力を補強し、基礎的文法事項を定着させ、という英語学習の常道で指導を続けている。英検2級まであと一歩だ。来春の受験では駒澤大、東海大、帝京大などを志望している。Sくんの問題は、体力不足にある。ときどき体の不調をうったえて欠席する。大学受験では最終的に体力と気力がモノをいう。
 Nさん。2年生の9月末から私のところへ来るようになり、1年あまりが経過する。はじめは英検2級を受験するためだったが、いまはいささか異なる事情できている。すでに薬科大学の6年制学部、一般推薦入試に合格している。いまは合格を決めた大学の特待生試験を受験するための勉強をしている。Nさんは学校内でも選抜クラスでなく受験をそれほど意識しないカリキュラムをもつ一般のクラスに所属し、受験を意識した選抜クラスに比べ、週あたりの英語授業数が少ない。選抜クラスの生徒が全員、所持している学習参考書をもっていないというハンディもあった。それらを一つひとつ補充しながら、英語力向上に努めている。
 三者三様、それぞれの事情に合わせてこちらの対応を変えていく。このほかにも単発的に来る生徒がいる。高校生から受けるパワーは私の活力源でもある。


「虎ノ門ニュース」ロス

2022年11月20日 | 日記

「○○ロス」という表現がある。新聞ロスは月1回訪れる。朝刊が休刊になる月曜日だ。毎朝、新聞を読みながら朝食をとる。記事のほとんどはすでに前の日のテレビニュースやヤフーニュースで観て知っているのだが、それでも長年の習慣で新聞でもいちおう読む、というより見出しで観る。
 相撲ロスは2か月に1回訪れる。大相撲をとくべつに好きだというほどでもないのに、上位力士の勝敗がなんとなく気にかかるので、大相撲中継がある日は家にいるかぎりテレビをつけている。千秋楽を迎えた翌週の数日間、夕方は相撲ロスに陥る。
 今回の「虎ノ門ニュース」ロスは深刻だ。月曜から金曜まで朝8時から10時までオビでやっていたYouTube(ニコニコ動画でも)の番組が18日で終了してしまった。まるでテレビ番組であるかのように8時から10時まで正確な時間帯に虎ノ門のスタジオから生中継された。YouTube番組によく見られる気まぐれライブでなく、きちんとした番組構成をしていた。
 保守派の論客が集った。トランプが主張する「選挙は盗まれた」を裏づける根拠をきちんと示してくる論客がいた。米国の選挙事務に欠陥が多いことは理解できる。レギュラーコメンテーター、ゲストコメンテーターが日代わりで登場した。米共和党支持者、日本の安倍・管政権を礼賛する人がほとんどだった。ロシアのウクライナ武力侵入に直面したときには日本国民の国防姿勢を憂え、核武装することを声高にいう人がいた。いずれも私がふだん考えているところにストンと落ちるものではないが、それでもかなり深掘りしてその主張の背景を説明してくれ、その主張にも一理あるなあと思わせられたものだった。朝日、毎日新聞の主張、立憲民主党、共産党系の主張を「あっち系」と揶揄することが多々あった。保守派の見方を懇切丁寧に解説してくれる番組だった。
 朝8時からの番組でありながら、8時にパソコンのまえに座るのはしんどい。30分ほど遅れて同番組をはじめから視聴する。少々遅れてでも番組の始めから終わりまですべてを視聴できるところがテレビ番組と異なる点だ。しかも地上波では表明しにくい意見でもYouTubeなら多少の制約がつきながらも可能だという。さてこれから、毎朝2時間をどう過ごそうか。


カー・ライフ・アドバイザー

2022年11月19日 | 日記

 車の車検のため、愛川町まで行ってきた。朝10時、カーディーラー愛川店を訪れるとNさんが温かく迎えてくれた。
 Nさんには30年来お世話になっている。カー・ライフ・アドバイザーという肩書きをもつ。いわゆる車のセールスマンであり、主として新車販売で給料を稼いでいるはずだが、車全般についてアドバイスをしてくれる。
 出会いは最初に乗っていたディーゼル車、いすゞジェミニのころだった。ジェミニが乗車10年ほど経ち、車体がボロボロに朽ち始めていた。家の車庫に朽ち始めたジェミニを見つけて、訪問してくるようになったのがニッサンのカーディーラーに務めるNさんだった。車の買い換え時期になっている私は、Nさんが勤めるニッサンサティオ湘南の津久井、中野店の顧客になった。買った車はニッサンのプリメーラだった。車検の時期やその他近くまで来たついでだといってNさんがわが家を訪問してくれるようになった。そのうちNさんは溝ノ口店に転勤になった。必然的に私も溝ノ口店を訪れるようになり、ここで初めてのワンボックスカー、セレナに買い換えた。セレナに買い換えたころから、マメに点検しなければと6か月点検に車を出すようになった。Nさんはその後、相模原中央店に転勤、さらに愛川店に移った。私はその後を追った。
 車の面倒を見てくれるのみならず、何かにつけてアドバイスをしてくれる。ジェミニを買ったとき以来、加入していた任意保険の内容が時代の要求に合わなくなっていること、保障内容の割には掛け金が高いことなどを指摘してくれ、もっと有利な保険に切り替える手続きを代行してくれた。掛け金の金額が年々上がって来たときには、もっと安くする方法を提案してくれる。バイクでケガをしたときには、ファミリーバイク特約に入っていることから保険金が下りることを教えてくれて、金銭面でずいぶん助かった。車の点検整備のときにはかならずNさんにお目にかかる。車のメンテナンス記録を見ながら、今回はブレーキパッドを見てみましょう、エアコンのフィルター交換は次回にしましょう、などといってくれる。こちらの懐具合を推し量ることも大事な仕事と心得ているようだ。店に行くと電気自動車に試乗しませんか、と勧めてくる。今回車検の代車にはいま乗っているDAYZROOXの最高級仕様をあてがってくれた。いま乗っているのとおなじROOXでも、格が違う。キーをポケットに入れていれば、ボタンひとつでエンジンをかけたり停めたりできる。ターボエンジンのためか馬力が強い。カーナビつきでとても便利だ。いずれ買い換えるときの試乗を兼ねているのかもしれない。配慮が行き届いたニッサンのカーディーラーに、とりわけNさんに感謝している。
 
写真はわが家のモミジ。秋深し、隣はなにをする人ぞ。