新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

福寿草の看板が完成

2014年06月29日 | 日記

 早春の福寿草祭りのときにのみ使う看板が完成しました。福寿草の色にちなんで黄色いペイントを文字部分に塗りこみました。防腐剤の代わりに木酢液をしみこませました。市販の防腐剤に比べれば効果は落ちるかもしれませんが、「がるでん山の里」の看板が作成して10年ほどなるのにいまだに保っていますから木酢液もあなどれません。虫除けの役目をします。
 最後に全面にニスを塗ろうかと思い、板を寄贈してくれたMGさんに相談したところ、蝋を塗るのがよいとのアドバイスをいただきました。家にあった蝋で十分に間に合いました。水をはじきます。来年の福寿草祭りでお披露目します。

このブログの前身

2014年06月28日 | 日記

このブログの前身になる「日曜炭焼き人の日記」を書き始めたのは2000年8月でした。炭遊舎のホームページ作成と同時に炭や炭焼きにまつわることを書き始めたのでした。「炭人」という埼玉、小川町の人が書いている日記を範にしました。グラデーションのあるきれいなページがどうすればできるのか、と考えたものでした。月に数回のペースで書いてきましたから、それがすべて残っていれば炭遊舎としてのよい記録になったのですが、残念ながら以前の記録は保存していません。パソコンを買い換えるたびに悪戦苦闘していたうえ、無料で出せるホームページは容量が限られているために、まえの文章を消去する必要に迫られたことが何度かありました。
ところで「日曜炭焼き人」という名前には矛盾があります。炭を焼くにはすくなくとも3、4日かかりますから日曜だけ、週末だけではできないからです。その論理矛盾があることにひそかな新鮮味をおぼえたのでした。炭を焼かなくなった今もその名前を使い続けることは矛盾をさらに広げることになりますが、昔の名前のほうが通りがよさそうなので当分のあいだ使い続けます。

 がるでんではいま梅がたわわに実をつけています。ブルーベリーも1か月後には豊作が見込まれます。

綱子集落のアジサイ

2014年06月22日 | 日記
  
 雨天のため綱子の下刈り作業は中止。
 綱子集落に何千本と植えてあるアジサイのようすを見に行った。わが家から菅井経由で10キロもある。ドコモの携帯の電波が届かない地域でもあり、私はおよそ8か月ぶりに訪れた。
 5月上旬の打ち合わせのおり花芽をつけていないと報告があったアジサイは写真のとおりで、2年前に比べれば花が少ないように思えるが、十分に楽しめる。ホタル・アジサイ祭りは開催しないことになっているが、山奥の風情を楽しみたい向きにはうってつけの時期になった。また若い芸術家が移り住んで、新たな風を吹かせ始めているようだ。

恋の浮島

2014年06月17日 | 日記
大西洋上に浮かべられた愛の島。ウェヌス(ヴィーナス)がポルトガルの船乗りたちがなめてきた艱難辛苦をねぎらうために作った架空の島だ。島には緑なす自然、豊かな果実をたわわに実らせた木々があり、そしてキューピッドの矢に射られて欲情をかき立てられたニンフたちが沐浴したり、木陰にたたずんだりしながら、上陸してくる船乗りたちを待ち受けている。
 島に近づいていくのは、苦労の末にインド航路発見という目的を果たして母国ポルトガルへ戻る途上にあるヴァスコ・ダ・ガマの一行だ。
 ポルトガルの船乗りたちが偉大なる業績をあげることを快く思わないバッコス(バッカス)が、船が喜望峰を回るときに嵐を起こし、寄港地ではイスラム教徒たちにたきつけて、インド航路発見を阻止しようとあの手この手で邪魔をしてきた。バッコスは自分が味方するローマ建国の士の名声が陰ることを恐れていたのだった。
 地上の楽園は海の上に浮かべられ、ガマたちの船が見える位置に引っぱって行かれるように仕組まれていたので、浮島と呼ばれるのがよい。ルジアダスでは第9歌の99連のほぼすべてが恋の浮島の叙述にあてられている。
1980年ごろ、パウロ・ローシャ監督がヴィンセズラウ・デ・モラエスの日本女性との恋を描いた映画に「恋の浮島」という題名をつけたのは、ルジアダスのこの場面をモチーフにしてのことだったと思われる。


上河原ホタル祭り

2014年06月14日 | 日記
上河原ホタル祭り
 6月20日(金)と21日(土)に予定されている。500匹のホタルが沢井川上流で養殖されている。
 昨年、私は祭りが終わってから数日後の人出が少なくなった静かな日に見に行った。川沿いにほどよく手入れされた鑑賞路を歩くと、たえず15,6匹のホタルが飛んでいた。地元の人とおぼしき人に声をかけると、川の一か所でホタルを養殖していることを教えてくれた。会場は交通の便がよい場所に位置し、路線バスが走っている。駐車場は近くの藤野北小学校。「ホタルの里」の看板が出ている。
 私たちのNPOが共催する綱子のホタル祭りは、昨年のホタル出現状況が悪かったために今年の開催を見送ることになっている。幽玄な山奥で優雅に舞うホタルを観察したいものだが、ここ数年は綱子川のホタルは絶滅しかけているかと思われる状況になっている。