「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【東北】紅葉の栗駒山と須川温泉

2005-10-09 22:53:36 | ハイキング

須川高原温泉泊で栗駒山を登りました。直前の天気予報では栗駒山あたりは9日、10日ともいいはずでしたが、実際は9日の午後からガスが出て、10日は完全にガスってしまいました。しかし9日午前のいわかがみ平からの登りはたっぷり紅葉を楽しめました。宿泊した須川高原温泉もいい温泉でした。

【日 程】2005年10月9日(日)須川高原温泉泊
【山 名】栗駒山
【メンバ】7名
【天 候】曇り時々晴れ
【参 考】山と高原地図6栗駒・早池峰(昭文社)
【コース】いわかがみ平(11:15)→中央コース→山頂(13:00-14:00)→須川コース→須川高原温泉(16:00)

いつものグループでの今年4回目の山行きとなった。新幹線でくりこま高原駅へ、そこからバスでいわかがみ平に向かう。小型のバスは一台では捌き切れず、臨時のバスが出た。このバスは乗客を立たせることはせず、全員が座っていける。しかし、いわかがみ平の少し手前で渋滞によりバスが全く動かなくなる。いわかがみ平の駐車場がいっぱいで、路上駐車する車がいるための渋滞である。しかたなく、全員、下車して車道を歩く。しかし、路上駐車を許してしまうとはひどい・・・マイカー規制をするべきだろう。10時10分にはいわかがみ平に着けるはずが、11時になってしまった。いわかがみ平では東北放送のテレビカメラが来ていて取材を行っていた。

予定では東栗駒コースを登るつもりだったが、下りて来た人から道がどろどろ(確かにズボンが泥だらけ)だと聞いて、中央コースに変更する。このコースは石を敷き詰めて整備してあり、まるで舗装道路である。期待していた天気は初めあまりパッとしなかったが、だんだん青空が広がって暑く、Tシャツになって歩く。紅葉はいわかがみ平まで下りて来ておりちょうど見頃と言える。この中央コースは初めのうちは両側の樹林が邪魔して見晴らしはないが、やがて栗駒山頂が見えてくると紅葉に彩られた素晴らしい景観が広がる。

しかし山頂に近づいたあたりで下からガスが上がり始める。頂上に着いた頃はかなりガスがかかって、展望が悪くなってしまった。下りてくる人から山頂には一時300人ほども居たと聞いたが、われわれが着いた時は少し時間もずれたため、それほどではなかった。山頂は広く、さっそく一角に陣取ってお昼の用意を始める。メニューは7月末の焼岳で評判の良かった焼きソバを用意した。アルコールも入り、コーヒーも飲んで、ゆっくりと1時間かけた。さて、出発前に記念写真を撮ることにしたが乳白色の中。着いた時、先に記念写真を撮っておけば良かった。

須川コースで下る。初めのうちは稜線を気持ちよく歩いたが、下り始めるとヌカルミとなり、滑りやすく歩きにくい。途中で雨も降り出してきた。幸い雨はすぐに止む。昭和湖はガスの中、幻想的な風景となった。このあたりでは硫化水素ガスの臭いが強い。ゼッタ沢を渡り木道のある名残ヶ原に出る。湿原となっているがこの時期は見るべきものがない。ここからわずかで須川高原温泉に着く。

須川高原温泉は観光地のように賑やかだった。無料の足湯があり、車で日帰りの遊びに来る人も多いようだった。このあたりの紅葉も見ごろになっており、最高の時季に当たって運が良かった。須川高原温泉は8月初めには予約したが、その時すでに空き部屋が残り少なく、旅館部は取れなくて、自炊部を取った。自炊部に泊まるといっても二食付きで料理は旅館部と同じ、タオル・歯ブラシは付かないが、税込みで7,000円ぐらいとのことだった。部屋はだいぶ悪いのかと思ったがまあまあで、冷蔵庫、食器類、ガスレンジもあって便利だった。夕食も朝食バイキングも美味しく、7,000円というのは安すぎるくらいだった。温泉は、露天風呂、大浴場、内風呂があり、それぞれ個性的ですばらしい。泉質は強酸性の硫化水素泉で気に入った。着いた日に3回、翌朝1回と4回も入ってしまった。ただ、露天風呂は女性風呂のほうは素晴らしい紅葉に囲まれているとのことだが、男性風呂のほうは紅葉をわずかしか見られないのが残念だった。

翌日は完全にガスってしまった。もし天気が良ければ別コースを歩いて、いわかがみ平に出ようかとも思っていたが、おとなしくバスで一関駅に出ることにした。このバスはお客が多くても一台しか出さず、多くの人は立つことになった。しかも運転が荒く、車の底をこすって、警報が鳴り出す有様で呆れてしまった。一関駅に出たので、せっかくだからさらにバスに乗り、平泉の中尊寺観光をした。一関駅に戻ってお昼としたが、駅の近くの蕎麦屋が安くて美味しかった。