「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【奥秩父】両神山八丁尾根

2005-10-01 22:10:13 | ハイキング
両神山は電車・バス利用では便が悪いのですが、日向大谷口には1日5~6本の便があるので、往復なら日帰りも可能と思って出かけました。ところが途中で気が変わり八丁尾根を坂本へ下ることに。坂本からのバスの便も悪いのですが、運良く車に乗せてくれる親切な人がいて大変楽をしました。
両神山にはバス利用で別コースを歩けないか研究して、ぜひまた行きたいと思います。

【日 程】2005年10月1日(土)日帰り
【山 域】奥秩父
【山 名】両神山
【メンバ】単独
【天 候】曇り時々晴れ
【参 考】分県登山ガイド10埼玉県の山(山と渓谷社)
【コース】日向大谷口(9:45)→清滝小屋(11:20)→山頂(12:30)→行蔵峠(14:00)→八丁峠から下る途中の車道(15:10)

この日はちょうど小鹿野町と両神村が合併する日であり、前日の夜には両神村のHPにアクセスできなくなった。両神村営バスの時刻表は一昨日にプリントしておいたので良かった。西武秩父駅からのバスを小鹿野町役場前で降り、日向大谷口へのバスを待つ。合併の日なので役場には土曜日にもかかわらず職員が出ていた。バスは両神村役場の前を通るが、看板は両神庁舎に掛け替えられていた。

日向大谷口で降りたのは私のほかに男性2人、女性1人、いずれも私より年配のようで単独行であった。女性はなんと西宮から新幹線と夜行で来て、昨夜は眠っていないとのこと。全員、七滝沢沿いの道へは入らずまっすぐ進む。初めはみんな歩くのが早くて驚くが、清滝小屋の手前で傾斜が厳しくなったところで、だんだん遅れていった。多くの人は車で来ている様で、清滝小屋に着くと若い人も見かけた。

清滝小屋からは急斜面をジグザグに登り尾根へ出る。この先から鎖場も出てくる。白井差への分岐には廃道の表示があり閉鎖されている。両神山の頂上付近は少し岩場になっているが大したことはなく、狭い頂上に着く。頂上付近は紅葉が始まりだしたところ。曇っていてあまり見通しが良くないのが残念だった。いまいち感動がなく、このまま下ったのでは欲求不満となりそうなので、帰りのバスの便は気にかかるが、八丁峠に向かう道に入った。

これまでと違って、登山者が少なく道も藪っぽくなるが、東岳に着くと展望が開け静かで気分も良くなる。この先からは岩場、鎖場が次々と現れる。坂本からのバスの便が心に引っかかって何となく気が急きながら進む。自宅に帰り着けないことはないだろうが、とんでもなく遅くなることは覚悟だ。しかし岩場の通過はけっこう楽しめて、やっぱり八丁尾根に入って良かったと思う。

途中、4人ぐらいとすれ違い、八丁峠の展望台では男女2人に出会う。この展望台はガイドブックと違って展望は良くない。気が急いていて、八丁峠からは駆けるように下る。所々に坂本までの距離が表示されているが、思うように縮まってくれない。あと2.8kmというあたりで車道に出てしまう。山道も続いていたが車道の方が早く歩けそうに思い、地図を良く確かめもせずに車道を選んでしまった。

車道を歩いている途中で、先ほど展望台で会った2人の車に「乗って行きませんか?」と声を掛けられた。時間も気になっていたので有難く好意に甘えた。ここから坂本のバス停までは道がくねくね曲がってすごい距離があり、歩いたら大変なことだった。やはり正解は山道を下ることだったが、車道を歩いたせいで車に乗せてもらえたわけで結果オーライということ。実に親切なことに皆野駅まで乗せていってもらえた。坂本からの4時半のバスに乗るのも困難そうだったのに、その時間には電車に乗れて地獄と天国の差があった。