「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【奥日光】南三岳岩峰ミニスキー

2005-02-06 22:09:28 | 山スキー
(注)このブログのスタートは2005年4月8日ですが、それ以前に@nifty「山のフォーラム」に投稿したレポを日付を遡って転載しました。

逆川の源流の南で光徳牧場の西にある顕著な岩峰は、過去に二度も迷走してたどり着けなかった場所ですが、ようやく頂に立てました。岩峰に登ったあとは、東に進路を取って、現れた急斜面をミニスキーで下りました。

【日 程】2005年2月6日(日)
【山 域】奥日光
【山 名】三岳南の無名峰
【メンバ】単独
【道 具】踵固定のミニ板(SALEWA swing 60)、スノーシュー(TSL205)、プラ兼用靴
【天 候】晴れ
【参 考】1:25000地形図「男体山」
【コース】光徳入口(8:50)→岩峰(14:30)→逆川(16:20)→光徳入口(17:15)

光徳入口でバスを降り、車道を行く。快晴に近く、風もない。橋を渡った先で雪道に入り、スノーシューを履く。光徳沼の手前の木橋で逆川を渡って斜面に取り付いた。過去、迷走した時は登り易さを優先して南の沢状にルートを取ったが、今回は複雑な地形の通過距離が少ないと見られるこちらのコースを取った。斜度があるのでジグザグを切って登る。二度ほど踏跡を横切るが、いずれも獣道のようだ。

急な斜面を登りきると、平坦地が現れる。こういう所が曲者で、地形図に現れない複雑な起伏があって、大岩や太い倒木、スノーシューでもずっぽりと沈み込む落とし穴が待ち構えている。特に、大岩など障害物を回り込む時に方角を失い易い。陽が出ているので、大体の方角は分かるが、慎重にコンパスで確認していく。

再び急登が始まる。きつい登りが終わるとまた複雑な地形となる。ここまで、ほぼ北西に進んで来て、岩峰の真南あたりに来たと思われるので北に進路を取る。前方に大岩の重なりが現れ、左手から回り込むと、先に山の斜面らしきものが見える。こんな所にこんな地形があるのかと不安になったが、全体が見えるとまさにそれが目的の岩峰だった。岩壁が正面に見え、青空に映えて神々しくさえ見える。高い位置で岩峰の最高のビューポイントだった。

いったん下って岩峰に向かう。はやる気持ちを抑えかねて最短距離を行くが、このあたり特に雪が深くてどうにも進めず、消耗するばかり。気を取り直して右から回り込み、ようやく抜け出す。・・と思ったらズボッと穴に落ち込む。ザックを取って雪面に置いて手がかりとして抜け出す。三岳で鍛えられるといろんな手を思いつくようになる。(^^;

初めにザックをデポし、岩峰に取り付く急斜面の登りとなって、ストックも邪魔になり、デポする。正面の岩場を目指すが、雪壁が登れない。苦労したあげく、右手にある木を利用して何とか這い上がり、岩場直下にたどり着いた。難しそうに見えた岩場はやはり登れない。右に回りこんで東側に出ると、シャクナゲの多い樹林帯になっていた。しかし、スノーシューを着けていては登れない所があって、ここでスノーシューもデポする。木の枝を手がかり、足がかりにして右に斜上して行き、ようやくピークに立つ。

東側は少し樹林が邪魔をしてそのままでは360°とはいかないが、少し動けば周りの全ての山が見える。中禅寺湖、戦場ヶ原も。南側は切れ落ちていて、やって来た方角を見下ろせるが、樹林に覆われていて、複雑な地形は窺い知れない。

あまり長居も出来ないので、名残惜しいが下りにかかる。スノーシュー、ストック、ザックの順に回収し、ザックを回収した場所から最短のルートと急斜面を求めて東へ進む。しかし、気軽に帰してくれないのが三岳。スノーシューでもずっぽり潜る雪が、わずかな起伏の通過を困難にする。

ようやく下るだけという様子になってくると、スキーのことが頭にちらついてくる。しかし、このふかふか雪の深さとこの程度の斜度ではミニスキーは使い物にならない。我慢して下っていくとようやく急斜面になる。幸い、樹林の密度もそれ程ではない。スキーに履き替える時、アルミ製の板は素手で触るとくっついてくる感触がある。気温がかなり下がって来ているようだ。

下り始めると思ったより雪の抵抗が大きく、スピードが出ない。しかし斜度はますます増してきて、垂直に落ち込むかと思えるほどになり、ようやく快調に滑り出す・・というか雪崩を起こして雪崩とともに下る。転倒はできないので、スキーの角度を固定して単純な直滑降で下るだけ。それでも時々、浮遊感覚が味わえて楽しかった。逆川のほとりまでいい斜面が続き、予想したより滑りでがある。少し手前では牛の鳴き声が聞こえ牧場の牛舎も見えた。

スノーシューに履き替えて、光徳沼へ向かう。終わったという思いで気楽になったが、雪が重く、時間がかかってしまい、光徳入口バス停の手前で通り過ぎるバスを見送るはめになった。何もない光徳入口で一時間以上も待てないので、三本松まで歩いてお店に入り、暖かい物を食べ、酒を飲んで時間をつぶした。

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