たまびと日記

『何でも載せちゃうガラクタブログ』

「朗読者」を読んで

2010-06-09 | 人間
愛を読む人 は2008年、アメリカとドイツ合作の映画です。
『ルネ小平』 で上映会があるのを知り、見に行きました。
The Reader 朗読者 という本を読み、どのように映画化されているのか興味を持ったからです。
ほぼ小説に忠実に作られていると思いましたが、小説の中に出てくるいくつものエピソードが映画では省略されていたので、映画だけご覧になった方は小説も読んでみてください。
それも一度では駄目だと思います。
結末を知ってからもう一度読むとエピソードの一つ一つが伏線として浮かび上がってくるのです。
全世界500万人が涙したベストセラー小説とか言われていますが、内容が重くて、私は簡単には涙が流れませんでした。
戦争と責任ということについて考えるようにと宿題を出されたような気分です。
主人公「ぼく」の気持ち、ヒロイン「ハンナ」の気持ちについても読んだ人が考えるようにと著者に言われているような気がするのです。

参考  新潮文庫 「朗読者」