352話)キュウリの根

 ことしは梅雨明けが遅く、雨が長く降ったために、例年ならとっくにあがるキュウリも長くとれました。じつは、植付けにあたって、3つのやり方をためしていたので、そのちがいをみるため、根を掘ってみました。胚軸切断挿し芽がその1つです。それについては、こちらをごらんください。 http://blog.goo.ne.jp/takamik316/e/ab21ee6e450a1dead69149b236f9cd0 . . . 本文を読む
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351話)建設中の高速道路

 中国の高速道路の延長がアメリカをぬいて世界一になったのは数年前のことでした。いまもモーレツな勢いでつづいており、世界的な経済不況のなか、内需拡大策として、いっそう力がはいっているようです。  霊丘県の唐河沿いの道路が工事中だったため、上北泉村のところから迂回路をさがして、山道にはいりました。この7月のことです。そうとうに荒れた土の道を、大型ダンプなどがとおり、かなりいたんでいました。そして途中 . . . 本文を読む
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350話)レイジンソウのなかま

 これもキンポウゲ科トリカブト属の花です。大同においでになった植物にくわしい方から「レイジンソウ」だとききました。漢字で書くと「伶人草」。伶人というのは雅楽の奏者のことで、そのかぶる冠に花のかたちが似ていることからついたのだそうです。  で、私も、ボランティアツアーの人たちに、みかけるたびに「レイジンソウですよ」といって紹介していました。ところが、このブログを書くために、図鑑をみてみたら、レイジ . . . 本文を読む
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349話)トリカブト

 高山植物なんかに関心のない人でも「トリカブト」の名はきいたことのある人が多いのです。トリカブト保険金殺人事件というのが、いまから20年近くまえにあり、いちやく有名になりました。  特徴のある花のかたちですから、トリカブト族であることはすぐわかります。ところがその下の分類の種となると、日本のものだけでもかなりの数があり、訓練を受けていない私にはそのちがいを見分けられません。  太行山のなかにも . . . 本文を読む
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348話)マツの育苗

 私たちが育てている苗のなかで、いちばん多いのはマツです。おもにアブラマツ(油松)とモンゴリマツ(樟子松)。これらは大同県周士庄鎮牛家堡村の白登苗圃で育てています。最初の拠点、環境林センターは、土壌の粒子が小さく、富栄養化しているために、広葉樹にはいいのですが、針葉樹の生育はよくありません。それにたいして白登苗圃は砂地です。  5月に種を蒔きます。写真は7月末のものですので、撒いてから3か月弱の . . . 本文を読む
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347話)タキギを背負う(2)

この写真をみて、「あれっ、同じ写真をみたぞ!」と思われたかたもあると思います。2009年7月11日の309話でした。 http://blog.goo.ne.jp/takamik316/e/ecbff6cf1349d1a4b5556f79acadc396  でも、この2つの写真は、意味あいが大きくちがう、と私は思います。というのは以前のものは、背負っているタキギが人工的に自分たちで植えたマツの下 . . . 本文を読む
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346話)御神木

 渾源県のある村の道路沿いに、ヤナギの古木があります。だいじにされているんでしょうね。赤い布などが巻かれているのをみると、日本でいえば神木のあつかいなんでしょう。そばにすわっていた老人は、「自分のこどものころから、いまと同じくらい大きくて、古木だった」というのです。といっても、ヤナギは水条件さえよかったら生育は早いし、長寿の木でもありませんので、数百年もたっているわけではありませんよ。  だいじ . . . 本文を読む
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345話)大水

 中国北部をこの夏に訪れた人から、たいへんな旱魃だ、という知らせが、数件ありました。大同のスタッフとは、毎日のようになにかの連絡をしていますが、私は恐ろしくて、天候のことをきけないでおります。といっても、今月末には大同にいくことになるんですけど。  この7月、旱魃のなかでも、激しい雨が降ったりしたこと、あるところでは降ってもちょっと離れるとかんかん照りだったりすることを、自分の体験から書いてきま . . . 本文を読む
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344話)ツメレンゲ

 このなかまは日本にもあります。うちの近所の〇〇〇の駅の近くの崖面に生えていました。昔はどこにでもあったようですけど、減っているようです。大同では、まだまだたくさんあります。とくに、南天門自然植物園にはたくさん生えています。  もう10年近くになるでしょうか。できるだけきれいな植物標本をつくりたいと思って、日本から乾燥剤のシリカゲルを準備していったことがあります。急速に乾燥させることで、植物の色 . . . 本文を読む
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343話)中国トネリコ

 トネリコは乾燥地に適合することはわかったんですけど、植えているのがアメリカ種ではおもしろくないところがあります。なんとか、中国種がほしかった。北京の苗畑でみつけたんですけど、運搬の関係でたった3本だけ買って、南天門自然植物園に植えました。  2年前のことですけど、新疆ウイグル自治区のウルムチを訪れたら、ここの街路樹にトネリコがつかわれています。大部分がそう、といっていいくらい。新疆大学で講演さ . . . 本文を読む
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342話)トネリコの苗

 私たちの拠点・環境林センターを案内しているとき、私は苗の一本を引っ張って、弓なりにグニャーと曲げます。そして手を放す。そしたら、この苗はパッともとに戻ります。まるでグラスファイバーのように、よくしなるんですね。以前はスキー板をつくっていましたし、野球のバットがこの木です。そう、トネリコです。中国では白蝋樹と呼びます。  最初にこの木をみたのは雲崗石窟でした。よく育っています。そのあと大同 . . . 本文を読む
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341話)似てますか?

 写真左は、私たちのカウンターパート・緑色地球網絡大同事務所の武春珍所長です。大同における私たちのプロジェクトを彼女が中心になって取り仕切っています。若そうにみえますが、実際の年齢は秘密です。  そして右は私たちの事務所のニューフェイス・河本公子さんです。上海での留学が終わったタイミングで、6月からやってきました。彼女が面接に私たちの事務所にきたとき、武春珍所長と「似ている、似ている」ということ . . . 本文を読む
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340話)采涼山のモンゴリマツ

 カササギの森の入口にあるのが、采涼山の造林プロジェクト。地元の大同県聚楽郷と協力して230haほどを6年かけて植えてきました。当時の党書記、張春さんがものすごく熱心な人で、いつも現場で陣頭指揮。そのおかげで大成功しました。    3年生のモンゴリマツ(樟子松)の苗は地上部が10~15cmほどしかありません。植えて数年はなかなか伸びてくれません。まだるっこしいものです。ところが、植栽後5年くらいか . . . 本文を読む
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339話)タカサゴユリ

 つづけて、日本での話です。ユリの栽培はけっこうむずかしいですね。球根を植えつけて、その年は咲かせても、いつのまにか消えてなくなります。ササユリのように自然のものはなおさら。立花吉茂先生にきいたら、ウイルスが原因だそうです。アブラムシなどが媒介するようですし、人の皮脂もよくない、とのこと。とくに、タバコをすう人は触ったらいけないそうです。  なくなるどころか、どんどんふえているのが、タカサゴユリ . . . 本文を読む
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338話)胚軸切断挿し芽のインゲンマメ

 自宅の庭の小さな家庭菜園で、この春から新しい実験に取り組んでいます。胚軸切断挿し芽法です。試したのは、インゲンマメ、キュウリ、オクラ、モロヘイヤです。それについては、こちらをどうぞ。 http://blog.goo.ne.jp/takamik316/e/566c09276b2a8922300006987d46316f http://blog.goo.ne.jp/takamik316/e/4960 . . . 本文を読む
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