1361話)YouTubeで旱魃について話しています。

大同の農村に「高山高」という民謡があります。
靠着山呀,没柴焼.十個年頭,九年旱,一年澇……
山は近くにあるけれど煮炊きにつかう柴はなし、十の年を重ねれば九年は旱(ひでり)で一年は大水……。

ほんとにそうなのです。1990年代から2000年すぎにかけて、西暦の奇数年は例外なく旱魃でした。とくに1999年がひどく、「建国以来最悪の旱魃」だと言われていました。そしてその2年後の2001年がさらにひどく「百年に一度の大旱魃」と呼ばれました。

丘陵や山間などの高所の村では、アワ、キビ、ジャガイモなどがまばらにしか生えておらず、穂をだす時期になってもほんとに小さいのです。私がビデオカメラをむけて、「どうですか?」ときくと、「いや、これから雨が降るから、平年くらいはとれるだろう」と笑顔で語ります。私は、ああ、これでは旱魃のひどさが伝わらないから、こんども使えないな、と思ったものです。

ここはどうも言霊の世界で、よくないことを考えたり、口にだしたりすると、それが現実になると考えられているのかもしれませんね。

当時の写真をみていただきながら、黄土高原の自然の厳しさを話しています。チャンネル登録していただけるとありがたいです。
#3 旱魃(かんばつ)
https://www.youtube.com/watch?v=HXxka40J1ds
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