414話)華厳寺修建

 大同の歴史遺産といえば、なんといっても雲崗石窟です。でも、大同城内で、とかぎれば、華厳寺でしょう。創建は遼代で、支配民族は契丹です。およそ1000年前ですね。仏像にすばらしいものがあるんですけど、別の機会にゆずりましょう。  建物にも特徴があります。中国では方位にとても神経をつかいますね。東西南北にしっかりともとづく。建物は基本的に南向きです。まして寺院なんかだと、この原則をはずれることはまず . . . 本文を読む
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413話)古代都市復原

 いま復元工事中の城壁は東側ですけど、来年は南北の城壁を復元し、そのつぎが西側の城壁だそうです。だけど、それだけじゃないんですね。城壁のなかは[にんべん+方]古街といって古代都市風につくりかえるんだそうです。[にんべん+方]の字は、まねるとか、似せるとかいう意味のよう。だいたい2階建てくらいに統一するようですね。これも明の時代あたりがモデルになるようです。  それで思い出すのは、同じ山西省の平遥 . . . 本文を読む
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412話)城壁の復原

大同の市街地が急速に変わっていきます。その変化の規模と速度は、私がレポートしても、日本のみなさんにはちょっと信じてもらえないでしょう。とにかく規模が大きく、速度が速いのです。 この12月も驚いたことはいくつもありますけど、その第一がこの城壁の復原です。古い大同は漢字の「呂」の字のように、2つの城壁で囲まれていました。ところが長い歴史のなかで、そのレンガが剥がされ、持ち去られてしまいました。もっと . . . 本文を読む
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411話)結婚式ラッシュ

大同には1週間いただけですが、そのあいだにあちこちで結婚式にであいました。写真は花嫁が式場にむかうためのくるまで、前後に花束をつけています。なかには赤い風船をたくさんつけたものも。とにかくいまは結婚式が多いのです。 それには「理由」がありました。陰暦(中国では農暦といいます)のことしは5月が2回ありました。太陽暦のうるう年は4年に1度で、2月29日が1日追加されるだけですが(細かいこ . . . 本文を読む
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410話)カササギの森の赤ちゃん

 カササギの森のなかを写真を撮って回って、管理棟に立ち寄り、ふと室内をのぞいて、びっくりしましたよ。なんと赤ちゃんがいるじゃないですか。でも、そのときはまだ、撮り残したところがあったので、また撮影にでかけました。  いっしょにきている緑の地球ネットワークの会計さんに、「赤ちゃんがいたよ!」と告げると、「えっ、なんの赤ちゃん?」と問い返します。「人間だよ」といっても、すぐには信じられないよう。私た . . . 本文を読む
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409話)ナラ

カササギの森の海抜は、管理棟のところで1450メートルです。この緯度で、この高さだと、主人公となる樹種は、リョウトウナラ(遼東櫟)、モンゴリナラ(蒙櫟)などのナラでしょう。2001年からカササギの森の建設をはじめ、その翌年にこのナラを植えました。霊丘県の南天門自然植物園で育てた苗を運んできたのです。 緯度も海抜も、育苗地よりかなり高いのですが、枯れることはありません。枯れ葉をつけたま . . . 本文を読む
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408話)トショウ

 カササギの森の管理棟のすぐ南に、トショウ(杜松)が植えられています。葉は針のようにとがっていて、チクチクと手に突き刺さります。学名をみると日本のネズミサシと同じなのですが、とても同じものとは思えません。こちらのほうが、ずっと素直で、まっすぐなように思います。  乾燥と痩せ地には、マツ以上に強いのです。土がほとんどない岩山でも、ちゃんと育ちます。円錐形で一本のようにみえますが、たいていは2~3本 . . . 本文を読む
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407話)雪のカササギの森

 12月7日の夜、大同に着きました。きょうは12日ですから一週間近くたっています。ふつうなら、このブログも毎日更新しているところですが、このたびはこちらで解決しないといけない課題がたくさんあるうえに、日本からの宿題まであって、時間がなかったのです。というより、書く意欲がなえていました。  ことしの大同は雪があります。市内は除雪作業がおこなわれ、雪は街路樹の根元にまとめてあるだけです。でも、山はあ . . . 本文を読む
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406話)平山郁夫先生を偲ぶ

 平山郁夫先生が逝去されました。心から残念に思います。お目にかかったことはありませんが、たくさんのご協力をいただきました。    旅游関係の大同市の幹部と会っているとき、こんな話題になりました。同じ石窟でも、敦煌の莫高窟にはたくさんの外国人が訪れるのに、大同の雲崗石窟はずっと少ない。その理由をさぐっているうちに、平山郁夫さんの存在が浮かび上がった。なんとか大同にもきてほしいと働きかけているけど、い . . . 本文を読む
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