337話)黄花菜の炒めもの

 このレポートの299話で「黄花菜」について書きました。色鮮やかなレモンイエローの花が印象に残ったかたもあるかもしれません。日本人はたいていすきになると思うのですよ。 http://blog.goo.ne.jp/takamik316/e/ae7bfef99654def446a9f8c7edbb7c7a 最近の日本ではこのなかまが園芸種として流行しておりまして、世界中からいろんなものが集められ、ヘ . . . 本文を読む
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336話)水神堂

 大同市広霊県の県城のそばに水神堂があります。こんな乾燥地に突然、大きな泉がでてくるんですね。泉のまん中に、幾重にも重なった天然の岩山があり、そこに建てられているのが水神堂です。  池の底から、モクモクと清水が湧きだしているようすを、以前はみることができました。水の勢いで砂がワラワラと動き、その周りに小魚が集まっていました。湧き口の付近には水草も生えません。  付近の人たちはそれでも、「湧きだ . . . 本文を読む
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335話)建設中の高速道路

 建設中の高速道路  蔚県から淶源への国道112号兼国道207号が工事中のため、私たちはずいぶん苦労しました。でも、あと少しで、この区間の移動がすごくラクになりそう。張家口と石家荘を結ぶ高速道路が建設中で、すでに張家口から蔚県までは開通しています。これが淶源まで延びてくれると、霊丘県への移動が大幅に改善されます。  山道を走っていると、その工事現場がすぐそばにみえます。ほぼ完成間近の感じです。 . . . 本文を読む
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334話)絶景!

 河北省蔚県で小五台山をみたあと、南隣りの河北省淶源県に移動することにしました。ところが国道112号と国道207号を兼ねるこの区間が、工事のため全面通行禁止。万が一に希望を託して、通りかかる運転手にききますが、だれもが「だめ!」。  大同市内で買った粗い地図には、省道342号が南東に延びていて、それから国道108号に移れば淶源に着きます。その道を行こうとすると、道路標識にもちゃんと342号があっ . . . 本文を読む
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333話)これって、なに?

 私たちの協力の拠点、環境林センターの屋根が修理されました。これで、何回目かな? コンクリート製の板を屋根にしているんですけど、なぜか、雨漏りがする。雨の少ない地方ですけど、ときには1時間70mmといった降り方をしますからね。宿泊棟の天井からボタボタとしずくがたれ、室内も廊下もビショビショになったことがありました。中庭は池のようです。  ハシゴをかけ、屋根のうえにあがってみました。バカと煙は高い . . . 本文を読む
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332話)親指シフト

 この黄土高原レポートもそうですし、そのほかの雑文やさまざまな報告書もこの7年間、1台のノートパソコンで書いてきました。大同の農村滞在中を含め、毎日数時間はそのキーボードにさわってきたのです。いわば、とても親しい友人。一昔前の人は「戦友」などと呼ぶのかもしれない。だいじにはつかってきましたけど、いたるところに、使用感がありあり。  でも私は、情の薄い人間なのでしょうね。「ノートパソコンがほしい」 . . . 本文を読む
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331話)旅に暮らす

 農村をくるまで走っていて、道端でみかける光景です。ミツバチをかっている人たちですね。巣箱をならべて、たいていはその横に灰色の粗末なテントがあります。旅に暮らす職業のなかでも典型的なそれです。  ハチをかう人たちは、花の季節の地理的な移動にあわせて、南から北へと移動します。それは日本も同じ。中国のばあいは、その距離がすごいんですね。これまで話をきいたなかでは、山西省の人はいませんでした。たいてい . . . 本文を読む
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330話)シダレニレ(垂楡)

 私たちの最初の拠点、南郊区平旺村の環境林センター、その中庭に4本のシダレニレ(垂楡)が植わっています。最初は小さかったのですが、ここの開設は1995年ですから、十数年たって、大きくなってきました。毎年、理髪して、おかっぱのようにしてますけど、伸ばしほうだいにすると、枝が地面近くまで垂れ下がります。「若い男女がはいったりすると、風紀上の問題が発生するでしょ」などと、話はジョーダンをいっています。 . . . 本文を読む
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329話)華厳寺の修復工事

 大同市内の定宿のすぐそばに、上下の華厳寺があります。遼代の創建、現存の大雄宝殿(写真右奥)は金代に再建されたもので、中国の仏教寺院のなかでも最大級だそうです。そしていま、その周囲を含めて伽藍の修復工事がすすんでいます。びっくりするのは、そのスピード。  昨年9月に訪れたときは、まだ工事がはじまっていませんでした。大雄宝殿以外の堂宇は形すらなく、そこにはレンガ建てのビルが建っていました。12月 . . . 本文を読む
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328話)放牧のヤギ

 大同でもヒツジやヤギの放牧がずいぶん減りました。そのおかげで、草や灌木が繁るようになり、全体として緑が濃くなってきました。しかし、まったくなくなったわけではありません。山間の村などでは、まだ放牧がつづいています。  緑化をすすめる立場からは、放牧を制限した方がいいと思います。そうすることで、成果があがることも、ちゃんとみてきました。  その一方で、この7月のある日、ここの村ではありませんけ . . . 本文を読む
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327話)トゲトゲの実

 河北省蔚県の小五台山でのことです。観光客めあてに、中年の男がスイカ、杏仁、ビールなどをならべて売っていました。ところがこれが、おそろしく商売に不熱心。私たちがのぞきこんでも、新聞を読むのに熱中していて、ろくすっぽ相手をしません。かえって迷惑だ、とでも言いたそう。    売り物のなかに、みたことのないものがありました。小郭が1つかじって、「おいしい! いくらだ?」ときくと、「1碗が10元」とのこと . . . 本文を読む
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326話)収穫できたアンズ

 渾源県呉城村のアンズは、去年は5月になってからの寒波で、凍って落ちてしまいました。ことし、どうなるか、ずいぶん心配していたんですね。こういうことが2年、3年とつづくと、植えてきた農家の損失が大きすぎます。  ことしは、無事に実りました。凍るものもあったようですが、1994年、最初の年に植えたアンズはちゃんと実って、1畝(6.67a)あたり800元ほどの収入をもたらしたそうです。  その反面、 . . . 本文を読む
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325話)しおれるトウモロコシ

 同じ大同市のなかでも、南部の霊丘県などより、北部の大同県などのほうが、旱魃の被害は大きいようです。私たちが河北省の蔚県や[シ来]源県、そして霊丘県と回った7月23日、24日、ずっと大雨といっしょだったんですけど、そのかんも大同市の北部では雨がなかったそう。道端のトウモロコシはすっかりしおれてしまっていました。  1999年、2001年は最悪の旱魃だったが、今回はそれには及ばないものの、それに次 . . . 本文を読む
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