204話)チチアワタケ

 キノコの話が2話つづきます。登場人物もだぶっています。でも内容はかなりちがいます。  私たちが植えたマツもだいぶ大きくなってきました。そのなかには、従来からむずかしいとされてきた南斜面で成功した采涼山プロジェクトがあります。この成功を支えたのが、地元の草の根の技術「雨期整地」と、前号に登場した小川眞さんが技術指導をされた「菌根菌」をつかっての育苗です。  菌根菌は、キノコやカビのなかまの土壌微生 . . . 本文を読む
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203話)キノコ鍋

 大同での食事の楽しみは、やっぱり鍋でしょうね。とくに寒い時期はこれにかぎります。一般的には、羊のシャブシャブ。「刷羊肉」(シュワンヤンロー)といいます。「刷」にはサンズイがついてますけど。  それでも、何回かに1回はキノコ鍋がいいですね。まるごとの鶏で出汁をとります。以前は烏骨鶏でしたが、最近はやはり小型の別の鶏をつかっています。  そこにキノコをいれます。北京ではそれぞれが好きなキノコを注文し . . . 本文を読む
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202話)テレビ放映されます

 2008年の春から、BS朝日の取材クルーが大同にやってきました。レポーターは俳優の宍戸開さん。春の取材はイオン労働組合とサントリー労働組合の合同ツアーと重なり、宍戸さんといっしょになった女性たちから黄色い声があがりました。私はお父さんの宍戸錠さんのほうがなじみの世代。  春と7月の取材で終わりになるはずでしたが、7月はオリンピックの関係で取材ビザが発給されず、中国人スタッフによる撮影になりました . . . 本文を読む
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201話)切られた小老樹

 大同県で建設中の白登苗圃と実験果樹園「かけはしの森」は、もともと小老樹の林でした。桑干河流域の環境改善のために、早くも1950年代から、中国政府の音頭で大面積にポプラ(小葉楊)が植えられたのです。初期の生育は順調だったようですが、大きくなるにしたがって、水不足が深刻化し、ポプラとは思えないグニャグニャの木になってしまいました。地元の人は小老樹と呼びます。小さな老いぼれの木、ですね。  でも、そこ . . . 本文を読む
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