1026話)大同の市場(7)

円安がつづいています。私たちのような活動にとっては、とても辛い局面です。そのうえに中国では物価の上昇も激しいですからね。 自分で買い物をする機会はそうはありませんので、物価に敏感だとはとても言えないんですけど、値段をきいて、まずは人民幣で受け止めるんですね。「そうか、20元か、高くなったなあ」というふうに。つづけて円に換算して、「えっ、400円にもなったのか!」といって恐ろしくなります。一昨年の . . . 本文を読む
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1025話)大同の市場(6)

主に乾物をあつかっています。シイタケをはじめとするキノコ、豆類、干しブドウ、乾燥豆腐、昆布などの海藻などなど。それから缶詰に瓶詰め。 左端の棚に並んでいるのは食用油、醤油、醋などの調味料で、「北京の醤油、山西の醋」という成語があるくらい、山西省の黒醋は有名です。これに慣れると、たとえば餃子を食べるときは日本でもこの黒醋が欲しくなります。で、買って帰ります。 困るのは容器のふたがあまいこと。スー . . . 本文を読む
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1024話)大同の市場(5)

切り刻んだモツ(内蔵)を売っています。私は羊のモツ(雑)だろうと思ったのですが、べつのものかもしれません。 大同の名物料理が「羊雑」です。羊の内蔵を煮込んで、辛く味をつけたもので、ジャガイモでんぷんでつくった細めの麺といっしょに食べます。薬味として香菜(コリアンダー)やネギの刻んだものをつかいます。 最初に大同の農村を歩いたころ、私はこれが食べられませんでした。懐仁県ではいちばんの名物で、大き . . . 本文を読む
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1023話)大同の市場(4)

前回でいちばん安いと書いた鶏を売っています。つぶして羽毛を抜いてあるんですけど、まるのまま。生きたまま売っている店もあり、持ち帰って、殺すところからやらないといけないんですね。それくらいのことができなければ、鶏肉を食べることができません。 そして、頭・頸、鶏冠から蹴爪にいたるまで、すべてを食べます。駅の売店などで、蹴爪を塩辛く煮込んだものが売られていますね。口のなかで長くかんでいると、だんだんう . . . 本文を読む
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1022話)大同の市場(3)

ダイナミックなのが肉屋さんです。解体したものが店先にぶら下げてあります。日本のようにチマチマと買っていくのではなく、ドカッとブロックを、ひもでぶら下げて持ち帰る、といった光景が一般的です。 挽き肉なんかもないようですね。女性の友人が「息子が餃子が大好きなんだけど、めったにつくってやれない」というので、「それぐらいつくってやれよ」と私が言ったら、「皮を売ってるわけじゃないし、肉も刻まないといけない . . . 本文を読む
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1021話)大同の市場(2)

四季を問わず野菜はきわめて豊富です。郊外にたくさんのビニール温室ができましたし、輸送ルートもしっかりしてきたので、こういうことになりました。 以前はそうじゃなかったんですね。私たちが協力事業をはじめたのは1992年でしたが、そのころは基本的に、地元で、しかも露地でとれる野菜しかなかったのです。いちばんしんどいのは4月から5月にかけてでした。ちょうど春のワーキングツアーが訪れる緑化のシーズン。 . . . 本文を読む
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1020話)大同の市場(1)

このブログ、長らく更新をさぼってしまいました。もうしわけありません。 いつものツアーが訪れるのはウォルマートで、アメリカ資本のスーパーです。それはそれでおもしろいし、おみやげを買ったりするには便利なんですけど、もっと地元に密着した市場をみたいという参加者の希望で、今年4月に訪れました。近所の人たちが普段着にサンダル履きで気軽に買いにくる店です。 大同の市街地の東南にあります。生活用品の全般を扱 . . . 本文を読む
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