1320話)もうひとつの25年~イオンの労働組合

もうひとつの25年~イオンの労働組合 阪神大震災の救援活動がひと区切りを迎えつつあったときのことです。事務所に電話があって、これから訪ねます、とのこと。全ジャスコ労働組合の藤井順一書記長です。 たしか日経新聞に、大同へのワーキングツアー派遣のベタ記事が載ったんですけど、それをみて話を聞きたいということでした。すごく熱心だったんですね。あいだをおかないでまた電話があり、つぎの書記長に決まっている . . . 本文を読む
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1303話)しり取りゲーム的展開(2)

張家口市蔚県では、玉壺湿地公園の下流で、もう一つ蔚県壺流河国家湿地公園の計画がすすんでいます。「国家」とつくくらいで、面積なんと1740ha、壺流河とその支流の流れにそって延長58.4kmもある広大な公園です。 壺流河は西隣りの山西省大同市広霊県に水源をもち、東進して蔚県にはいり、蔚県のほぼ中央から北に向かい、陽原県にはいってから桑干河に合流します。河川といえば日本人が思い浮かべるのは、両側に堤 . . . 本文を読む
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1301話)張家口市探鳥ツアーのご案内

2019年6月15日から19日まで4泊5日の日程で張家口市蔚県に探鳥ツアーを派遣します。主な活動地は蔚県の湿地(隣接する広霊県を一部含む)ですが、一日は小五台山国家級自然保護区で鳥の観察をおこない、北京から蔚県へ移動する途中の官庁ダムでも探鳥します。(写真はアカツクシガモ、広霊県で) 高田直俊先生(大阪市立大学名誉教授、淀川環境委員会委員)、大西敏一先生(バードコンサルタント、『日本の野鳥650 . . . 本文を読む
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1274話)代王城鎮でマツを植える

8月27日、蔚県代王城鎮四村で、植樹作業に取り組みました。春秋時代、この地方には代国という小さな国がありましたが、その王城のあったところです。 この春もここにきましたが、それ以後の変化は、植林地のすぐ近くで北京と蔚県をむすぶ高速道路の工事がはじまっていることです。今年の年末には開通ということで、最初は信じられなかったのですが、着々と進行しているようすをみると、実感がわいてきます。 植えたのはア . . . 本文を読む
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1201話)蔚州郷土樹木園に着手

蔚州古城の北の城壁のうえに玉皇閣(国家一級保護文物)が建っています。そしてその背後、つまり北側には壺流河が流れています。日本の河川のようにきちんと整備されて一本の流れにはなっておらず、あちこちに湿地やワンドのようなものがあります。そこを整備して公園にする計画がすすんでいます。玉壺湿地公園(155ha)です。 蔚県で緑化協力を開始した時点から、樹木見本園を建設することが念願でした。できるだけたくさ . . . 本文を読む
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1200話)マツの大苗を植える

4月16日はいよいよ実際の植樹作業に取りかかりました。場所は蔚県代王城鎮で、平地ではあるんですけど、おそらく太古の氾濫原なのでしょう、角のとれた大小の石が地中にもたくさんあります。 朝9時30分から簡単な起工式をもちました。中国側から青年団蔚県委員会の信任の殷書記(女性)、日本側から前中久行代表があいさつしました。 そのあとアブラマツ植栽にかかったんですけど、2m近い大苗です。植え穴はすでに掘 . . . 本文を読む
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1196話)60kgをかついで

生活燃料のための伐採の話をもう一回。立花先生の植物園構想に端を発して、自然林がみつかってからのことです。私たちもそれをぜひみたかったのですね。で、李向東さんに「遠いのか?」ときくと、「不遠!2里的」という返事が返ってきました。中国の1里は500mですから、2里は1km。それだったら気軽にいけるでしょう。 歩いても歩いてもたどり着けません。あきらめて、またの機会をつくりました。今度は山のようなタキ . . . 本文を読む
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1190話)あれっ、いい香りが……。

順を追って書いていくだけでは私も飽きてしまいますし、みなさんも退屈でしょうから、ここで南天門自然植物園の初期にあった失敗談を書いておきましょう。 土地の確保、アクセス道の設置などさまざまな準備をすすめる一方で、すぐに育苗ができるよう種子の確保もはじめたのです。李向東さんをはじめスタッフたちは、あの碣寺山の自然林まで、ナラなどの種子を集めに通ってくれました。 最初はたいへんなんですね。熟する時期 . . . 本文を読む
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1189話)トゲのある木が役立つ

村の人との話し合いで、私はこんなことを話しました。ここに自然植物園を建設したいのです。この土地に生えてくる植物をだいじに育てます。それから周囲の山からも植物を集めて育てます。大同の緑化にとってとても貴重な存在になると思います。でも、それを私たちが持ち帰るわけではありません。大同市のものであり、みなさんのものです。 みなさんがここからタキギを取ったり、ヒツジやヤギの放牧をすると、せっかく建設するこ . . . 本文を読む
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1188話)高低差があり、複雑な地形

決まった場所は霊丘県上寨鎮南庄村の近くで、低いところが海抜900m、いちばん高いところは南天門といって、海抜1320mほどです。南天門は天上界への門で、泰山をはじめ天下の名山にあるんですけど、ここも私たちがかってに呼んでいるのではなく、地図にちゃんと載っています。 立花吉茂先生の考えは、高低差があり、地形が複雑なところの方が、多くの種類の植物を育てるのに都合がいいというものでした。ここはそれには . . . 本文を読む
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1187話)7番目の候補でやっと決定

植物園の候補地として李向東さんは7か所をみつけていました。遠田宏先生と私とで、それを一つひとつ回りました。1998年7月の暑い盛りです。 これはと思う場所がないのです。霊丘県南山区は太行山脈のまっ只中で、平たい土地がほんとに少ないのです。そういう場所は農家の畑としてとても貴重で、私たちが長期にわたってつかわせてもらうことは不可能。あまりに深い山の奥だと、私たちも不便ですし、人にみてもらうことがで . . . 本文を読む
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1185話)自然林がみつかった!

南天門自然植物園の成立は、前代表・立花吉茂先生の植物園にかける執念なくして考えられません。川島和義さん(現副代表)に連れられて、咲くやこの花館に立花先生を初めて訪ねたとき、「緑化の筋道をみつけるために植物園が必要だ。そこまで真剣にとりくむのなら、自分も参加しよう」といって、植物園建設の意義を話してくださいました。 気象条件からいっても、人材の面からいっても、太行山脈に属する霊丘県の南山区がいいと . . . 本文を読む
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1184話)南天門自然植物園の現在

山西省大同市での緑化協力事業は1992年1月にスタートしました。1994年から2010年まで、ずっと現地で教えをうけてきた遠田宏先生を仙台に訪ねて、最近の写真をみていただいたら、その変化に驚いておられました。「育つのは当然のことだけど、これほどまでになるとは思っていなかった」とのことです。大同の事業をしばらく振り返ってみることにします。 霊丘県の南天門自然植物園は1999年4月にスタートしました . . . 本文を読む
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号外)蔚県へのお誘い

2018年春の黄土高原緑化協力ツアーの申込み締切りが1週間後に迫りました。 関空発着の参加者があと一人で文句なしにツアー成立です。 ●期間:4月14日(土)~19日(木) 5泊6日。 訪問先は河北省張家口市蔚県で、植樹予定地は代王城鎮です。春秋時代の代国の王城が存在したところですので、中国の歴史に関心のある方はぜひ下調べを。 4月14日(土)10時00分 関西空港出発(NH979便、集合は2時間前 . . . 本文を読む
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1156話)春のツアー参加者募集

2018年春の黄土高原緑化協力ツアーを計画し、参加者を募集しています。 ●期間:4月14日(土)~19日(木) 5泊6日。 訪問先は河北省張家口市蔚県で、植樹予定地は代王城鎮です。春秋時代の代国の王城が存在したところですので、中国の歴史に関心のある方はぜひ下調べを。 4月14日(土)10時00分 関西空港出発(NH979便、集合は2時間前)         12時15分 北京空港着。バスで蔚県にむ . . . 本文を読む
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