348話)マツの育苗

 私たちが育てている苗のなかで、いちばん多いのはマツです。おもにアブラマツ(油松)とモンゴリマツ(樟子松)。これらは大同県周士庄鎮牛家堡村の白登苗圃で育てています。最初の拠点、環境林センターは、土壌の粒子が小さく、富栄養化しているために、広葉樹にはいいのですが、針葉樹の生育はよくありません。それにたいして白登苗圃は砂地です。

 5月に種を蒔きます。写真は7月末のものですので、撒いてから3か月弱の状態。小さな苗のあいだは、乾燥にも弱いので、スプリンクラーをつかってていねいに灌水しています。

 このあと、10月の末ごろになると、厚さ5㎝ほど土をかぶせて、埋めてしまいます。乾燥した寒風がつよいので、そうしておかないと水分を失い、白くなって枯れてしまいます。そして4月、暖かくなってから、ていねいに土を取り除くのです。冬のあいだは光合成を休んでいますので、日があたらなくても、大きな影響はありません。
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