147)人は天に勝つ?

 新疆ウイグル自治区の烏魯木斉(ウルムチ)で、シンポジウムのあいまに砂漠化防止の現場見学が実施されました。ここでの主役も灌木の梭梭(ささぼく)。住民総出で3~4年かけて植えたそうですが、その広さがなんと3キロ×60キロ。  もともとの草地を農場や牧場にしたところ、流動砂丘が出現し、なにもかも砂に飲み込まれ、近くの町まで砂漠が迫ったのだそう。ここでもやはり開発が砂漠化を招いたのです。  梭梭は乾燥に . . . 本文を読む
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146)賀蘭山の森林

 寧夏回族自治区と阿拉善(アラシャン)の境界に賀蘭山(がらんさん)があり、その中腹に南寺=広宗寺があります。ダライラマ6世入寂(にゅうじゃく)の地に建てられた宏壮な寺院ですが、文化大革命で破壊され現在再建がすすんでいます。寺の背後の山は南面で、樹木はもちろん草もまばらです。  山の裏側にくるまで案内してもらって驚きました。りっぱな森林があります。乾燥地ですから、陽のあたる南面は植物が少なく、森林が . . . 本文を読む
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145)主役は灌木

 内蒙古の阿拉善(アラシャン)で最初に訪れたのは石川県に本部のある「世界の砂漠を緑で包む会」の現地プロジェクトです。正直なところ私はこの名前に怖じ気づいていました。世界中の砂漠を緑化するなんて、とんでもないと思っていたからです。なんてことをいえば、じゃあお前のところはどうなんだ、といわれそうですね。こちらも「緑の地球…」  やられていることはすべてもっともなことで、私は安心し共感しました。主役にな . . . 本文を読む
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