1109話)ヒメウコギの怪(4)

多くの日本の図鑑などに中国原産と記されているヒメウコギ(Acanthopanax sieboldianus)ですが、その原産地はどこか、調べようとしたのです。 中国高等植物図鑑(科学出版社)は中国の代表的な図鑑だと思います。その第二冊(1972年)にウコギ属は7種が載っていますが、ヒメウコギに対応するものはありません。 まったく期待しないで、その横にあった「園林景観植物識別与応用「灌木・藤本」 . . . 本文を読む
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1108話)ヒメウコギの怪(3)

学名(拉丁名)を介して、和名と中国名を翻訳でき、刺五加がエゾウコギであることがわかりました。分布する地域も双方の図鑑その他でわかるんですね。インターネットをつかえば、図鑑も不要です。 その延長で私が考えたのは、ヒメウコギは中国のどの地方の産か、ということです。それがわかれば、その道の専門家には、渡来ルートや時代の見当もつくかもしれません。 で、まずは中国の検索サイトに、ヒメウコギの学名Acan . . . 本文を読む
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1107話)ヒメウコギの怪(2)

大阪の事務所で引っ越しの最中、薬用植物の図鑑『中草葯図譜(五)』(広東科技出版社、2007)がでてきたので、何気なく開いたら、そのページにでていたのが刺五加(Acanthopanax senticosus Rupr.et Maxim.)でした。つい読みたくなるんですけど、作業の最中にそんなことをしたら、東川事務局長に叱られます。でも、こんな偶然が重なるために、私は深みにはまってしまうのです。 中 . . . 本文を読む
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1106話)ヒメウコギの怪(1)

なにがきっかけだったか記憶にないのですが、ウコギにとりつかれています。山歩きをするときも、ウコギがないか、いつもキョロキョロ。つれあいには「いつも熱中できるものがあっていいね!」とからかわれます。熱しやすく冷めやすい。 ウコギ科ウコギ属の灌木で、日本にも何種類かあります。ところがなぜか代表的な種がヒメウコギ(Acanthopanax sieboldianus)のようで、図鑑(たとえば牧野植物図鑑 . . . 本文を読む
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1105話)ブロッコリーの育苗

苗を買えばすむ話なんですけど、種から育てるのがすきで、今年もキャベツとブロッコリーの育苗をしています。盛夏のうえに、私が8月22日から3週間、ルスをしますので、けっこうやりにくいのです。 以前は、これらについても、胚軸切断挿し芽をおこない、けっこうおもしろい結果がでていました。本葉が2~3枚のころに地際で茎を切り、それを挿し芽するのです。根がたくさんでて、ふつうに育てたものより強くて、育ちもいい . . . 本文を読む
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