1241話)黄花菜(ユウスゲのなかま)

わが家の黄花菜が咲き始めました。最盛期はもうちょっと先ですけど、待ちきれなくて掲載することにします。 黄土高原を語るさいになくてはならない花です。といっても、現地では貴重な換金作物なのですね。開花する前のつぼみを摘み取り、蒸したあと、天日で乾かして出荷します。それが中華料理の高級食材、金針菜です。 大同では大同県が主要な産地なんですけど、農家にホームステイしたとき、さいわい(先方では不幸)朝か . . . 本文を読む
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1240話)インゲンマメ

庭先を小さな家庭菜園にしているんですけど、毎年、欠かさずつくっているのがインゲンマメです。いまが収穫の最盛期で、毎朝、これくらいとれます。幅65cm、長さ240cmの小さな畝に、2列×8か所、1か所に2本ずつ植えていますので、超密植です。6月なかばからとれはじめ、1か月以上収穫できます。 つるありとつるなしの品種があるんですけど、収穫期間の長さをかって、私はいつもつるありです。 昨年までとちが . . . 本文を読む
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1239話)環境破壊と貧困の悪循環

中国で砂漠化が深刻だときいて、さあ緑化だ、と最初は単純に考えたんです。でも、現地になんども通い、長く滞在しているうちに、考えるようになります。それだけじゃないんじゃないかと。 黄土高原の農村でみかける標語に「水土流失の防止」がありました。年間降水量は平均400mmと少ないのに、それが暑い時期に集中し、ときには1時間70㎜もの豪雨になって、畑や山の表土を押し流すわけです。 それが繰り返されると、 . . . 本文を読む
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1238話)骨太の人

前々回「8回通えば解決する」に登場していいただいた共産党大同市委員会の秘書長は、その後、副書記(ナンバースリー)になったんですけど、私たちの協力事業をずいぶん助けてくれたのです。 忘れられないのは大同で開催した20周年記念活動です。2012年8月24日のことで、場所は新たに完成した大同県の緑の地球環境センター。日本側が30人余り、中国側も200人以上が出席し、労働者歌舞団のアトラクションもあって . . . 本文を読む
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1237話)クリンソウの苗

種を蒔いてその芽生えを楽しむのがすきだと以前に書きました。そしてたいていのばあい、育った苗を植える場所のあてがあるわけではありません。うちにはその場所は残っていません。 目下、悩ましいのがこのクリンソウ。ミニプランターに蒔いたものが、ぎっしりつまってきたので、直径6㎝の小さなポリポットに移したところ、100鉢近くあります。3~5本をまとめて植えたものもかなりあります。 クリンソウのばあい、植え . . . 本文を読む
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1236話)「平均8回通えば解決する」

大阪府北部の地震で被災されたみなさんにお見舞い申し上げます。 緑の地球ネットワークの事務局関係者は、川島→高見→河本→東川の順に震源から遠ざかり、八幡市の川島さんの自宅は震度5強でものと書類が家中に散乱し、たいへんだったそうですけど、あとの3人は震度5弱でもさしたる被害はありませんでした。 前出の小川房人顧問は、吉良竜夫先生のグループの先乗り要員として東南アジアでの調査活動で活躍された方です。 . . . 本文を読む
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1235話)パンダの太陽光発電

前中久行代表から以前、「大同にパンダの太陽光発電があるよ」と言われて、インターネットでさがしたことがありますが、よくわかりませんでした。 そのことを思いだし、またさがしてみると、大同県杜庄郷土井村西とあります。それをもとにGoogleEarthでさがすと、ありました! しかもその場所は、渾源から大同への帰り道で、くるまを停めて見学しているところです。塩害地で農用には使えませんし、地盤がゆるくて . . . 本文を読む
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1234話)もう一回、侯喜さんのこと

写真は何回かまえに書いた大同の胡楊です。1960年代あたりに内蒙古自治区から導入されたもののよう。 この胡楊のひこばえを協力拠点の環境林センターに移そうとしたことがあります。それをここの林場の若い人に見とがめられたんですね。そしたらその移植を指揮していた侯喜さんが「おれは侯喜だ。帰って場長にきいてみろ!」といったんです。 場長にきくまでもなく、その若い人も知っていましたので、ことなきをえました . . . 本文を読む
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1233話)技術顧問の侯喜さん

大同での緑化協力事業の経験から。いい技術者ほど、苗を大事に扱います。 この写真の侯喜(故人)さんは、大同事務所の技術顧問だったんですけど、定年まで大同市林業局の技術者でした。自分が担当するプロジェクトの樹種と規模(本数)が決まると、すぐさまそのための苗木を確保します。だいたいは環境林センター(南郊区)や白登苗圃などの自前の苗圃で選び、いいものから順に目印のヒモを巻いて、つばをつけるのです。 若 . . . 本文を読む
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1232話)種を蒔く楽しみ

種を蒔く楽しみは、やはり立花吉茂先生に教えてもらったんでしょうね。山歩きなんかをしていても、ちょっとめずらしい植物が種をつけていると、つい持ち帰って蒔いてしまいます。 蒔く時期のわからないものなんかも、採ってすぐに蒔けば、まずまちがいはありません。すぐに発芽するものもあれば、2度めの春になってやっと発芽するものもあって、なかなかむずかしいですね。 発芽するようすがおもしろくて、長い時間、そのま . . . 本文を読む
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1231話)種から育てる苗がかわいい

南天門自然植物園のスタッフの動きをみていると、植えたあとも自分の育てた苗のことが気になるようです。 苗を育てるときも、購入した苗よりも、種から自分で育てた苗を大事にします。種から育てるばあいでも、購入した種から育てるよりも、自分で採取した種から育てる苗を可愛がります。 そんな私の印象を立花吉茂先生に話したら、「よくそこまで気づいたね」といってほめてもらえました。 大阪市立大学付属植物園の建設 . . . 本文を読む
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1230話)名人芸

立花吉茂先生は実務に長じた人でした。大同でさまざまな活動をしていると、むこうの技術者たちが挑んでくるんですね。すると先生は、それに正面から立ち向かう。 鍬をつかっても、スコップをつかっても、彼らよりずっと板についています。ちいさな種を蒔くときなんか、先生がパーッと蒔くと、みごとに均一に散らばっていきます。 地元の人たちの度肝を抜いたのは、刃物研ぎです。彼らがつかっている剪定挟みをとりあげて、ウ . . . 本文を読む
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1229話)小川房人先生のこと

ある事情で、講演のさいに作成・使用したパワーポイントを見直す機会がありました。2004年以降、240本もつくっています。そのほとんどが写真をみてもらうための、文字通りのスライドです。 こんな写真がありました。大同市霊丘県の南天門自然植物園の初期、専門家たちが育苗のようすをみているところです。しゃがんでいるのが前代表の立花吉茂先生、そのとなりが小川房人先生、左に立っているのが遠田宏先生です。 今 . . . 本文を読む
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