1月23日の日曜日、神戸市西区で有機農業見学会を開催しました。参加者は22人+こども1人。収容力にかぎりがあるため、最後の方では参加をことわった人もでてきました。ごめんなさい。緑の地球ネットワークの「自然と親しむ会」の一環でしたが、有機農業と自然との関係?などとややこしいことはいわないでください。
案内してくださったのは兵庫県有機農業研究会理事長の本野一郎さんで、もう40年もまえから、農協職 . . . 本文を読む
きのうのアマナのつづきです。アマナの芽をみつけて、ちょっと目線をあげたら、枯れたセージの枝に、チョウ(蝶)が止まっていました。いよいよ春だな、というわけではありません。チョウのなかには成虫で越冬するものもいます。私が昆虫少年だったころ、成虫で越冬するなかにモンキチョウもはいっていたんですけど、それを否定する説もあるそうですね。目の前にいるのは、キチョウのよう。
ジッとして動きません。そのまま . . . 本文を読む
寒いですねえ。暖冬つづきでユダンしていましたので、寒さがこたえます。宝塚のわが家は海抜は50mほどなんですけど、大阪にくらべてずっと寒い。プランターに水を張り、スイレンを植えていますが、毎朝、氷が張っています。
それでもきょう1月22日はおだやかで、風がなく、日が照ってましたから、あたたかでした。庭の一部が雑草の生えるがままになっています。そこに毎年、アマナが生えます。チューリップのなかまの . . . 本文を読む
霊丘県の県城は急に大きくなりました。大同の7つの県のうちでも、貧乏なほうの県だったんですけど、この県で大きな面積を占める太行山にはさまざまな地下資源があり、その開発がはじまったのです。数年のあいだに町が拡大し、道路が整備され、新しいホテルが建ち、県政府の建物も新しいモダンなものに建て変わりました。
写真の商店街は県城の中心部からちょっとはずれたところにあります。農村部の県城の標準的なあり方 . . . 本文を読む
じつはこの市場、私に買いたいものがあるために、大同のスタッフたちがみつけてきてくれたのです。買いたいものは、シンチュウ製の馬鈴です。(日本での)山歩きのときのクマ避けのために、ザックにつけたいというわけ。
渾源県の三嶺村で、バスが停まるたびに、こどもや老人が「マイガバ!マイガバ!」と叫びながらものを売りにくるとき、その中心の商品が馬鈴でした。「1つ買って、1つ買って!」というわけ。ところが . . . 本文を読む
市場のなかに、なくてはならないものの1つが香辛料でしょう。私はいったことがありませんが、インドあたりにくらべると、中国の香辛料の種類はそうたいしたものではないでしょう。でも、日本にくらべると、圧倒的に多いと思います。1つの種類でも、原形をそのままとどめたもの、荒挽きのもの、細挽きのものなどと、用途におうじていろいろです。
日本は素材そのものの味や香りをたいせつにしますし、新鮮なものをだいじ . . . 本文を読む
くだものの種類も、近年、ほんとに豊富になりました。といっても、地元でとれる果物の種類は、かぎられているんですよ。アンズを主体に、スモモ、リンゴ、モモ、ブドウ、ナシ等々と、わずかなものです。それも、アンズ以外のものは、品質的にいいものはとれません。地元で消費されるのがせいぜいで、他の地方との競争力はありません。
こうやって市場にでているものは、ほぼすべてほかの地方から流通してきたもので . . . 本文を読む
霊丘県の市場のなかで巨大な豆腐が売られていました。売るときは、包丁で切ってふつうのサイズで売られています。1丁が2.4元ということです。だとすると日本円で30円を超しますから、かなりの高値。大同市内で暮らしている王萍さんも「うわー、高い!」といっていました。売り主は「おまえが買わなくても、常連さんが買ってくれるわい」といった調子で、かなりの強腰。
この地方の豆腐は、おいしいと思います。私にとって . . . 本文を読む
大同県吉家庄郷の桑干河のほとりに「桑干河自然保護区」があります。地図で知りました。かなりの面積の湿地があり、クロヅルをはじめ、ガン、カモなど水鳥が集まっていました。でも、彼らは、自分たちが保護されていることを知りません。信じていません。くるまでそーっと近づいて…、窓を開け、写真を撮りました。そこまではよかったのです。ドアを開け、片足を地面につけるかつけないかのときに、鳥たちはいっせいに飛び上がっ . . . 本文を読む
昨年末まで乗っていた自転車のギヤやチェーンがだめになり、交換を頼もうとしたら、2万円近くかかるとか。1週間しか乗っていない新古車を3年半まえに1.2万円で買ったものです。だいじに乗ってきて愛着があるので迷っていると、オヤジさん、「こっちの新車を2.8万にしておくよ」といい、さらにいろいろとオマケをつけてくれました。
こどものころの自転車からはじまって、自動車にしろ、自転車にしろ、新車を買うの . . . 本文を読む
以前はカメラをむけると、みんな「撮れ、撮れ!」といって、ポーズをつけたりしてくれたのに、最近はいやがる人がふえてきました。カメラや写真がめずらしくなくなったことも、その原因でしょう。
今回の主人公は、もちろんこの店番サンです。すばらしい笑顔をみせてくれました。こういうふうに応対されると、売られているものがなんでも、おいしくみえるじゃないですか!
ここで売られている材料をつかって、どういう料理が . . . 本文を読む
市場の主役は食べものです。いろんな食材がならんでいます。日本ではちょっとみないものもあります。このチョコレート色のものはなんでしょう?
これは血豆腐と呼ばれます。私はこれをつくるところを農村でみたことがあります。ヒツジを殺し、その血を洗面器で受けるんですね。あらかじめ、塩が容器にいれてありました。しばらくたつと、凝固します。それを包丁で四角に切って、豆腐のようにします。
ヒツジのシャブシャブを . . . 本文を読む
この緑化協力事業をはじめた1990年代の前半、3~4月の大同に滞在して困ったのは、青いものを食べることができなかったことです。野菜といえば緑豆のもやしくらいで、ほんとに少なかった。農家では洗面器に土をいれてタマネギを植え、室内でそれを育てて、青い葉を少しずつ食べたりしていました。
それでも3月はまだ、前年の秋に収穫したハクサイを古新聞に包んで貯蔵しておく、といったこともできたんですね。ところが4 . . . 本文を読む
日本では、たいていの野菜は新鮮なものがおいしいと考えるじゃないですか。例外は、私の知っているかぎり、カボチャくらいのものですね。いや、シイタケなんかは天日にあてたり、冷凍庫で凍らせたりしてから食べたほうが、香りがよくなりますね。キノコは野菜かな?
ところが中国では、ハクサイやキャベツは天日にあててから料理したほうが甘みが強くなるといって、よく干しています。それからこれはネギ。夜間は零下20 . . . 本文を読む
大同に通い始めたのは、1992年1月からですから、とうとう20年目です。最初のころは、なにをみてもめずらしく、あちこち回っては写真を撮りました。とくに、人の集まるところ、たとえば市場なんかはおもしろかったんですねえ。
ところが、20年もたつと、たいていのところにはいっていますし、そうめずらしいものもなくなりました。そのうえ、大同にいるあいだもいろんな仕事がふえて、あまり時間がないのです。い . . . 本文を読む