540話)ニガウリ(ゴーヤ)

 ことしはじめて育てたのが、ニガウリ。ゴーヤともいいますね。私が小学生のころ、鳥取の実家でも栽培していました。しかし、いまのようなかたちで食べたことはありません。京都の種苗会社からの委託栽培で採種が目的でした。瓜の本体が赤くなって割れたころに、種の周囲のやわらかいところを食べると、甘かったのを覚えています。  最近はあちこちでよくみかけますね。ネットにのぼらせて、日陰をつくるのがいいのだそう。種 . . . 本文を読む
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539話)キュウリ

 前庭で家庭菜園をやっています。本来なら、夏野菜の本番、といったところですが、ことしは4~5月の天候不順の影響をもろに受けて、育苗の失敗がつづきました。キュウリも4月初めに蒔いたものはダメになり、帰国してから5月に蒔きなおしました。    よそのものにくらべても、ずっと遅いスタートで、なかなか育ってくれません。でも、春蒔きの野菜はだんだん気温が上がってきますので、ちょっとくらいの遅れは取り戻すこと . . . 本文を読む
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538話)トンボ(2)

 プランターで育てているスイレンの葉に、まだ羽のかたまらぬトンボが止まっていました。状況からみて、このプランターのなかで幼虫が育ったようです。という報告をしたのは、このブログの515話)トンボ、5月24日でした。でも、トンボには羽がありますから、よそから飛んできた可能性もなくはない。  確たる証拠がでてきました。6月18日のことです。スイレンの咲き終わった花に、ヤゴの脱け殻があったのです。このプ . . . 本文を読む
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537話)ジオウ(地黄)?

北京で買ってきたポケット版の図鑑「常見野花」をパッと開いたら、そこにあったのが「地黄」。薬草として、名前は以前から知っていました。そして、写真をみて、あっ、みたよ、最近! たしか写真も撮ったはず。よく似ています。当たらずとも遠からず、といったところ。確認していただけるかたはお願いいたします。 南天門自然植物園の海抜1100mほどのところにある水平な観察作業道にたくさん咲いていました。あまり . . . 本文を読む
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536話)焼けたマツ

采涼山プロジェクトのマツが伸びはじめ、見学者が訪れるモデル林になりました。そう書くと、万々歳のようなんですけど、樹木が育てば育ったで、心配事が絶えません。たとえば、これ!  ことしの春のことです。山火事にあったのです。中国では4月5日ごろの清明節は先祖の墓に参る日です。古くからの習慣で、火をつかうんですね。町外れなんかで紙銭を売っているんですね。「冥国銀行券」などと書かれたあの世のお札です . . . 本文を読む
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535話)采涼山プロジェクトのマツ

カササギの森の入口にあるのが、采涼山プロジェクトです。1999年から2004年まで6年間にわたって、2種類のマツを230haに植えてきました。日本からのボランティアツアーはかならずカササギの森にいきますから、ここもかならずみてもらっています。 このプロジェクトは緑色地球網絡大同事務所の武春珍所長の初仕事です。彼女にとって特別の意味があるようで、日本のみなさんに紹介するときも力がはいります。 . . . 本文を読む
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534話)活着したマツ

 植えた苗が活着するかしないか。植えた苗が育つかどうか。それにはいろんな要素がからみますが、大同のばあい、その第1はなんといっても雨が降るか降らないかです。ことしの春は3~5月の雨が例年になく降ったんですね。おかげで、今春植えた苗はいまのところ上々です。  いつもこうだったら、苦労はないんですけどね。ザンネンなことに実際は、よくて1年おきで、西暦の奇数年でよかった年はありません。以前はもっと小さ . . . 本文を読む
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533話)トウヒ(雲杉)

 白登苗圃で育苗を開始したのは2005年の春からです。最初に導入したのが、このトウヒの苗でした。トウヒのことを中国では雲杉といい、この地方には、青杄、白杄の2種があります。種のちがうものが2つ混じっているのは、私にもわかりますが、なにをもって見分けるか、なんどきいても覚えることができません。  日本でクリスマスツリーにつかうのは、たいていはドイツトウヒで、このなかまで . . . 本文を読む
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532話)狼毒

この花、みてください。きれいでしょ。北京で購入したポケット版の図鑑『常見野花』(汪勁武編著、中国林業出版社)には、「花が密集し、紅色で、非常に美しく、観賞栽培に適する」と記載されています。こんなふうに開花すると白くみえますが、開花まえには紅色です。ところがその名前たるや、狼毒! 実験林場カササギの森や、白登苗圃の近くの野原などに、たくさん生えています。とてもきれいで、いいな、と思って . . . 本文を読む
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531話)ダンプカー

 5月26日、霊丘の県城から南天門自然植物園にむかう道が大渋滞でした。朝8時30分にホテルをでて、目的地に到着したのが12時30分。ふつうなら40分のところを4時間もかかったのです。  それも大同事務所の魏生学副所長と、植物園の電気関係を修理するためにでかける電工さんとが、一足先に走っては、渋滞を解きほぐしながらのことで、ただ待っているだけでは、その日のうちに到着するのも絶望的だったでしょう。 . . . 本文を読む
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530話)ムレスズメ(檸条)

 「大同の植物で乾燥につよいものはなんですか?」ときかれて、私は「乾燥につよいものばかりですよ。弱いものはここでは生きていけません」と答えました。では、「いちばん乾燥につよいものはなんですか?」ときかれたら、なんと答えるでしょう。  それは文句なしです。中国名は檸条、マメ科ムレスズメ属の灌木です。乾燥につよいものの根にも2タイプがあるようです。1つは横に広く根をはるもの。もう1つは深く根を伸ばす . . . 本文を読む
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529話)果菜の苗

 JICAの草の根技術協力事業を、これまで3期にわたって受託してきましたが、2期目の南天門自然植物園を舞台にしたプロジェクトが、この6月で終了することになりました。で、東京の専門員の中田さん、大阪センターの中谷さんらが、終了時調査のために、大同にやってきました。JICAと関係するプロジェクトをみてもらったんですけど、農村のようすをみたいということです。そりゃ、そうですね。  急遽、大同県遇駕山村 . . . 本文を読む
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528話)中国オキナグサ

花が大きく、色鮮やかできれい、なんて書いておきながら、花の写真をださないのは、いけないでしょうね。ことしは春の訪れが遅かったため、きれいな花の写真を私は撮ることができなかったのです。以前に撮影したもののなかから、事務所の東川さんに適当なものを探し出してもらいました。 この花をみるたびに、私は一冊の本を思い出します。今西錦司編『大興安嶺探検』です。その本のなかに、「地面が紫色にみえる」という . . . 本文を読む
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527話)白頭翁

 オキナグサのことを中国では「白頭翁」といいます。なまえの由来は、日本といっしょで、これですね。花が咲き終わったあと、種についた白いヒゲが老人の頭を思わせるからなんでしょうね。といっても、この写真、まだ種子が未熟で、まっ白にはなっていません。  霊丘県の南天門自然植物園ではたくさん咲いています。同じ霊丘県の上北泉村でも咲いているのをみたことがあります。でも、ほかのところでは、これまでみたことがあ . . . 本文を読む
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526話)アブラマツの芽生え

白登苗圃で育てているのは主に針葉樹です。なかでも多いのがアブラマツ。この地方に自生するマツです。 5月初旬に種子を蒔きます。5月下旬に訪れたときは、芽生えはじめたところでした。かわいいですね。まだ種子の殻をあたまにかぶっています。これから2年間はここでこのまま育て、一部は3年目の春に出荷し、一部は中国で栄養袋と呼ぶポリ袋に土を詰めたもののなかで育てて、4~5年生苗まで育てて外にだします。 . . . 本文を読む
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