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1354話)私のこどものころ 雑穀

 雑穀

黄土高原に通うようになってから、雑穀と縁が深くなりました。中国語で雑糧(ザーリャン)。毎日のように食べるものが、アワ(小米)、キビ(黄米)、そしてトウモロコシ(玉米)、ソバ(蕎麦)、そのままでは食べませんが、液体にして食べているのがコーリャン(高粱)。

でも、こどものころ、私が食べた雑穀は多くはないのです。アワもキビも、そしてヒエも、栽培していませんでした。ソバは栽培していて、うちで脱穀、製粉し、ソバに打っていました。ソバ打ちはおばあちゃんの担当で、亡くなってからは母親が打っていました。ソバの株元が赤いのは、誰とかの血で染まったからだ、という伝説をきいた覚えがあるのですが、それ以上のことは記憶にありません。

トウモロコシは栽培していましたが、未熟なものを、焼いたり、ゆでたりして食べただけです。スイートコンはまだなく、ふつうのトウモロコシですけど、炭火で焼くと、それがおいしかったんですねえ。熟したものを軒下に吊るして乾燥していたのは記憶にありますが、それを粉にして食べることはなかったと思います。

そうそう。サトウキビも栽培していました。あれって、たしか種を蒔くのではなく、保存してあった前年の茎を短く切って土に挿し、それからでてきた芽を育てたように思います。わずかな数を植え、短く切って、こどもたちがかじっていたのです。それくらい、甘いものに飢えていました。
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