347話)タキギを背負う(2)

この写真をみて、「あれっ、同じ写真をみたぞ!」と思われたかたもあると思います。2009年7月11日の309話でした。
http://blog.goo.ne.jp/takamik316/e/ecbff6cf1349d1a4b5556f79acadc396

 でも、この2つの写真は、意味あいが大きくちがう、と私は思います。というのは以前のものは、背負っているタキギが人工的に自分たちで植えたマツの下枝でした。マツをちゃんと育てるためにも、枝打ちをしたほうがいいんですね。そしてマツの下枝で生活燃料がまかなえるようになると、村から遠い山のうえで、自然に森林が再生してきます。そういう例をいくつもみてきました。

 今回のものは、自然に再生しつつあるシラカンバの林で切り出されたものです。それも下枝ならまだいいのですが、切りやすい若苗がターゲットになりやすいのです。政府は禁止しており、それがだんだんと効果をあげて、全体として山の緑が濃くなってきました。でも、なかにはこうやって、タキギにする人もいるのです。

 まあ、それはどこの国、どこの社会にもあることですし、人間として最低限の生活を営むためには、しかたがない、というばあいもあります。そこのあたりがむずかしいところです。
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