1331話)橋本さんを偲んで(続)

もう一回、橋本紘二さんについて書かせてください。東川事務局長が緑の地球ネットワークのFacebookに、2013年8月のツアーに彼が参加したとき、往路の北京の天壇公園で橋本さんが迷子になったことをバクロしました。携帯電話はバスの荷物のなかに置きっぱなしだし、連絡の方法がないまま、ツアーのほかのメンバーは列車で霊丘に向かいました。私は大同で連絡をうけ、ハラハラしていました。 北京の友人たちがいろい . . . 本文を読む
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1330話)橋本さんを偲んで

さびしいお知らせです。カメラマンの橋本紘二さんが亡くなりました。最近は目を悪くして仕事ができなくなったときいてはいたんですけど、急なことでびっくりしました。 橋本さんは1995年の夏に大同にやってきて、それから毎年、年になんども農村を訪れて、すてきな写真を撮ってくれました。撮影にいいのは朝と夕刻だといって、朝暗いうちにでかけ、暗くなってから帰ってきました。自分の興味にしたがって勝手に動くのを、大 . . . 本文を読む
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1323話)新型肺炎の収束を祈って

武漢からはじまったコロナウィルスによる新型肺炎が猛威をふるっています。春節(旧正月)の民族大移動が(国外を含め)感染を広げましたが、その後のUターンがどんな結果をもたらすか、とても心配です。 同じくコロナウィルスがひきおこした2003年のSARS(中国では非典型性肺炎、略して非典フェイデン)のとき、私は大同にいました。村の入り口に土を盛って外部の人の進入を防いだり、私たちの拠点とその周囲でも消毒 . . . 本文を読む
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1305話)温増玉さん(渾源県林業局長)

つれあいが断捨離の作業にとりくむなかで、なつかしいものがでてきました。 中国の全民義務植樹運動十周年を記念する硬貨3種類がセットになっています。そして「増給日本朋友高見先生-中国渾源温増玉92.10.30」と記されています。日付からいって、私が初めて単身で渾源県を訪れたときのものです。上の写真は内側の見開き面で、外側はこうなっています。 渾源の町中を歩いているとき、この県の林業局長だった温増 . . . 本文を読む
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1302話)しり取りゲーム的展開(1)

前回を読まれて、突然なぜ鳥なんだ、と思われた方が多いと思います。じつはこれ、しり取りゲーム的な展開なんですね。 大同で活動をはじめたときから、多様性のある森林再生は私たちの重要な目標でした。そのモデルづくりのために南天門自然植物園があり、実験林場・カササギの森のプロジェクトがあったんですね。 蔚県ではそれほどの時間もお金もかけられないので、まずは樹木見本園の建設をめざしたのです。でも、最初はそ . . . 本文を読む
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1264話)「チクショウ!」の波紋

大同で緑化協力をはじめてすぐの1993年。期間は長くなかったけど、カウンターパートのLさんとはほんとに仲よくし、彼の自宅を訪ねて、おつれあいやかわいい娘とも親しくしていたのです。 1994年の初夏、私の旧友のWさんが北京から通訳にきてくれて、彼女がLさんとも話をしたんですけど、そのときLさんが「高見とはとても仲よくしてきたけど、一度だけ許せないことがあった」と話したそうです。 私が彼のことを強 . . . 本文を読む
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1263話)ガポウ!

イタズラずきの人間はどこにでもいるでしょ。私の経験では圧倒的に男に多い。あるとき親しくなった大同市外事弁公室の日本語を話す幹部が私に、人を罵る言葉を教えたんですよ。最悪の罵り言葉だそう。普通話(≒標準語)のそれとはちがいます。 大同市のある県での夕食の席で、酒がはいってから、ある部門のトップ〇〇長の男が私に、タチの悪いジョーダンを飛ばしてきたんですね。通訳さんは顔を背けて、知らないふりをして、私 . . . 本文を読む
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1238話)骨太の人

前々回「8回通えば解決する」に登場していいただいた共産党大同市委員会の秘書長は、その後、副書記(ナンバースリー)になったんですけど、私たちの協力事業をずいぶん助けてくれたのです。 忘れられないのは大同で開催した20周年記念活動です。2012年8月24日のことで、場所は新たに完成した大同県の緑の地球環境センター。日本側が30人余り、中国側も200人以上が出席し、労働者歌舞団のアトラクションもあって . . . 本文を読む
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1236話)「平均8回通えば解決する」

大阪府北部の地震で被災されたみなさんにお見舞い申し上げます。 緑の地球ネットワークの事務局関係者は、川島→高見→河本→東川の順に震源から遠ざかり、八幡市の川島さんの自宅は震度5強でものと書類が家中に散乱し、たいへんだったそうですけど、あとの3人は震度5弱でもさしたる被害はありませんでした。 前出の小川房人顧問は、吉良竜夫先生のグループの先乗り要員として東南アジアでの調査活動で活躍された方です。 . . . 本文を読む
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1234話)もう一回、侯喜さんのこと

写真は何回かまえに書いた大同の胡楊です。1960年代あたりに内蒙古自治区から導入されたもののよう。 この胡楊のひこばえを協力拠点の環境林センターに移そうとしたことがあります。それをここの林場の若い人に見とがめられたんですね。そしたらその移植を指揮していた侯喜さんが「おれは侯喜だ。帰って場長にきいてみろ!」といったんです。 場長にきくまでもなく、その若い人も知っていましたので、ことなきをえました . . . 本文を読む
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1233話)技術顧問の侯喜さん

大同での緑化協力事業の経験から。いい技術者ほど、苗を大事に扱います。 この写真の侯喜(故人)さんは、大同事務所の技術顧問だったんですけど、定年まで大同市林業局の技術者でした。自分が担当するプロジェクトの樹種と規模(本数)が決まると、すぐさまそのための苗木を確保します。だいたいは環境林センター(南郊区)や白登苗圃などの自前の苗圃で選び、いいものから順に目印のヒモを巻いて、つばをつけるのです。 若 . . . 本文を読む
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1231話)種から育てる苗がかわいい

南天門自然植物園のスタッフの動きをみていると、植えたあとも自分の育てた苗のことが気になるようです。 苗を育てるときも、購入した苗よりも、種から自分で育てた苗を大事にします。種から育てるばあいでも、購入した種から育てるよりも、自分で採取した種から育てる苗を可愛がります。 そんな私の印象を立花吉茂先生に話したら、「よくそこまで気づいたね」といってほめてもらえました。 大阪市立大学付属植物園の建設 . . . 本文を読む
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1230話)名人芸

立花吉茂先生は実務に長じた人でした。大同でさまざまな活動をしていると、むこうの技術者たちが挑んでくるんですね。すると先生は、それに正面から立ち向かう。 鍬をつかっても、スコップをつかっても、彼らよりずっと板についています。ちいさな種を蒔くときなんか、先生がパーッと蒔くと、みごとに均一に散らばっていきます。 地元の人たちの度肝を抜いたのは、刃物研ぎです。彼らがつかっている剪定挟みをとりあげて、ウ . . . 本文を読む
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1229話)小川房人先生のこと

ある事情で、講演のさいに作成・使用したパワーポイントを見直す機会がありました。2004年以降、240本もつくっています。そのほとんどが写真をみてもらうための、文字通りのスライドです。 こんな写真がありました。大同市霊丘県の南天門自然植物園の初期、専門家たちが育苗のようすをみているところです。しゃがんでいるのが前代表の立花吉茂先生、そのとなりが小川房人先生、左に立っているのが遠田宏先生です。 今 . . . 本文を読む
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1225話)中国は人の数が少ないので……

きのうはなんと、大阪城に行ってきました。47年ぶりです。大阪に住んだり、大阪で働いたりしている人が、あまり行かないところでしょう。 中国の親友、李建華-楊晶夫妻が山西省の作家・韓石山先生夫妻を案内して日本にきたんですね。で、大阪に行くので、緑の地球ネットワークの事務所を訪ねたいといってきたんですけど、あまりに狭いし、総会の準備で散らかってるしで、そちらのつごうのいいところで、といったら大阪城でし . . . 本文を読む
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