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耐震特別課外授業の目的・内容、活動のポイント

今日は、実際に役場や学校に提出している「耐震特別課外授業概要書」の一部を紹介したいと思います。
なお、大井川南小学校で行った授業については、実績報告書としてまとめていますので、どなたでも大井川町役場か静岡県建築士会志太支部に問い合わせていただければ読むことができます。静岡産業大学牧野ゼミが児童(小6)を対象に実施したアンケート調査結果も一緒に添付されていますので、興味のある方はぜひお問い合わせ下さい。

「授業の目的」

・柔軟な発想と好奇心が強い小・中学生たちに耐震診断補強相談士(建築士)という立場から東海地震の危険性や耐震診断・補強工事の重要性を訴えることで地震に対する危機意識を高め、事前防災の重要性を知ってもらう。

・現在学校で勉強している内容やこれから勉強していく内容は、社会に役立つものであり、人の命を救うことができるという点を耐震診断補強相談士(建築士)という立場から授業を通じてわかりやすく伝えることで、子供たちに勉強することの意味や意義を感じてもらう。

・現状を正確に把握してから、適切な対応を選択し、最終的に自分で決断するということがいかに重要であるかを耐震診断から耐震補強までの流れで知ってもらう。

「授業の内容」

今回の授業は、子供たちに「地震による建物倒壊を防ぐために最初に行うことは耐震診断である」という最終結論を楽しく理解してもらう内容となっている。最終結論に行きつくまでの過程を重視し、即結論を伝えることは避けた。これは、子供たちが積極的に授業に参加し、子供たち自身が最終結論を導きだせるようにするためである。そのため、授業中に様々な耐震に関するクイズも行っている。
耐震診断の重要性を伝えた後、補足として、耐震補強工事の一例である「筋交い設置」を講師が住宅模型を使った実演方式で紹介する。

「活動のポイント」

□これまで、大井川町では、役場職員と地元建築士・大工が共に協力し、事業促進のために様々な活動を行ってきた。しかし、耐震診断や補強工事の必要がある住宅は、町内だけでも依然として多数存在している。

□その主な原因として、東海地震に対する県民の危機意識の低さがあると思われる。

□そこで、これから大人になる子供達に対して予想される東海地震の被害や耐震診断・補強の重要性をわかりやすく課外授業として伝えることにした。これは、まず子供達が関心を持つことにより、最終的には、保護者にも関心や危機意識を高めてもらうこと(危機意識の波及効果)を最終目的としている。

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次回は、授業後に実施するアンケート調査の設計・集計・分析を担当している「静岡産業大学牧野ゼミ」と私の関係について書きたいと思います。

(メモ)
静岡県建築士会志太支部 
Eメール:sidasibu@shizu-shikai.com
Tel:054-644-1390

大井川町役場建設都市課都市計画係TOUKAI-0担当
Eメール:kensetu@oigawa-t.jp
Tel:054-662-0581

※大井川南小学校特別課外授業は、静岡県建築士会志太支部主催、大井川町役場協力で行われています。
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