和尚の大和路

和尚が撮った大和路写真を中心に、
旅で見つけた写真なども・・・

フィルムから 24

2011-08-20 04:55:23 | カメラ
昨日はどこへも行っていません。

デジタル写真に区切りをつけようかと考えているここ一、二週の間に
レンズを落とした(2本)りして、ダメにしてしまいました。
元々35m版で風景を撮っていなかったので、交換レンズは多く持っていません。
自分の不注意を棚に上げて、
フィルムに戻れのとの警鐘かもしれないと、いいように考えています。


さて、フィルムからのシリーズはまだまだ続きます。

フィルムから 24

6×7(マミヤRB67プロS)120フィルム(フジ100D)で撮影。

メモリアルな一枚です。


穂高 涸沢のモレーンですが、
この写真が初めて雑誌に掲載されたものです。
当時は非常に嬉しかったのを憶えています。

余談ですが、

涸沢は氷河地形が残っている数少ないところです。
モレーンと書きましたが、モレーン(氷堆積)はカール(圏谷)と共に氷河地形の一つです。
和尚の専門分野(地理学)ですので、少しだけ詳しく書きます。
涸沢では普通モレーンというとザイテングラードを指します。
(ザイテングラードは穂高岳山荘へ登る小さな尾根)
このザイテングラードは側堆積で氷河が移動する時に
氷河の両端(側面)に当たるところに削られた砂礫が貯まって出来る地形です。
写真に写っているモレーンは終堆積といって、
氷河の末端部に出来る盛り上がった地形です。
氷河の末端部では氷河自体の動きがなくなり、
氷河によって運ばれた砂礫が貯まりやすいのです。
涸沢ヒュッテの建っている場所も終堆積と考えられます。
涸沢に終堆積が二つ残っているということは
涸沢氷河の終末は二つに分かれていたことの証になります。
こうして地質学の興味が続くのですが、この辺で止めます。


それから数年は山と溪谷社の山岳写真コンテストに応募しました。


大キレットを南岳からの夕景として撮ったもので
上記コンテストのグランプリになりました。


雨上がりの上高地大正池です。
これは最初の個展の案内はがきにしました。


清流梓川です。
これは二回目の個展の案内はがきにしました。

初グラビア(口絵)の写真などもありますが、
おいおい載せていきたいと思います。
このように回顧的になって来ると、
もう短いのではと思うこともあります。
ご存知のようにバイクで走り回っているのですが、
交通事故に遭わないとも限りません。
朝早く、トラックにでも追突されたら無抵抗です。
すなわち死、
ですから出来るだけ一般道を走るようにしています。