和尚の大和路

和尚が撮った大和路写真を中心に、
旅で見つけた写真なども・・・

写真展の案内 九州の旅13 綾の照葉樹林

2015-05-31 02:34:24 | 風景写真
写真展の案内

久保田さんの写真展には2回いきました。
ええ写真展は2回は行かなくてはと思いますが・・・


入江さんの写真展も併設ですが、
入江さんの作品が「さとのじかん」の引き立て役になっているというのは言い過ぎでしょうか。
それくらい良いですね。

修羅の写真展 期待してますよ!



この頃写真展が続きます。

風景写真奈良第二支部は元気がなかったですね。
一方、奈良県美術人協会の写真部は良かったです。
「さとのじかん」はお薦めします。

7月にはフジフォトサロンで勝山さんの個展が予定されています。


九州の旅13 綾の照葉樹林

高千穂にもう少し居たかったのですが、
昨晩の後始末(洗濯)のこともあるので、
延岡か宮崎まで行きたかった。

高千穂から延岡への国道218号は神話街道と言うらしい。
延岡には早く着いたので、宮崎まで行くことにしました。
途中、西都原の古墳群がありますが、
古墳は大和が本家なのでパスしました。
日向岬とか美々津、シーガイアなどが誘っていましたが、
心を鬼にして宮崎に向かう和尚でありました。
飛び込みで橘通3のホテルルートインが空いていました。
(6300円朝食付)
ホテルやキャンプ場のコインランドリーは安いです。
300円もあれば1回分乾燥まで出来ます。
コインランドリー専門店は容量が大きいので、
基本となる料金が高いから最低800円は要りますね。

宮崎神宮




綾の照葉樹林帯には照葉大吊橋が観光の目玉としてあります。
吊橋は九重“夢”大吊橋についで2本目です。

長さ250.0m、高さ142.0mの歩行者専用吊橋
橋の名前は照葉(てるは)大吊橋ですが照葉樹林帯は照葉(しょうよう)です。









































照葉樹林は新緑時には特に美しいと思います。
この時も新緑が出て変わりつつありましたが、
一週間後の4月下旬はもっと美しくなるでしょう。

身近なところでは照葉樹林は神社の社叢に残っています。

稲作以前、日本列島は照葉樹林に覆われていました。
稲作の伝播と共に照葉樹林がなくなって来ます。
シイ、樫、ツバキなどの葉の表が光った植物の総称で常緑落葉樹林です。
近くでは奈良県南部の国道425号沿いに残っています。
大神社の森は大抵照葉樹林です。

照葉樹林文化論というのがありますが、
植物学者の中尾佐助、文化人類学者の佐々木高明らによって提唱され
その骨子は、雲南・チベットから華南(長江流域)、
台湾を経て日本の南西部に広がる照葉樹林帯に共通の文化要素が多くあるので、
これらが共通の起源をもつのではないかという仮説です。
定説になっているかどうかは分かりません。


道路の横で葉タバコだと思いますがが栽培されていました。
葉タバコ



葉タバコには小さい時の思い出があります。
遠縁に当たる家で葉タバコを栽培していました。
葉の収穫後は各戸で茶色になるまで乾燥させます。
乾燥後は公社に供出です。
供出のために葉の皺を延ばし、一定の数の束を作ります。
その作業にかりだされ、お小遣いをもらっていた記憶があります。

九州の旅12 高千穂

2015-05-30 00:27:39 | 風景写真
大分県を走っていてトンネルの多いのに気が付きました。
ちょっと調べてみたところ、分かりました。

トンネルの多い県名、
個数・・・1位大分県481ヶ所、2位千葉県432ヶ所、3位北海道384ヶ所、4位新潟県351ヶ所、5位広島県335ヶ所

延長距離・・・1位北海道209Km、2位新潟県179Km、3位長野県146Km、4位岐阜県130Km、5位愛媛県129Km



九州の旅12 前夜

途中報告で次ぎの事件を書きました。

失敗話を。
天気の悪い日が3日ほど続きました。
雨の中で夜、寝ているときのトイレはつらいものがあります。
濡れるのがいやでテントの中で出来ないものかと
ビニール袋の中でトライしてみました。
横着なことに寝たままのかたちでやったのが間違いだったようです。
ビニールに入っているものと思っていたのですが、
肌に伝わるあたたかさが違うのです。
こぼれていたのですなー。
着替えはあったのですが、シュラフが濡れてしまったのです。
ティシュやタオルでふき取りはしましたが、
シュラフは洗濯にかけられないのでそのままで寝ています。
和尚のシュラフは“しっこ”まみれなので借りないでください。

この失敗をへて、次ぎからはうまくいきました。
希望者にはテントで用を足す方法を伝授します。


九州の旅12 高千穂
朝起きても雨が降ったり止んだりでした。
バイクを農機具小屋に入れておいたので濡れていないので、
荷くくりがし易いのです。
今まで何泊かして来ましたが、キャンプ場を出る時間は
大体6時15分くらいです。(ゲートがある場合は開く時間)
この日も6時過ぎに出ました。
前日の高千穂峡は外国人が多かったです。
山の町のクスリ店にNO-TAX(免税)の表示、違和感を憶えました。

高千穂神社


昼間では(人が多く)撮りにくいのであらかじめポイントを選んでおきました。
朝、誰も来ないうちに・・・。
天気的には昨日の方がよかったのですが、
贅沢は言えません。

前日の高千穂峡










今朝の高千穂峡










偶然撮ったこの画像、

チョウザメであるとは分かっていましたが
この画像が後に役に立ちました。

昨日は行かなかった天の岩戸神社に行きました。



人形は天鈿女命(アメノウズメノミコト)の像です。
急に動き出したのでびっくりしました。



天安河原


雨もほとんど感じられなくなったので、気持ちが良いです。
雨上がり、深い谷、美しい新緑、美しい集落、橋好印象ですね。
美しい風景をどうぞ。

高千穂周辺

このあたりから祖母山(1756m)が見えるはずですが、確認出来ませんでした。






これは鉄道の橋ですね。高千穂線は廃線されています。

















宮崎のソバ焼酎で“雲海”がありますが、雲海がよく出るのでうなずけます。
雲海橋というのもありました。




九州の旅11 雨の日の行動

2015-05-29 01:00:49 | 風景写真
5月28日の宮奥ダム




伊那佐 フェンスが出来てから行かなくなりました。
こんな感じです。


5月28日の岩清水


5月28日の黒木


5月28日の濡れ地蔵




5月28日の母里




九州の旅11 雨の日の行動

起きてみると雨はそんなに強くはなかった。
基本、雨の日は移動日にしています。
やまなみなどは2回走っているので、
距離を稼ぐのにはいいのです。
弱い雨なので走りにくいこともないです。

湯布院の展望台・狭霧台は雲の中です。
途中、霧の中にサクラが見えたので停まって撮影。




長者原、牧の戸を過ぎて阿蘇の台地に入ります。
昔からある三愛レストハウスで給油。

天気回復の様子は感じられません。
ひたすら阿蘇に向かって南下します。
野焼きした跡が春を感じさせます。


城山展望所でも何も見えません。
阿蘇谷に下ります。
雲の流れに変化があったので停まって撮影。






阿蘇谷に入って阿蘇神社に寄りましたが、
ここが一番雨が強かったです。
阿蘇神社の門は全くの仏教建築ですね。





少し休憩して南阿蘇へ。
赤水あたりで近道に入ろうかと、
適当な道を行くと標高を上げるではありませんか。
阿蘇の火口に通ずる道でしょう。
意図的に右へ、下りへと道を選ぶと国道325号に出ました。
一安心。
雨で地図を出さなかったのが失敗です。

阿蘇山南麓には南阿蘇鉄道が高森まで通じています。
中程に日本一ながい名前の駅があります。
ちょっと寄ってみました。
「南阿蘇水の生まれる里白水高原」



駅の管理人に聞いてみると、
和尚みたいな鉄道を利用しない訪問者がけっこうあるみたいです。


終点駅高森で休憩。



今晩どこでキャンプを張るか決めてないし、
高千穂に向けての山間部に入るので、食料の調達です。
から揚げ専門店でから揚げ500グラムをゲット。
皆さんキロ単位で買って行かれるので、
500グラムでもOKか聞いてみたのよ。
国道を戻ってスーパーを見つけて目的達成。

雨はまだ止みません。
新緑が美しいです。
途中、奥阿蘇キャンプ場がありました。
様子を見てここなら大丈夫。
電源コンセントがあるのでカメラ・携帯のバッテリーチャージOKです。
すぐに申し込まずに、高千穂に向けて南下します。
美しい景色ばかりです。
キョロキョロするうちに高千穂に着いてしまいました。
一通り見て、奥阿蘇キャンプ場に戻りました。
(画像は次回)

先着はキャンピングカーのおっちゃんが3名だけです。
手続きをして雨のかからない場所を選択。
そしてこの夜、小さな事件が起るのです。
前に書いたのでお分かりでしょう。(笑)


九州の旅10 九重“夢”大吊橋

2015-05-28 00:17:45 | 風景写真
27日の安田の里




27日の室生湖








九州の旅10 九重“夢”大吊橋(長さ390m、高さ173m、幅1.5m)

湯布院を後にした大和路2号は
やまなみハイウェイを南下します。
小田の池、山下池をかすめ、朝日台に着きました。
ここからはくじゅう連山が望まれます。
見覚えのある三俣山、坊ガツルが見えます。

今日は真っすぐに行かないで、
飯田高原の入口から九酔渓の方へ回り込みます。
九重“夢”大吊橋の案内の近道ルートを選びました。
橋の西側が主で東側が従と言ったところ。
もちろん従の方がすいています。
九重“夢”大吊橋が出来た時はかなり話題になりました。
100滝の震動の滝を見下ろすように橋が架けられています。

九重“夢”大吊橋




震動の滝 雄滝


雌瀧


吊り橋なので揺れるかと思いましたが、頑丈な道路でした。
吊り橋なら十津川の谷瀬の吊り橋の方がはるかにスリルがあります。
期待しただけに、失望です。
客はほとんどが外国人でした。

九酔渓に下りて豊後中村方面へ。

九酔渓




豊後中村から玖珠の町へ。
電車の旅ではないのに豊後森駅に寄りました。






携帯の電池がなくなっていたのでドコモショップを探して、
1時間の充電です。
充電の間、玖珠の町にある龍門の滝に行きました。
ここも100滝に選ばれていますが、天気がよかったのと、
水量が少なかったので記念写真になってしまいました。

龍門の滝






今日は時間があります。
時間をかけてキャンプ場に戻りました。
今晩から雨が降るとの予報でテントを木の下に移しました。

明日は初めての雨らしい。

九州の旅9 由布川渓谷

2015-05-27 01:25:08 | 風景写真
今日2回目の更新です。

九州の旅9 由布川渓谷
志高湖の南10キロの所に由布川渓谷があります。
由布川渓谷は写真雑誌などでよく見かけるので
行ってみたい所の一つでした。
皆が押し寄せる観光地でないため、
観光客は2、3人に会っただけです。
やわらかい火山土が川で浸食されているので、谷が深いです。
平地がなく、なおかつ立って歩ける場所もないため人も集らないのでしょう。
由布川渓谷









滝の流れがわかりにくいです。雨が降れば水量が増えます。

ここから志高湖に戻って湯布院方面に行きます。
湯布院は大変な変わり様です。
洒落た店や旅館が多く、韓国や中国の人が多く見られました。
金鱗湖に寄っただけですぐ後にしました。
金鱗湖




今日の予定はやまなみを通って飯田高原から
九重“夢”大吊橋を渡って、玖珠の竜門の滝に行きます。

小さな失敗をしました。
バイクには瞬間パンク修理剤を積んでいます。
片手で持てる小さなものですが、バイクの突起に引っ掛けています。
道路のでこぼこで引っ掛けからハズレ、落ちてしまいました。
拾いに行こうと、戻りましたが、後から来た車に踏まれてしまいました。
大きな音と白い粉末状の泡みたいなものが飛び散りました。
車はびっくりしたようでしたが、
スピードを緩めただけで通り過ぎました。
(こんな失敗がもう一度ありました。ホームセンターで買い直ししたものの
今度はノズルだけを落してしまいました)
二本分の出費です。
ついでに落した失敗をもう一つ。
キャンプ場用にサンダルを持ち歩いています。
そのサンダルを一つは落して、一つはホテルに忘れました。
少し時間が経つと注意力が弱くなってくるようです。

九州の旅8 鶴見岳と由布岳

2015-05-27 01:23:34 | 風景写真
この旅で心がけたことはバイクのスピード50キロを越えないこと。
脳梗塞の予防のため必要以上の水分補強です。

九州の旅8 鶴見岳と由布岳
別府は母親の里ですが、
親類(もう叔父・伯母がいない)とも親しい付き合いが薄いので素通りです。
観光港の所からやまなみハイウェイ(九州横断道路)に入ります。
別府ICからは鶴見岳の山懐です。
新緑が美しく、山腹にはサクラが咲いています。
鶴見岳はロープウェイが通じており手軽に登れますが、
以前行ったのでここはパスです。

鶴見岳

以前とはドラマ「北の国から」が人気になり始めた頃です。
頂上近くでロケをしていまして、その中に田中邦衛さんがいたので
よく憶えています。

鶴見岳の山懐をかすめて志高湖に入ります。
志高湖オートキャンプ場です。
ここで2泊予定です。
風光明媚なところで、昼間キャンプも多かったです。
夜は10張りぐらいでしたかね。
長崎鼻の一人キャンプと比べると大都会ですわ。

志高湖

設備は古いけどキャンプ場としては一等地ですね。




由布岳


近くに神楽女湖があります。
“かぐらめこ”と読みますがどうしても“じんらくめこ”になってしまいます。
新聞配達所が大和高田の神楽にあるのですね。
ここではかぐらと言わずにじんらくと言うのです。
だから・・・。
神楽女湖からは鶴見岳と由布岳が並んで見えます。

ハイキングコースでキャンプ禁止です。

志高湖への分岐から湯布院へは由布岳の麓を回ります。
城島高原から由布岳は正面です。


回り込んだ登山口は荒れ地の感じです。
これも由布岳

不思議な山です。
登山口






九州の旅7 杵築城跡

2015-05-26 03:28:48 | 風景写真
今日、2回目の更新です。


全くの予備知識のない杵築城跡です。











天守閣に登ったらまず四方の写真を撮ることにしています。








武家屋敷




色濃く残る城下町



このポイントは和服の似合う所らしい。









たまには作品を



杵築から別府に続く途中に日出(ひじ)の町があります。
日出城址がある筈ですが、標識を見落としたかで、
通り過ぎてしまいました。
大分にはブランド鰈、城下カレイがあります。
このカレイが日出城址の湧水に育つと聞きました。
今はマボロシのカレイになっていますが、
どんな所か見たかったのです。

別府に近づいて来ました。
高崎山です。(高崎山は大分ですが)


九州の旅6 昭和の町 豊後高田市

2015-05-26 03:25:26 | 風景写真
豊後高田市は国東半島の根元にある市でした。
平成の大合併で国東半島の大半を市域にしました。
最初にキャンプした長崎鼻も市域です。
もともとそこは香々地町と記憶しています。

豊後高田市を走っていると昭和の町の看板が目に付きました。
行って見ると、なるほど「昭和の町」ですわ。
現商店街の看板やら、佇まい、電柱などを保存して再現している。

有料の施設も何軒かあります。 

「昭和の町」





ローマの休日が上演されていたかどうかは確認していません。


これミゼット?





九州の旅5 熊野磨崖仏

2015-05-25 00:03:07 | 風景写真
九州の旅5 熊野磨崖仏

テント場からみた姫島


洞門

周辺にはこのような洞門が多くあります。

今日は長崎鼻から離れる日です。

臼杵の磨崖仏などは以前に行っていますが
ここ熊野磨崖仏は初めてです。
山の中腹にありかなり(山に馴れた和尚でも)しんどいですが
登りました。
ハイキングの中年女性4名があとから登って来ました。

立派な磨崖仏ですわ。

熊野磨崖仏











ツワブキ

これはテント場のツワブキで採取禁止になっております。
晩秋に咲く花が美しいからです。
九州全域ですがツワブキは至る所で繁茂しています。
食料になり、一般に食べられています。
佃煮でお土産にもなっていますが花が美しいので保護されていることもあるのです。

夷耶馬


海からの国東

これを見て何を想像するかと言えば、
この山が3776mであったなら・・・と
富士山に匹敵するではないか。

国東半島と山国川流域の耶馬渓とは地質・地形がよく似ています。
40年ほど前には国東の景勝地夷谷は今では夷耶馬と言われております。
耶馬と付けた方が認知度が高いのですね。

重文五重塔があるというので行ってみたら



イメージと違ったこともあります。

九州の旅4 国東半島の寺院群

2015-05-24 00:19:59 | 風景写真
富貴寺大堂をご覧下さい。




階段を上り詰めた時、衝撃を受けました。

なんて美しいんだろう。

2日続けて行きました。



国東半島の寺院群を巡ることは今回の旅の目的でもありました。

六郷満山文化〔ウィキペディアより〕
古来国東半島にあった山岳信仰の場が、
奈良時代末期から平安時代にかけて寺院の形態を取るようになったものである。
古来の山岳信仰が、近隣の宇佐神宮及びその神宮寺である弥勒寺を中心とする八幡信仰、
さらには天台系修験と融合した結果、
神仏習合の独特な山岳仏教文化が形成されたと言われる。
今日でも、33の寺院と番外に宇佐神宮を加えた「国東六郷満山霊場」(国東半島三十三箇所)が構成されている。

国東半島を四方から眺めてみると
半島全体が一つの山(火山)であったことが分かります。
両子(ふたご)山(720m)を中心とする火山群です。
両子山から派生する六つの地域が六郷です。
両子山の両子寺が六郷満山の中心です。

国東全体のことですが天台宗が多く、
西叡山の名前も残ることから、
比叡山系密教の色合いが強いです。
本堂などは火山岩をくり抜いた所にあり、
行場としての修業の場所でもありました。

両子寺、文殊仙寺、岩戸寺、天念寺、長安寺などに行きましたが
富貴寺大堂の衝撃で他の印象は薄れてしまいました。


国東には国東塔が多く見られます。


門の両側には仁王さんがいらっしゃいます。




修業の堂には岩をくり抜いて建てられています。



再び富貴寺大堂を










受付で秋にいらっしゃいと言われました。
イチョウの黄葉です。
山門に2本のイチョウの木があります。
想像してみると、やはり行ってみたい気がします。

ちなみに富貴寺大堂は国宝に指定されています。