北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

限りなく透明に近いグレー

2016-08-05 22:18:06 | 日記
今日は手術が終わり退院してから初めての診察。
CTの結果も聞いていなかったのでドキドキだ。

馴染みになった看護師さんは、ジェームスを掌に載せて「元気だったの?」なんて言ってナデナデしてくれれば 少しは気も休まるのだが
そんなことは一切なく、ただひたすら診察の順番がくるのを待った。

「転移していますね」なんて言われたら その場でショック死するかも知れない。

受診札を握りしめて、診察室へ入り椅子に座ったのだが先生はいつもの笑顔のまま。
(これは もしかしたら・・・・・大丈夫なのかも)

「CTの結果はリンパ節にも異常はなく、再発の兆候も見えないので大丈夫でしょう」と云う有難いお言葉。
「病気が病気なので 完全に白とは言えないが今のところ黒ではないことは確か。言ってみれば白にかなり近いグレーですかね」と云う先生。

その時、私の頭に浮かんだのは「限りなく透明に近いグレー」と云う言葉。

昔。「限りなく透明に近いブルー」と云う本を書いた作家がいたのを思い出したのだ。
その言葉を懐かしく思い出し 自分は今「限りなく透明に近いグレー」の中にいるのだと理解し 喜びが込み上げた。

一年かけて三回の手術と二ケ月にわたる投薬治療。辛かった日々を思い出した。
今でも後遺症が残ってはいるのだが、そんなことより嬉しさが勝った。

先生は私の膨らんだ腹を見て「あまり食べすぎないように」とチクリと云うことを忘れなかったが、今日だけは良いだろう。

昼飯は豪華にスペシャル弁当で決めよう。

心の中は スキップスキップ ランラランなのだから。