8月10日付 よみうり寸評
―こよなく晴れた 青空を 悲しと思う せつなさよ……。詞 サトウハチロー、曲 古関裕而のヒットソング〈長崎の鐘〉の歌い出しだ。長崎原爆忌の夏にいつも口ずさむ◆62回目の忌を迎えた長崎の昨夜は、この歌がひとしお心にしみた。犠牲者を悼むたいまつ行列の先頭に「被爆マリア像」が、初めて加わっていた◆〈長崎の鐘〉は昭和24年のヒット曲。原爆症で亡くなった長崎医大教授・永井隆博士の同名のベストセラーを映画化した際の主題歌で、歌詞には「召されて妻は 天国へ……かたみに残るロザリオの 鎖に白きわが涙」◆「ミサの声」「十字架」「貧しき家の 柱にも 気高く白き マリア様」……。各節の結びは「なぐさめ はげまし 長崎の ああ 長崎の鐘が鳴る」のリフレインだ◆被爆マリア像は爆心から約500メートル、浦上天主堂の祭壇にあった像。がれきの中から焦げた頭部だけが掘り出された。長崎の被爆を象徴し今に残る◆被爆者健康手帳を持つ人が25万、うち原爆症認定者はわずか2200。こよなく晴れた青空がいつまでも悲しい。
(2007年8月10日14時15分 読売新聞)
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>「召されて妻は 天国へ……かたみに残るロザリオの 鎖に白きわが涙」
>「ミサの声」「十字架」「貧しき家の 柱にも 気高く白き マリア様」……。
>各節の結びは「なぐさめ はげまし 長崎の ああ 長崎の鐘が鳴る」のリフレインだ。
『長崎の鐘』は原爆に対する日本人の「原爆しょうがない」の歌である。
4番の歌詞には次のような「懺悔」のくだりもある。
<こころの罪を うちあけて>
<貧しき家の 柱にも
気高く白き マリア様>
マッカーサーは原爆に関する情報を一切封殺して、反省する内容のみ許可した。(沖縄空手の必殺技 「マッカーサーの三年殺し」)
「原爆投下はしょうがない」・・・・この久間発言をとがめる資格のある人は少ないはずだ。
原爆投下4年後の昭和24年、日本中で「長崎の鐘」は歌われ、<心の罪を打ち明けて>と、「しょうがない」どころか「懺悔」をしていたのだ。
◆参考:
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以下【再掲】
「NHK・BS2 ビッグショー」 反省の歌「長崎の鐘」
昨夜のNHK・BS2の「ビッグショー」の話題。「蔵出しエンターテインメント」と言う過去にNHKで放映された映像を再放送する番組で、昨夜の主人公は作曲家の古関裕而で後半は「今週の明星」でゲスト歌手は藤山一郎、伊藤久男、二葉あき子、岡本敦郎の声自慢歌手が勢ぞろい。先ず伊藤久男が「イヨマンテの夜」、続いて岡本敦郎が「高原列車は行く」、二葉あき子の「フランチェスカの鐘」の次にオオトリで . . . 本文を読む
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