朝青龍の夏巡業全休を決定 サッカー問題で相撲協会(07/27 21:15)
腰の疲労骨折で夏巡業の休場届けを出しながら、モンゴルでサッカーに興じていた横綱朝青龍(26)について日本相撲協会巡業部は27日、東京・両国国技館で緊急会議を開き、夏巡業を全休させると決めた。
夏巡業は8月3日から東北、北海道など17カ所で開催するが、朝青龍の行動に対し、開催地の勧進元やチケット購入客から巡業部へ抗議が殺到。大島巡業部長(元大関旭国)は「参加しなくても結構」と突き放した。
師匠の高砂親方(元大関朝潮)によると、朝青龍は30日に日本に戻る予定。朝青龍が提出した診断書が発表され、内容は「左ひじ内側側副靱帯(じんたい)損傷、左尺骨神経障害、急性腰痛症、第5腰椎(ようつい)疲労骨折で約6週間の休養、加療を要する」だった。
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巡業は日本相撲協会から興行権を買った勧進元が主催する。横綱の晴れ姿を見込んで協会と勧進元との間で契約が交わされる。朝青龍の行動は勧進元に興行権を売った協会、ファンにチケットを売った勧進元双方の顔に泥を塗った。
だからといって、巡業に朝青龍を参加させないのが妥当な処分なのか。骨折した体でも巡業に参加し、塗った泥を拭うのが筋だろう。
今後は横綱に事情聴取し、協会としての処分も下されよう。このときの協会としての態度が重要だ。これまでのような甘い対応では、ファンは納得しない。引退勧告、出場停止…。厳しい姿勢で臨まなければならない。
昭和24年秋場所、横綱前田山は腸カタルの診断書を提出して途中休場した。翌日、前田山は日米親善野球が行われる後楽園球場に姿をみせ、新聞に載った。協会は「その行動、不謹慎」とし、引退届を出させた。
同じ高砂部屋で繰り返す横綱の汚点。指導、監督すべき師匠への処分も当然だろう。けじめをつけなければ、大相撲を支える人が足音を立てて、去っていく。(奥山次郎)
(産経新聞 2007/07/27 21:15)
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>昭和24年秋場所、横綱前田山は腸カタルの診断書を提出して途中休場した。翌日、前田山は日米親善野球が行われる後楽園球場に姿をみせ、新聞に載った。協会は「その行動、不謹慎」とし、引退届を出させた。
スポーツ評論家二宮清純氏によると、「大相撲の巡業は野球のオープン戦とは意味が違う」という。
本場所には行けない全国の相撲ファンにとって地方巡業は天下の横綱を直に見れる貴重な場所だという。
その意味で地方巡業も本場所に負けない大事な場所で、本場所と地方巡業をセットにして国技・大相撲が成り立つという。
と言うことは、仮病で巡業を休むことは本場所を休むに等しい。
おまけに故郷に帰ってサッカーを楽しんでいるとは。
どうやら高砂部屋は仮病を使ってまで他国のスポーツを楽しむ伝統があるようだ。
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今日中に帰国して弁明しないと「サッカーがバレて首になった横綱」の不名誉な横綱になる。
国技大相撲はスポーツであってスポーツではない。
朝青龍が、ただ土俵の上で強けりゃ良いとでも思っているとしたら相撲協会も遅まきながら横綱の再教育が必要だろう。
朝青龍よ、あんたは充分に強い横綱だ。
だが大相撲の横綱は品格も要求されることを忘れないで欲しい。
ちなみに横綱審議委員の船村徹氏は「横綱を辞めろ」ときつい発言をしておられる。