狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

「接触はしていない」はずなのに日中首相の握手写真?

2006-09-13 14:41:44 | 外交・安全保障

小泉首相が今年の9月末で勇退すると発表して以来、中国は小泉首相はあきらめて次期首相に期待すると言うような態度をしてきた。

残りの任期が3週間を切って、欧米流に言えば小泉首相はいわばレームダック状態だ。

 レームダック(lame duck、足の不自由なアヒル)とは、役立たずの政治家を指す政治用語。選挙後まだ任期の残っている落選議員や大統領を揶揄的に指すのに用いられる。転じて、米国では「役立たず」などと特定の人物を揶揄する慣用表現としても用いられている。(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

 小泉首相が9月11、12日最後の国際会議「欧州アジア会議」に参加のためヘルシンキ入りしたときもレームダックと見なしたのか日本のメディアの扱いは冷たかった。

 たとえば12日の朝日新聞は≪温家宝総理「小泉首相のあいさつに応えただけ」≫と言う見出しで、

 ≪「温家宝総理は11日にヘルシンキで取材を受けた際、アジア欧州会議(ASEM)での小泉純一郎首相との接触の有無について言及し、「小泉首相が自らあいさつしてこられたので、わたしもあいさつしたが、接触はしていない」と述べた。≫ と冷ややか。

 ところが小泉ダックはただのダックではなかった。

 中韓首脳との会談が実現しなかったことについて、

 「1つの意見が違うからと首脳会談を行わないと言ったのは私ではない。」

(悪いのは) 「中韓の首脳だ。」

「後悔するのは中韓ではないか。」

 靖国神社参拝問題を理由に首脳会談を拒否している両国の責任だとあらためて中韓両を批判した。

 まさに意気軒昂、とてもレームダックの言葉だとは思えぬ強気発言の連発。

以上は朝日新聞、毎日新聞、日本経済新聞の記事を元に書いたが、

中韓両国はもはや小泉首相を相手にしていないと言った印象を読者に与えた。

 この印象は朝日の、≪温家宝総理は「小泉首相が自らあいさつしてこられたので、わたしもあいさつしたが、接触はしていない」と述べた。≫と言う記事に端的に現れている。

朝日としては小泉首相が何を発言しても負け犬の遠吠えで、中韓両国の首脳は相手にしないという印象にしたかったのだろう。

 ところが「接触はしていない」はずの両首脳が笑顔で握手を交わしている写真があると言う。

朝日新聞がが冷ややかな報道でお茶を濁していた時、中国政府の公式カメラマンが至近距離で両首相の握手の瞬間を撮影していたという。

議長国のフィンランド政府によると、11日午後、中国政府から「日本の首相との握手の写真を撮ったので、ASEMホームページに掲載してほしい」と写真提供があり、掲載を決めたというのだ。

 同日、連絡を受けた日本政府筋は「日本との関係改善に意欲を示す中国からの明確なメッセージだと受け止めている」と語ったと言う。                  

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日中首相の握手写真、ASEMのHPに…中国の要望で  

小泉首相が出席したヘルシンキでのアジア欧州会議(ASEM)首脳会議の公式ホームページに、首相と中国の温家宝首相が会場内で笑顔で握手した瞬間をとらえた写真が11日、掲載された。  

両首相は、靖国神社参拝問題をめぐって関係が冷え切っているが、10、11両日の会議期間中は場内で非公式に何度か軽くあいさつした。各メディアは握手の瞬間を撮影していなかった。  

ところが、11日は、中国政府の公式カメラマンが至近距離で両首相の握手の瞬間を撮影していたという。ASEM議長国のフィンランド政府によると、同日午後、中国政府から「日本の首相との握手の写真を撮ったので、ASEMホームページに掲載してほしい」と写真提供があり、掲載を決めた。

同日、フィンランド政府からヘルシンキ市内で連絡を受けた日本政府筋は「日本との関係改善に意欲を示す中国からの明確なメッセージだと受け止めている」と語った。(読売新聞) - 9月13日10時37分更新

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 ◆日本経済新聞

小泉首相「後悔するのは中韓」・首脳会談開催見送り  

【ヘルシンキ11日共同】小泉純一郎首相は11日夜(日本時間12日未明)、ヘルシンキ市内のホテルで記者会見し、アジア欧州会議(ASEM)首脳会議で中韓首脳との会談が実現しなかったことについて「1つの意見が違うからと首脳会談を行わないと言ったのは私ではない。中韓の首脳だ。後悔するのは中韓ではないか」と述べ、靖国神社参拝問題を理由に首脳会談を拒否している両国の対応をあらためて批判した。  (略)              

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◆朝日新聞

温家宝総理「小泉首相のあいさつに応えただけ」 2006年09月12日

 「中国新聞網」によると、温家宝総理は11日にヘルシンキで取材を受けた際、アジア欧州会議(ASEM)での小泉純一郎首相との接触の有無について言及し、「小泉首相が自らあいさつしてこられたので、わたしもあいさつしたが、接触はしていない」と述べた。温総理は続けて次のように述べた。(略)  ・・・しかし、日本政府の指導者が中国人民およびアジア人民の反対を顧みず、繰り返し靖国神社を参拝したために、中国人民およびアジア人民の感情はきわめて深く傷つけられ、中日関係の発展に対する政治的障害となっている。 (略) 

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日中両国首脳が「笑顔で握手を交わしている」という事実を報道したのは13日の読売新聞だったが、「小泉首相と中国の温家宝首相、韓国の盧武鉉大統領とそれぞれ握手をした」という事実は朝日の「接触はない」という12日の記事の二日前にすでに報道されていた。

産経新聞は10日の記事で小泉首相は10日午前、アジア側首脳会合に出席するため会議場入りする際、韓国の盧武鉉大統領と握手し身振り手振りを交えて言葉を交わしていた。更に遅れてきた中国の温家宝首相とも握手していた。」と報道している。

時系列的に言うと10日の午前中に小泉首相は中国の温家宝首相、韓国の盧武鉉大統領とそれぞれ握手をした翌日の11日の夜の記者会見で

「首脳会談拒否をしているのは、中韓両国だ」

「悪いのは中韓だ」

「後で後悔するぞ」・・・といった発言をしたことになる。

まさに事実は新聞記事より奇なり。

やはり小泉ダックはただのアヒルではなかった。

最後までライオンの威厳を守り通した。

両首脳の笑顔の握手写真の公開が楽しみだ。

【付記】8:45 ASEM公式ホームページで上記写真を発見http://www.asem6.fi/

 Asem








                     

 

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◆産経新聞

小泉首相、中韓首脳と接触 最後に退陣のあいさつ?  

フィンランドを訪問中の小泉純一郎首相は10日午前(日本時間同日午後)、ヘルシンキでのアジア欧州会議(ASEM)首脳会議開会に先立つアジア側首脳会合に出席するため会議場入りする際、中国の温家宝首相、韓国の盧武鉉大統領とそれぞれ短時間立ち話した。  

会話の内容は不明だが、今月下旬に退陣を控える小泉首相が最後の外国訪問を利用し、あいさつしたとみられる。中韓両国は、小泉首相が終戦記念日に靖国神社を参拝したことに反発を強め、今回のASEM首脳会議では日中、日韓の個別の会談は予定されていない。  同席者によると、小泉首相は会議場に隣接するロビーで各国首脳にあいさつ。この際、盧大統領と握手し身ぶり手ぶりを交えて話し掛けた。遅れて到着した温首相とも握手し、言葉を交わした。  小泉首相と温首相が会うのは、昨年1月にジャカルタでのスマトラ沖地震復興支援緊急首脳会議の休憩時間中に短時間立ち話をして以来。盧大統領とは昨年11月に韓国・釜山でのアジア太平洋経済協力会議(APEC)の際に会談した後、途絶えている。(共同) (09/10 21:13)

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