「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

PCMのワークショップに思う

2010-11-02 23:55:49 | 国際防災協力
普段に比べると、少しゆっくり目の朝。
8時過ぎに自宅を出て、クラウンプラザホテルへ。

中米防災本邦研修のプレクルソ(事前研修)2日目。
JICAの「共通言語」とでも言うべき
PCM(Project Cycle Management)について、
地元のコンサルタントを招いてのワークショップ。

思うところあって、
研修員と同じ第一列ではなく、
事務局側の席に座って(内職もしつつだが)全体を見ていた。

8月に市ヶ谷に通った派遣前研修でも感じたことだが、
ファシリテーター経験も3ケタ後半に入ったがゆえに、
他の方のファシリテーションを見るのは、
本当に良い勉強の機会である。

この日のファシリテーターはCさん。
PCM研修はさておき、
BOSAI分野のワークショップ経験は豊富ではあるまい。
その中でセミナーには、頭の下がる思い。

まぁ……。
突っ込み処がない訳ではない。
何せ、JICA流のPCMはさておき、
BOSAIワークショップを語らせたなら、
ちょいとばかりうるさいので。

曰く、

「20人強の研修員に参加型セミナーをやるなら、
全体セッションが長すぎる。」

「総論は議論がバラバラになりやすい。いわゆる空中戦。
地に足のついた議論をさせたいならば、各論・具体論での勝負を」

「方法論を取得させたいならば、
事例研究の部分と方法論伝達の部分の明確な区分を」

等々。

突っ込みたいところは、ままあるが、
すくなくとも、この場はCさんのワークショップ。
また、
「60点だったら満点と褒めなさい」とは、
O先生ご夫妻の教えであった。

まずは、慣れない分野であろうBOSAIについてがんばった
Cさんにエールを送ろう。
何より、参加した研修員が満足していた模様。
それであれば、ちゃぶ台返しは無用というもの。

18時過ぎに自宅に戻り、
結局のところ、あり合わせで夕食。

その後はいつものように、
メールやら原稿書きやらで夜が更ける。


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