今回、春休みの数日を利用して、友人との旧交を温め、
普段なかなか手が出ていない本を読むべく、プノンペンとシェムリアップを訪問した。
夜のプノンペン国際空港で、短い旅を振り返っているところ。
幾つも収穫があったが、大きなものの一つは、今年72歳になろうという、
国際防災協力の先輩の生き様を目の当たりに出来たことだった。
JICA中米広域防災協力プロジェクトの前任後任の形でご縁をいただいたHさんは、
今年72歳を迎える(=母と5歳しか違わない!)土木屋さんである。
古タイヤを用いた堤防作りや、同じく法面防護工法、
ソイルセメントをコア材に用い「蛇籠(じゃかご)」で外側を補強するタイプの堤防作り、等々、
土木を専門としない私でも何とか指導できるよう、いろいろと教えていただいた。
これらのノウハウは、それこそ「稲村の火」の後の「広村堤防作り」や、
岩手県宮古市の旧田老町の堤防作りなどにも通じる、
住民参加型「簡易型(でも相応の強度はある)土木技術」として、
もっと広く知られてしかるべき、と思っている。
まぁ、それについては改めて議論させていただくとして。
中米でご一緒させていただいた時、
「2015年4月にプノンペンでカフェを開店する」ということは確かにおっしゃっていた。
だが、Hさんには大変失礼ながら、話半分どころか話1%も真剣には受け止めていなかった。
それが、開店の時期こそ多少ずれ込んだものの、
昨年6月、ご長男と共に、プノンペンのラッフルズホテル裏に、
「ゴメスベーカリー」というパン屋兼カフェを本当に開店してしまった。
開店準備に1年をかけた上での、古希を迎えての海外での挑戦とは!
土木技術者としてのHさんの生き様と、
社会科学が背景の大学人&防災研究者・実践者の生き様はもちろん異なる。
でも、70歳を超えてからも海外で新しいプロジェクトに、
かつ、自分の資金で挑戦しようという生き様には、本当に頭が下がる。
というよりも……。
分野は異なるものの、Hさんのような生き様を見せて下さる方が身近にいること、
本当にありがたいこと、と思う。
「ロールモデル」という言葉になるのだろうが、
出来る出来ない・似合う似合わないは横に置いておくとして、
尊敬できる生き様をしている人生の先輩が身近にいること、
恵まれているということ、なのだと思う。
そして改めて思う。
人生50歳を超えた者として、年少の誰かに対して、
そのような「ロールモデル」としての役割を果たしているだろうか、と。
普段なかなか手が出ていない本を読むべく、プノンペンとシェムリアップを訪問した。
夜のプノンペン国際空港で、短い旅を振り返っているところ。
幾つも収穫があったが、大きなものの一つは、今年72歳になろうという、
国際防災協力の先輩の生き様を目の当たりに出来たことだった。
JICA中米広域防災協力プロジェクトの前任後任の形でご縁をいただいたHさんは、
今年72歳を迎える(=母と5歳しか違わない!)土木屋さんである。
古タイヤを用いた堤防作りや、同じく法面防護工法、
ソイルセメントをコア材に用い「蛇籠(じゃかご)」で外側を補強するタイプの堤防作り、等々、
土木を専門としない私でも何とか指導できるよう、いろいろと教えていただいた。
これらのノウハウは、それこそ「稲村の火」の後の「広村堤防作り」や、
岩手県宮古市の旧田老町の堤防作りなどにも通じる、
住民参加型「簡易型(でも相応の強度はある)土木技術」として、
もっと広く知られてしかるべき、と思っている。
まぁ、それについては改めて議論させていただくとして。
中米でご一緒させていただいた時、
「2015年4月にプノンペンでカフェを開店する」ということは確かにおっしゃっていた。
だが、Hさんには大変失礼ながら、話半分どころか話1%も真剣には受け止めていなかった。
それが、開店の時期こそ多少ずれ込んだものの、
昨年6月、ご長男と共に、プノンペンのラッフルズホテル裏に、
「ゴメスベーカリー」というパン屋兼カフェを本当に開店してしまった。
開店準備に1年をかけた上での、古希を迎えての海外での挑戦とは!
土木技術者としてのHさんの生き様と、
社会科学が背景の大学人&防災研究者・実践者の生き様はもちろん異なる。
でも、70歳を超えてからも海外で新しいプロジェクトに、
かつ、自分の資金で挑戦しようという生き様には、本当に頭が下がる。
というよりも……。
分野は異なるものの、Hさんのような生き様を見せて下さる方が身近にいること、
本当にありがたいこと、と思う。
「ロールモデル」という言葉になるのだろうが、
出来る出来ない・似合う似合わないは横に置いておくとして、
尊敬できる生き様をしている人生の先輩が身近にいること、
恵まれているということ、なのだと思う。
そして改めて思う。
人生50歳を超えた者として、年少の誰かに対して、
そのような「ロールモデル」としての役割を果たしているだろうか、と。
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