「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

【10月28日】「災害と食」について考えてもらおう

2009-10-28 23:24:55 | 日常の一コマ
研究室を出たのが3時、
何だかんだで床に就いたのが5時過ぎ、か……。

8時過ぎ、何とか目が覚める。
シャワーを浴びることもできないまま、大学へ。

1限の「災害と人間社会」、今日のテーマは「災害と食」。
かの阪神・淡路大震災の時、西宮市と神戸市にはさまれた
芦屋市という小さな市でくりひろげられた、
食をめぐる多くの方々の努力をまとめた本がある。
その一部を読ませ、災害と食について考えてもらおう、というもの。

元々は食育のついてのキーワードだと聞くが、ここ数年、
「ま・ご・は(わ)・や・さ・し・い・こ」を、
災害と食を考えるキーワードとしても、問いかけている。
災害時となれば非常食、非常食となれば何日分かの備蓄、という
言っちゃぁ悪いが、金太郎飴的な発想(連想)がある。

でも、非常時だから非常食って、ちょっと単純過ぎない?
そりゃ、行動食さえあればよい、という状況は理解できるが、
そんな「あればよい」的な食事をしていて、気力が育まれるとは思えない。
少なくとも、「一緒に、こういうことをして行きましょうよ」と
導いていくべき者がとるべきスタンスではないな、と。

40ページほどの資料を読ませるのに、やはりそれなりの時間がかかってしまい、
その分、説明する時間があまり取れなかった。
そのため、レポート課題はちょっと難しいかなぁ、と思わないでもないが、

「災害時でも、否、災害時であればこそ、普段と同じ食事を」

というコンセプトを理解してもらえるなら、
あとは「ま・ご・は(わ)・や・さ・し・い・こ」の特徴さえおさえれば、
何ということなくレポートは書けるはず。楽しみにしておきたい。

『読売新聞』「くらし 教育」面の「大学を歩く」という連載で、
本学の環境防災学部(来春からは社会環境学部)を取り上げてもらえるとのこと。
で、その取材を兼ねて、DIGのデモを行う。

リスクの大小を理解する目をどうやって養うか。そこがポイント。
新旧地形図の比較という、いつものパターンであるが、
何度やっても、どこかしらに発見がある。
わずかな時間であったが、記者さんはポイントをとらえてくれただろうか。

ゼミ生B君と早めの昼食。あとから2年生S君も合流。
昼休みに図書館運営・紀要の委員会、
その後、久し振りに全員揃ったゼミ生で卒業アルバム向けの集合写真

3限に2年生向け教養ゼミ。
いつものように、ともかく新聞を読ませ、考えさせ、話をさせる。
新聞を読むという部分については、一人一人が毎日、当たり前にやれると思うのだが、
それを教養ゼミの中でやらなくてはならないのが、地方私大の現実。
それでも、ゼミ生を、社会人としてまともに就職させるためには、
新聞くらいはしっかりと読めるようでなければ困る、というので、
こういうカリキュラムもあり、とは思っている。

1445から月1回の学部会議。
会議は短いほどよいが、今日は1時間半かかってしまった。
具体的な検討に時間を要したゆえ、これはやむを得ず。

研究室に戻り、メールやら何やら。
19時過ぎに同僚S先生来室。結局、いつもの魚河岸丸天で夕食を一緒にすることに。
ちなみに、今宵のメニューは、穴子の天ぷら定食+キリンのFREE。
S先生から、いろいろと面白い話を聞かせてもらったが、
いささか当たり障りのある話のため、ここに記せないのが何とも残念。

スーパーと本屋で買い物の後、研究室に戻る。
さすがに寝不足ゆえ効率が上がらず、結局23時切り上げ、ヤサへ。
1日20通というメールのノルマは、今日は果たせず……。


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