トヨタなど５社が認証の不正で摘発される。３社６車種が出荷停止

　トヨタ自動車、マツダ、ヤマハ発動機、ホンダ、スズキの５社の計３８車種について、量産に必要な認証「型式指定」を巡り不正行為が見つかった。

　５月３日、国土交通省が関連メーカーに求めた内部調査で判明し、同省は道路運送車両法に基づき４日、トヨタへ立ち入り検査を実施した。ほか４社にも順次、立ち入り検査に入った。

　国交省はトヨタ、マツダ、ヤマハ発動機の現行生産６車種について、安全性が基準に適合しているか確認できるまで出荷停止を指示した。

　生産終了分を含めた不正の規模は５社で計５００万台超となる。ダイハツ工業や豊田自動織機で発覚した認証不正問題の後、トヨタなどに調査に入って不正が分かったようだ。

　トヨタは佐藤恒治社長が説明、謝罪に出てくると思ったが、前社長の豊田章男会長が自ら謝罪会見し善後策を説明した。場外で「ブルータスお前もか」とぼやいたという。

　豊田会長はいざ知らず、どうも最近の大企業経営者は小粒になった感じで、今回のような不正、イノベーションの不足など経営センスに劣る人物が多いような気がする。

　経営が株主オンリーで配当政策、内部留保に汲々とし従業員の教育、研究が置き去りにされているのではなかろうか。

　今回の不正もそのような環境により必然的に生じた感じもする。各企業が、経営者の刷新を図らないと今に日本の産業が世界から置き去りにされないか心配だ。