巨人が2年連続47度目(1リーグ時代の9度含む)のリーグ優勝を決めた。30日の試合で阪神が引き分け、巨人も引き分けたためセリーグ制覇となった。
原辰徳監督(62)にとって監督通算9度目のリーグ優勝となり、川上哲治監督の11度に次ぎ球団単独2位となった。
今季は、新型コロナウイルスの影響で3か月遅れての開幕だったが、投手では菅野智之が開幕投手として開幕13連勝のプロ野球新記録、打者では、24歳の岡本和真がここまで本塁打、打点でトップにいる成長を遂げ2連覇に大きく貢献した。
加えて、高卒2年目の戸郷翔征が開幕ローテ入りしてここまで8勝と大きく成長した。リリーフでは経験豊富な高木京介、大竹寛、鍵谷陽平、中川皓太らに加え、サイドスローに転向した大江竜聖、楽天からトレード移籍した高梨雄平らが奮闘。鉄壁のブルペン陣がチームを支えた。
打者では、吉川尚輝、松原聖弥の1、2番コンビが躍動、シーズン途中から3番坂本勇人、4番岡本、5番丸佳浩が定着した打線が脅威を示した。
正捕手には大城卓三が定着。ベテランの中島裕之も復活し、楽天から開幕後にトレード移籍したウィーラーも存在感を示した。
原監督は、コロナ禍の異例なシーズンも信賞必罰の采配を振るい、7月14日の広島戦で長嶋茂雄監督を超える監督通算1035勝目を挙げ、9月11日のヤクルト戦で川上哲治氏の1066勝を超える1067勝目を挙げ、巨人監督史上単独トップに立った。
巨人は勝負所の9月に19勝6敗1分けと圧倒的な強さを見せ、2位以下を突き放して首位独走、元木大介ヘッドコーチが虫垂炎による手術のため入院した時は、阿部慎之助2軍監督がヘッド代行としてベンチ入りしてカバーした。
終盤、疲れが重なったのか、気が緩んだのか連敗が続き、マジックが点灯した後ややもたもたしたが、豊富な貯金のお陰で大差をつけて悠々ゴールインした。
それにしても、昨季に続き巨人一強を許し早々ペナントレースの興味を削いだセリーグの他5チームは情けない。「関連:2019年9月22日」