正さん日記

世の中思いにつれて

エジプトでデモ続き、ムバラク政権打つ手なし

2011-01-31 11:12:11 | 世界
 国民のデモに端を発してチュニジアの政権が崩壊したが、その影響を受けて勃発したエジプトのデモは、日に日に過激的になり、デモによる死者は120人を超え、略奪、放火、刑務所からの逃亡などエスカレートの一途を辿っている。
 これに対し、警察、軍部も強圧的な行動を控え、最早、ムバラク大統領の退陣がない限り、収集する術を見い出せないようだ。
 
 ムバラク大統領は、今まで無かった副大統領に腹心のスレイマン情報長官、新首相にシャフィク前民間航空相を任命し、事態の鎮静化を試みたが、国民の要求はムバラク大統領自身の退陣にあるため、むしろ火に油を注いだ形となった。アメリカのオバマ大統領は、ムバラク氏に、デモを強圧的な方法で鎮圧しないよう求めたが、現段階では、何の力にもなっていない感じだ。
 
 エジプトは、82歳のムバラク大統領が29年に亘り政権の座にあり、この間ずっと非常事態宣言を敷くという異常な状態で、恒常的な汚職、貧困、高い失業率など国民生活は切迫しているとのことだ。
 しかし、エジプトは人口8300万人と言うアラブ有数の大国で、中東和平など、ムバラク大統領の域内における影響力は強大で、親米路線をとるムバラク大統領に対するアメリカの信頼は高い。
 
 また、独裁政権が多い域内各国では、エジプトは兄貴分的存在であり、もし、ムバラク政権が崩壊した場合、周辺国家への影響は計り知れないようだ。
 事実、中東主要国指導者の在任期間は、リビアのカダフィ大佐の41年をはじめ、ムバラク大統領の29年、先に国外逃亡したチュニジアのベンアリ前大統領の23年、イエメンのサレハ大統領の20年など長期政権が多く、NGO「国境なき記者団」の2010年の国別自由度ランクを見ても、178カ国中、中東主要10カ国では、ワーストがシリアの173位を筆頭に、ベストがヨルダンの120位で、チュニジアは164位、エジプトは127位となっており、国民が長期に亘り、抑圧されていることを示している。
 
 今後、エジプトがどうなるのか、チュニジア崩壊から端を発した民主化要求の波は、他の中東国家にドミノ現象になるのか。世界の耳目がエジプトに集まっている。「関連:1月19日

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本が4回目の優勝、李が延長で決勝のゴール=サッカーアジア杯

2011-01-30 16:44:23 | スポーツ
 中東カタールで行われていた第15回サッカーアジアカップ決勝日本対オーストラリア戦が、昨日の深夜(日本時間30日午前00分)行われ、日本は韓国戦に次ぐ延長戦を戦い、延長後半4分、延長前半の8分に起用されたFW李忠成(25・広島)が殊勲のゴールを決め1-0でオーストラリアを破り、2004年中国大会以来2大会ぶりにアジアの頂点に立った。これで日本は単独で最多の4度目の優勝となり、アルベルト・ザッケローニ監督(57)は、就任後、初の公式大会で日本をアジアの頂点に導いた。また、日本は2013年ブラジル開催の、W杯のプレ大会と位置づけされるコンフェデレーションズカップへの出場権を得た。
 
 日本は前半、立ち上がりからオーストラリアの高さを使った攻撃に苦しみ、ピンチを数度作ったがDF陣の踏ん張りで無失点で前半を終えた。後半に入ると序盤にDF岩政を投入したが流れは変わらず、後半27分にはオーストラリアが決定的なシーンを作ったがGK川島が懸命にセーブし切り抜けた。
 延長戦に入ると両チームとも運動量が大きく落ちたところで、日本はFW李を投入、李は延長後半4分、長友が左サイドで粘りながら突破し、クロスしたボールを李が完全フリーの状態で見事なボレーシュートを決めた。
 
 ケガでMF香川真司(21・ドルトムント)、MF松井大輔(29・グルノーブル)の主力らが離脱する苦しい大会に、ザッケローニ監督は、主力から控えまでを含めたチーム全体の団結力で、平均年齢約25歳のチームをまとめ上げ、優勝へ導いた。「写真:延長後半、ボレーでゴールを決める李忠成=29日、ドーハ、朝日」「関連:1月26日

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新燃岳の噴火、長引く可能性

2011-01-29 16:46:03 | 社会
 1月26日後3時半、宮崎、鹿児島県境の霧島連山・新燃岳(しんもえだけ・1421メートル)が52年ぶりに噴火、噴煙の高さが火口縁から約2千メートルに達し、宮崎、鹿児島両県に大量の降灰をもたらせた。
 この灰は上空を覆う噴煙と一体化し、天地の境が消え、中心市街地のビル群は白くかすんだ。硫黄臭は消えず、都城市では一時全域が灰白色になった。

 また、農作物被害や航空機の欠航などにも影響しているが、その中で都城市では、火山灰の除去作業中にはしごや屋根から転落して3人が負傷。新燃岳に近い同県高原町では28日夜から29日早朝にかけ、17世帯31人が一時自主避難するなど市民生活への影響は多大だ。

 28日、九州大地震火山観測研究センター(長崎県島原市)の清水洋センター長ら5人が、新燃岳西側の鹿児島県霧島市牧園町に入り、29日中に地震計25台を設置し、24時間態勢で、マグマが上昇、噴出する際に起こる震動を観測するほか、火山灰を採取して成分や状態を分析する。清水センター長は「噴煙の勢いなどから、予想よりも活発化している印象を受けた。マグマそのものが地表まで上昇してくる本格的な『マグマ噴火』とみられ、長引く可能性がある」と指摘した。
 
 東国原英夫知事が去った宮崎県だが、昨年の口蹄疫、今年に入っての鳥インフルエンザなど災難続きで、新燃岳噴火はさらに追い打ちをかけた。「写真:降灰でかすむ中、県道を走る車両=27日午後4時32分、宮崎県都城市=朝日」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

無人宇宙船「こうのとり」が国際宇宙ステーションに荷物搬入

2011-01-28 16:53:31 | 社会
 国際的に日本の誇るべき話題が少なくなっている中で、無人宇宙船「こうのとり2号機(HTV)」の打ち上げ成功は、先の宇宙探索機「はやぶさ」の帰還に次ぐ明るいニュースだ。
 「こうのとり(HTV)」は1月22日、鹿児島県・種子島宇宙センターからH2Bロケットで打ち上げられ、約15分後、高度290キロ・メートルの軌道に投入された。
 
 HTVは食料や飲料水、といった物資のほか、日本実験棟きぼうで用いる大型実験装置など計5・3トンを搭載、28日午前3時34分、国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングに成功、同5時47分には、ISS滞在の宇宙飛行士が、貨物室に入り、食料や飲料水、日用品などの搬入作業を行った。さらに、大型機器の移設や物資の搬入作業が順次始まるとのことだ。
 
 HTVは、3月28日に今度はISS内からの廃棄物を積んで離脱し、翌29日に大気圏に突入して燃え尽きる。
 HTVとISSのドッキングは、2009年9月に続き2回連続で成功。今年6月に予定されるスペースシャトルの退役後は、HTVがISSに大型装置を輸送する唯一の手段となる。大型貨物をISSに運べるHTVの存在感はさらに増したと言える。「写真:ISSに到着し、ロボットアームでの捕捉を待つ無人宇宙船こうのとり(NASAテレビから)=読売」
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白鵬6場所連続で18回目の優勝

2011-01-27 16:00:58 | スポーツ
 先に閉幕した大相撲初場所で横綱白鵬が14勝1敗で18回目の優勝を遂げた。白鵬の優勝は6場所連続となり、来場所はモンゴルの先輩横綱朝青龍の持つ最多記録、連続7回に挑戦する。
 今場所白鵬は、11日目に関脇稀勢の里に押し出され、2場所連続で負け23連勝に止まった。稀勢の里はすっかり白鵬には自信を持った感じだ。
 
 今場所も大関陣は影が薄かった。一番多く勝ったのが琴欧洲の10勝なのだからどうしようもない。超ベテラン大関魁皇の9勝は立派と言ってもよいが、把瑠都の9勝、角番だった日馬富士の8勝はいただけない。
 
 ふがいない大関陣に比べると、関脇琴奨菊は11勝、稀勢の里の10勝は、和製大関候補として待望久しい名乗り出になった。琴奨菊はすっかりがぶり寄りが板についてきた感じだ。稀勢の里は、白鵬を2場所連続で破り、存在感は抜群だが、時に下位力士に敗れると言うもろさが消えていない。
 両関脇とも、来場所2ケタ勝利を上げれば、夏場所が大関挑戦の場所になるが、果たして期待に応えることができるか、来場所の両力士を注目したい。
 
 この2力士以外に活躍したのが豪栄道、隠岐の海でともに11勝を上げ、今後に期待を持たせた。反対に期待に反したのが栃煌山で6勝に止まった。先場所、白鵬と優勝決定戦を演じた豊の島は8勝、豊真将も8勝止まりだったが、豊の島は上位と当たった前半の7連敗を、後半8連勝して勝ち超し、実力のあるところを見せた。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本、韓国をPK戦で下し、決勝でオーストラリアと対戦=サッカーアジア杯

2011-01-26 15:47:26 | スポーツ
 中東カタールで行われている第15回サッカーアジアカップ準決勝、日本対韓国戦が、昨夜(日本時間25日午後10時25分)行われ、延長でも決着がつかず、PK戦の末、日本が3-0で韓国を破り、2大会ぶりに決勝に進出した。

 前半23分、日本は韓国にPKを与え先取点を許したが、36分、日本は本田圭のパスを受けた長友がドリブルで仕掛け、最後は前田が決め、1―1の同点に追いつき、そのまま延長戦に入った。延長前半6分に岡崎がペナルティーエリア内で倒され、日本がPKを得た。7分、本田圭のPKはGKにはじかれたが、こぼれ球を途中交代の細貝が決め、2―1と待望の勝ち越し点を上げた。
 延長戦後半、日本は、韓国の猛攻を交わし何とか逃げ切れると思ったが、試合終了間際の15分、韓国の脅威の粘りによってゴールをねじ込まれ、いやな感じの同点にされ、PK戦に持ち込まれた。

 しかし、PK戦で、日本はGK川島(リールス)の好セーブもあって、3-0で遂に宿敵韓国に競り勝った。1954年の初対戦以来、この試合で71試合目となった伝統の日韓戦で、日本は死闘の結果、5年余り勝てなかった韓国を破り、同日、ウズベキスタンを6-0の大差で破ったオーストラリアと29日に決勝戦を戦うことになった。
 日本対韓国戦の終了時間は、日本時間で26日午前1時15分を過ぎており、今日1日寝ぼけ眼で過ごす人は多いだろう。「写真:PK戦で韓国のシュートを2本続けて阻むGK川島=25日、ドーハ、朝日」
関連:1月22日
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

モスクワの空港で爆破テロ、35人死亡、イスラム過激派の犯行か

2011-01-25 15:14:46 | 世界
 24日午後(日本時間24日10時半)過ぎ、ロシアの首都モスクワの南郊にあるドモジェドボ国際空港到着ロビー付近で大規模な爆発があり、ロシア当局は、少なくとも35人が死亡、約130人が負傷したと発表、ロシア連邦検察捜査委員会はテロ事件として捜査を開始した。
 このテロと見られる爆発事件は、昨年3月、モスクワの地下鉄で起きた連続爆破事件を超える被害となる可能性が大きい。同空港の航空便はイスラム教徒が多い中央アジアの旧ソ連圏との間も飛んでいるため、当局はイスラム過激派による犯行の可能性も視野に捜査している。
 
 爆発は、乗客が預けた荷物を受け取る付近で発生したとみられ、事件後に空港は閉鎖された。タス通信は治安当局者の話として、荷物に爆発物が仕掛けられていた可能性を伝えたが、インタファクス通信は、別の当局者の情報として自爆テロだとの見方を伝えた。
 一方、ロシア通信は、何者かが出迎え客に交じって到着ロビーに侵入し、自爆テロを起こした可能性があると報じた。捜査当局が、空港内のビデオに映っていたカフカス系の男の行方を捜しているとのことだ。
 同空港の航空便はイスラム教徒が多い中央アジアの旧ソ連圏との間も飛んでいるため、当局はイスラム過激派による犯行の可能性も視野に捜査している。
 
 ドモジェドボ空港は、ガラス張りでロシア屈指の最新設備を備えた“モスクワの顔”として知られる。昨年の利用客はのべ2千万人以上。欧州など海外の航空会社36社が乗り入れており、政治、経済の「近代化」を唱えるメドベージェフ政権にとっても大きなダメージになりそうだ。メドベージェフ大統領は爆発後、「すべての空港や重要な輸送施設で厳戒態勢を敷くべきだ」と指示を出した。
 同空港には中央アジアなど旧ソ連圏との間を結ぶ12の航空会社も乗り入れており、当局はイスラム過激派によるテロの可能性も含めて犯人特定を急いでいるもようだ。
 
 また、日本航空によると、成田発の441便が、爆発前の午後3時16分に到着しており、事件を挟んで同機が折り返し成田へ向かったとのことだが、今のところ、日本人が事件に巻き込まれたとの報道はない。
 ドモジェドボ国際空港は、モスクワ中心部から南東約50キロに位置するロシア最大の空港で、日本を含む内外の77の航空会社が乗り入れ、2009年には1800万人以上が利用した。「写真:ドモジェドボ空港での爆破テロ後、病院に救急搬送される負傷者=AP 記事:毎日・産経新聞より」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

菅首相が大胆な提起、波乱含みの通常国会始まる

2011-01-24 06:26:22 | 政治
 第177通常国会が今日24日召集された。会期は6月22日までの150日間となる。 通常国会の冒頭、菅直人首相は衆院本会議で、就任後初の施政方針演説を行った。
 焦点は、社会保障と税の一体改革で、消費税増税を含めた国民の負担増は避けられないと宣言、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)や国会議員の定数削減でも、野党に協議を提案、与野党協議を通じてねじれ国会を突破する戦略を強く打ち出した。
 
 沖縄県の米軍普天間飛行場移設に関しては、名護市辺野古への移設を確認した日米合意を踏まえ、沖縄県民の理解を求めつつ、危険性の除去を最優先に取り組む旨述べた。
 沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で、一時関係が冷え込んだ中国については、戦略的互恵関係の充実を図り、国際社会の一員として建設的な役割を求めると述べた。
 政治とカネの問題では、小沢一郎元代表の政倫審出席問題には触れず、政治改革に関して政治家の不断の努力を訴えた。
 
 これに対し26日から3日間代表質問が行われる。自民党など野党は、年金改革、消費税増税、TPP、与謝野馨経済財政相の起用と与党政策との矛盾追及、小沢問題などを中心に菅内閣を追求、自民党は解散総選挙に持ち込む方針だ。
 焦点は、来年度予算案とその関連法案の行方だが、予算案については、衆議院の優越性により成立は間違いないが、関連法については、参議院で否決されると、衆議院の三分の二の再議決が無い限り成立できず、予算の執行が困難になる。政府・民主党など与党は、現状では、衆議院の三分の二の確保は難しく、その場合、解散総選挙になる可能性も無くはない。
 
 ただ、消費税問題やTPPについては、与党、野党内でもそれぞれ賛否両論があり、国会の審議は複雑になることが予測される。また、自民党など野党が、やたらに予算関連法に反対することによって、国民生活に影響を来たすと、野党に批判の目が向けられないとも限らず、今後の、国会審議がどのように展開していくかが鍵を握る。「写真:初の施政方針演説をする菅首相=読売」「関連:1月16日

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

栃木が初優勝=都道府県男子駅伝

2011-01-23 18:08:23 | スポーツ
 今日午後広島で行われた第16回全国都道府県男子駅伝で、高校生から社会人までつぶを揃えた栃木が前評判どおりの好走を見せ見事初優勝を遂げた。
 
 都道府県男子駅伝は、広島市の平和記念公園前を発着点とする7区間48.0キロのコースで行われたが、栃木は3区で一時7位まで順位を下げたものの徐々に盛り返し、最終7区に2位でタスキを受けたアンカーのエース宇賀地強(コニカミノルタ)がトップの宮城を逆転した。最多5回の優勝を誇る長野は最終区で上野裕一郎(エスビー食品)が追い上げたが宇賀地の好走に差を詰め切れず2位に終わった。
 
 今年の箱根駅伝2区で17人抜きをした長野のエース村沢明伸(東海大)は、3区で26位から一気に24人抜きで2位に躍進した快走はみごとだった。3位には14人抜きの快走を見せた鎧坂哲哉選手(明治大3年)が6区17位以下から一気に駆け上がった地元広島が入った。「写真:トップでテープを切る栃木のアンカー宇賀地=読売」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本、劇的な逆転勝ちで準決勝へ=サッカーアジア杯

2011-01-22 11:55:26 | スポーツ
 中東カタールで行われている第15回サッカーアジアカップ準々決勝日本対カタール戦が、昨夜(日本時間21日午後10時25分)行われ、前後半で常にカタールに先行を許していた日本が、同点のまま後半終了間際に劇的な勝ち越し点を上げ、辛うじて開催国カタールを破り、ベスト4に進んだ。準決勝は25日、韓国対イランの勝者との間で行われる。
 
 グループリーグを首位で突破し、ベスト4をかけて地元カタールとの完全アウェイで臨んだ日本は、負傷でグループリーグ最終戦を欠場したMF本田圭佑が先発に復帰し、同試合で出場停止だったGK川島永嗣もスタメンに名を連ねた。また、この試合に出場停止のDF内田篤人に代わって、伊野波が右サイドバックに入った。
 
 日本は立ち上がりからホームの大声援を受けるカタールに攻め込まれ、12分にDFラインを抜け出したFWセバスティアンにゴールを奪われた。しかし、28分、日本は本田圭のスルーパスに反応したFW岡崎慎司が、相手GKの頭上を越えるループシュートを放つと、最後は香川がヘディングで押し込みゴール。香川に待望の今大会初ゴールが生まれ、試合を振り出しに戻して前半を終了した。
 
 後半日本は、DF吉田麻也がこの日2枚目のイエローカードを受けて退場、その直後に角度のない位置からのFKを途中出場のDFファビオ・セザールに直接決められ、10人と不利な状況のなかで再びリードを許した。
 しかし、日本は25分、DFの裏に抜け出した香川が冷静にGKとの1対1を制し、再度ビハインドを跳ね返し、さらに延長戦突入直前の後半終了間際、MF長谷部誠のパスから香川が裏に抜け出すと、香川はDFに倒されたものの、そのこぼれ球を前戦に上がっていた伊野波が無人のゴールにけり込み、日本が土壇場で逆転に成功。数的不利な状況で2点を奪う脅威の粘りを見せた日本が、見事4大会連続となるベスト4進出を決めた。
 冷静に見えたアルベルト・ザッケローニ監督の狂喜のガッツポーズが、苦戦に終始し、最後に粘りの勝利を上げたこの試合の総てを表していた。「写真:後半25分、同点ゴールを決めた香川(右端)と喜ぶ日本の選手たち=朝日」「関連:1月18日


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする