新型コロナウイルスにより、人気者の志村けんさんが死去したことは国民の多くが大きなショックを受けた。
流石にコロナをやや軽視していた若者も、志村さんの死に驚き外出を自粛する人が増えた感じだ。志村さんの死は新型コロナの脅威を、身を持って若者たちに伝えた感じだ。
コロナ禍は最早世界を席巻、感染者は62万人を超え、ついに心配されていたアフリカ大陸にも上陸し広がりを見せつつある。
日本では、今は感染者数が欧米や中国、韓国に比べても極端に少ないが、感染ルート不明の感染者が40%もいることが、今後一気に拡大する可能性を潜めている。
その恐れが最も高い東京の小池百合子知事は、現状首都封鎖のロックダウン寸前にあると述べ、ライブハウス、バー、カラオケなど密閉された場所への立ち入りを自粛するよう再三の要請をした。
また、政府の専門家会議は、「改正新型インフルエンザ等対策特別措置法」に基づく「緊急事態宣言」を執行するよう政府に促した。感染者ラッシュがあってからでは遅いと言いう警告まじりの要請なのでいっそう危機感が募っている。
イベントの自粛、いっせい休校要請は、安倍晋三首相が専門家会議の意見を聞かず、突如政治判断という触れ込みで号令を掛けたが、今度は、専門家会議の要請が先んじて、政府はそれにブレーキを掛けている感じだ。
政府からしてみると、「緊急事態宣言」を発することによって経済にもたらす影響を危惧して躊躇しているのかも知れないが、専門家会議の判断が正しいとするならば、最早一刻の猶予も許されないだろう。
先の安倍首相の独断専行から、今度は逆に慎重な態度と、どうも政府と専門家会議の歩調が合っていない。「関連:3月30日」