これはとんだお笑い草と言っては不見識か。或いは「親の心子知らず」ともちょっと違うか。何とあの濁中にいる東京高検の黒川弘務検事長が賭けマージャンをやっていたことを週刊文春にすっぱ抜かれて辞任に追い込まれた。
賭けマージャンをやっていた日が、緊急事態宣言が発令中の5月1日と、国会で検察庁法改正案等を審議していた13日というから「いったい何を考えているんだ」と多分安倍晋三首相、菅義偉官房長官らは地団駄踏んで嘆いたのではなかろうか。
マージャン仲間が、産経と朝日の記者と元担当記者というからこれもまたひどい話だ。政府の緊急事態宣言で自粛をせざるを得ず、収入もままならないで苦しんでいる人々はどう感じているのだろうか。
黒川氏の辞任により、安倍首相らが描いていた次期検事総長の目は必然的に無くなった。森加計問題、桜を見る会問題で訴訟されている身の安倍首相は大分当てが外れた気持ちだろう。
また、黒川氏とは昵懇の仲と言われている菅官房長官はどんな気持ちなのだろうか。もっとも、世論の散々な批判で既にボコボコになっている黒川氏を検事総長に就けることは難しいと言われていたので、安部、菅氏らは返って踏ん切りがついたかも知れない。
問題は、「余人に代えられない」くらいの理由で黒川氏の定年延長を閣議決定した安倍首相、菅官房長官、森雅子法相はどんな責任を取るのだろうか。
また、先の国会で世論の批判を受け、臨時国会に先送りした検察庁法改正による検察官の役職定年延長延伸問題はどのようになるのか。ほとんど黒川氏の閣議決定を後付けで合法化しようとしたものなので、安倍政権としては張り合いが無くなったと思うが、やはり後始末はしておかなければならない心情だろう。
新型コロナで危機管理能力が疑われ、馬脚を露にしている安倍首相はさらに厳しい立場に追い込まれている。「関連:5月20日」
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