ロシアが隣国ウクライナに本格的に侵入してから今日で4日目になった。
ロシアの情報では、ロシア兵力がウクライナを三方から攻め、第2の都市ハリコフなどを制圧、首都キエフ市街にも攻め込んでいるとしている。
一方、ウクライナ情報では、現段階でロシア軍に占拠された都市は1つもなく、空港などの主要施設も堅守しているとのことだ。
アメリカや、イギリスの情報では、当初、ロシアが簡単に制圧できると目論んでいた主要都市は、ウクライナ軍が死守していて、ロシアは苦戦を強いられているようだ。
その状況を見計ってアメリカ、ドイツなどからミサイルなどの高度な武器がウクライナに提供され、ウクライナ軍の兵器増強と士気の高揚に大きな力を与えている。
ロシアのウクライナ侵攻については、国連常任委員会ではロシアの拒否権行使によって非難決議が否決されたが、次の手としてアメリカ、アルバニアの共同提案により国連総会が開かれることが決まり、大多数の国によるロシアへの非難決議が採択される。
ロシア国内ではウクライナ侵攻に反対するデモが連日行われていて、これまでにおよそ5700人が拘束されている。
また、日本を含む世界の各地でも反対デモが巻き起こり、プーチン大統領の孤立が進んでいる。
このような中で、日本時間の今日午後に、ベラルーシ南東部のウクライナとの国境の街ゴメリにロシア、ウクライナの代表団が集まり停戦協議が行われるとのことだ。
ロシアは停戦協議の条件として、ウクライナがNATOに入らないこと。軍を解体すること。現政権が退任すること。の3条件を持ち出している。
これに対し、ウクライナのゼレンスキー大統領は「会談の結果をあまり信じないが、試してみる」と話し、「大統領としてどんなに小さくても機会があるのに戦争を止めようとしなかったと疑われないためにだ」と説明した。
ゼレンスキー氏の言う通り、ロシアの3条件は無条件降伏を意味するもので、これでは到底ウクライナが受け入れられるものではない。
ロシアは、会談が決裂した責任をウクライナに押し付け、さらに攻勢を仕掛けてくる可能性が高いが、既に犠牲者は子ども14人を含め352人になっている。
ロシアは、民間施設は攻撃しないと言っているが、実際には集合住宅などへの砲撃の模様が報道されている。
欧米日は、国際的決済網(SWIFT)からロシアを排除するという最大級の経済的制裁に踏み切ったが、これが直ぐに停戦に結び付くものではない。
ただ、長引けば長引くほどウクライナ、ロシアの市民、兵士の犠牲が増えるだけだ。何としても、一日も早くプーチンの暴走を止めなければならない。「関連:2月26日」