正さん日記

世の中思いにつれて

イタリア総選挙で上下ねじれ現象に、連立か再選挙かで迷走

2013-02-28 11:00:24 | 世界

 欧州の経済、金融危機がやや落ちつき、アメリカ経済も回復してきたという情勢から、昨秋、政権交代した安倍晋三首相の唱えるいわゆるアベノミクスで、ドル高、ユーロ高に急転回したが、ここへきて、またEU第3の経済大国イタリアの政情があわただしく揺れ動いてきたため、円高傾向に反転している。

 2月25日開票のイタリア総選挙(上下両院)はベルサーニ民主党書記長(61)率いる中道左派連合が、下院(定数630)では過半数を確保したが、上院(選出議員定数315)では過半数を大幅に下回る「ねじれ」状態となった。イタリアでは上下両院がほぼ同じ権限を持つため、法案成立には上院の支持も必要で、上院少数派では安定政権の樹立は不可能だ。

 このような結果を招いたのは、上院で、中道左派連合に対し、緊縮財政に反対し減税方針を打ちだしたベルルスコーニ前首相(76)中心の中道右派連合と、躍進した風刺喜劇役者のグリッロ氏(67)が率いる「五つ星運動」の三つ巴となり、どこも過半数に至らなかったからである。

イタリアはどうやって、この政治危機を乗り切るのか。主要政党連合同士の「大連立」から早期再選挙まで、選択肢はあるが、ベルサーニ氏の中道左派連合は、ベルルスコーニ前首相中心の中道右派連合とは組むつもりはなく、できれば、「五つ星運動」と連立を模索している。しかし、「五つ星運動」のグリッロ氏は、イアリア国債のデフォルトもを唱えている位で、緊縮政策に反対して支持を得たため、緊縮派のベルサーニ氏との連立は困難性がある。

 連立合意が成立せず、数カ月以内に総選挙が再度実施される場合は、モンティ暫定政権が選挙管理内閣として当面、残留し、6カ月以内に再選挙になるケースが考えられる。そうなると、政治空白が生まれ、経済危機再燃につながる恐れがある。安倍内閣にとっては、とんだ当て外れになるかも知れない。

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エジプト・ルクソールで熱気球が炎上落下、邦人4名犠牲に

2013-02-27 18:14:52 | 世界

 

 エジプト最大の観光地ルクソールで、空から古代遺跡などを見るため、観光客を乗せた大型熱気球が炎上の上墜落し、乗っていた観光客と乗務員21名の内19名が死亡した。死亡した19名の中に、日本人4名が含まれていた。

 墜落した熱気球ツアーは近年、手軽さなどから人気を集めていたというが、思わぬ災禍が潜んでいた。日本人で亡くなったのは、「バルーンツアー」で訪れていた東京都内に住む夫婦2組の4人とのこと。

 この事故は、空から人が落ちてきた。と表現されているように正に悲惨な状況だったようだ。また、巨大な爆発音を発し、地元民家が揺れたという。現場近くには民家が1軒あるだけだが、サトウキビ畑で働いていた人の話では「真っ赤に燃える大きな物体が空から落ちてきた。赤い火が燃え盛っていた」という。

 気球は上空300メートルで爆発したうえで炎上。いったん地上に近づき、パイロットと英国人旅行者の2人が飛び降りた。パイロットは70%のやけどをした状態だったという。2人が飛び降りたことで気球のバランスが崩れ、通常よりも多くの熱い空気が送り込まれたため、1000フィート(300メートル)にまで急上昇。その状況を目撃した人によると「それから、8人ぐらいが高い空から落ちて来るのを見た。本当に恐ろしい光景だった」と語った。気球はその後、煙を上げて炎に包まれた状態で落下したという。

 乗客よりもいの一番に飛び降り助かったパイロットについては、今後、糾弾されるかもしれない。

 大規模反政府デモ「アラブの春」から2年。エジプトの人気観光地を襲った悲劇は、観光産業の回復を願う地元にも大きな衝撃となった。

 このルクソールについては、1997年、イスラム原理主義過激派の「イスラム集団」が、外国人観光客を狙った無差別殺傷テロで、日本人10名を含む外国人観光客61名、エジプト警察2名の、合わせて63名が死亡、85名が負傷した。犯人と思われる現場から逃亡した6名は射殺された。日本人観光客は、16年前のルクソール事件に続きまたしても犠牲になった。

 この事件後、暫くルクソール観光は下火になったが、その後徐々に回復したものの、また、アラブの春後の混乱で再び観光客は減少傾向だっただけに、今回の事故は影響が大きい。(写真:エジプト・ルクソール)

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韓国初の女性大統領が就任

2013-02-26 14:28:48 | 世界

 

 昨年末の韓国大統領選で当選した保守系与党セヌリ党の朴槿惠第18代大統領就任式が25日午前11時(日本時間同)、ソウルの国会議事堂前広場で開かれた。

 朴槿惠氏は、第9代大統領故朴正熙氏の娘で、韓国では初の世襲で女性の大統領になった。父親の朴正熙大統領は、1963年から1979年まで軍事独裁政権を担い、日韓基本条約を締結、一方で漢江の奇跡と呼ばれる高度経済成長へ結びつけた。韓国はこの経済成長により最貧困グループから脱出、その後民主化が進む中で今日の繁栄に繋がった。

 朴槿惠新大統領は、低迷する経済を立て直す上で、父親が達成した漢江の奇跡の再現を目指しているとのことだ。また、北朝鮮に対して「核とミサイル開発に貴重な資源を消耗し、世界から孤立することをやめるべきだ。国際社会の責任ある一員として、共に発展していくことを期待する」と呼び掛けた。

 持論の「朝鮮半島信頼プロセス」に言及し、「南北の信頼を積み重ねるため一歩ずつ進む。北朝鮮が正しい選択をすることを望む」と述べ、対話への意欲も示した。

 朴新大統領は、就任式に出席した日本の麻生太郎副総理と会談、竹島問題に直接触れることはなかったが、日本に対して正しい歴史認識に立った上での親交を求めたようだ。

 朴大統領の言動は、総じて地味なようだが、実行力にはこと欠かないとのことであり、韓国初の親子二代で、まだ女性の地位がそれほど高くない韓国で、女性大統領がこれから5年、中庸国の韓国でどのようなかじ取りをしていくのか、経済、文化交流はもとより、北朝鮮に対する危機を共有する隣国日本としても、興味を持たざるを得ない。

 (写真:25日、ソウルの国会議事堂前広場で就任宣誓する朴槿恵氏(AP)=読売)

  

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民主党は、綱領も大事だが批判力、説明力、行動力が必要

2013-02-25 10:07:04 | 政治

 民主党は24日の党大会で、初の綱領を採択した。その中で、我が党は、「生活者」「納税者」「消費者」「働く者」の立場に立つ。同時に未来への責任を果たすため、既得権や癒着の構造と戦う改革政党である。

 私たちは、この原点を忘れず、政治改革、行政改革、地域主権改革、統治機構改革、規制改革などの政治・社会の改革に取り組む。とした。また、私たちが目指すものとして、1、共生社会をつくる。①「新しい共生」を進める。②正義と公正を貫く。③幸福のために経済を成長させる。2、国を守り国際社会も平和と繁栄に貢献する。3、憲法の基本精神を具現化する。4、国民とともに歩む。とした。

 民主党は、昨年12月の衆議院選挙で、議席数を231から57に大幅に減らしたが、先にその敗因について総括した。その中で、3年3カ月の間に3人の代表、首相が代わり、それぞれの首相の失政が原因の1つとした。鳩山由紀夫首相は、普天間基地の県外移設の失敗、菅直人首相は、唐突の消費税増税提起、野田信彦首相は、消費税増税を具体化する中で、3党合意を取り付けたものの、解散時期でぶれるなどが指摘された。

 また、鳩山元首相、小沢一郎元代表の政治資金にまつわる不実疑惑、消費税増税、TPP問題等の党内意見の不一致や離党問題などが挙げられた。

 さらに、菅直人首相の在任中に発災した東日本大震災に対する対応のまずさについても、信頼失墜の一因になっている。

 特に、平成21年の衆議院選挙の際、国民に約束したマニフェストの中には無かった消費税増税を打ち出したことが不信を買った最大の要因と言える。

 つまり、消費税増税はもともと自民党の公約であり、本来民主党は反対する立場なのに、政府・与党とは言え、マニフェストにも無い増税方針を打ち出したことが、国民からしてみると裏切られた思いになった。

 社会保障制度の維持や、将来に借金のつけを回すことができないと言う考え方を、余りにも愚直に捉え、消費税増税に踏み切った民主党の真面目さと未熟さが裏目に出た。

 このような選挙の敗因を総括しながら、新綱領を打ちだした民主党が、7月の参議院選挙で巻き返すことが出きるのか。綱領や政策だけでは、自民党との対立軸は見られず、優位な条件は見つからない。

 やっぱり、民主党は結党の理念に立ち返り、清廉潔白な党のイメージを取り戻すことしかない。具体的には、消費税増税に伴う3党合意の中で、自民党の社会保障制度に対する取り組みの弱さを追求する。企業との癒着がふっ切れず、原発の存続を前提に、新エネルギー政策に積極性を見せない政府・自民党の姿勢を国民に訴える。

 そのためには、行動力、分かり易い説明力、めげない闘志が肝要だ。綱領を作っても、国民はそんなに関心を持たない。綱領はあくまでも政策や行動の指針になるだけだ。

 維新の会やみんなの党は、何時でも自民党の別働隊に変身するだろう。やっぱり、民主党が再生しないと、自公政権のやりたい放題を許してしまう。

 

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男子はケニア勢が3位まで独占、前田が健闘し4位に入る=東京マラソン

2013-02-24 16:08:14 | スポーツ

  

 今日午前行われた、世界選手権(8月、モスクワ)の男子代表選考を兼ねる第7回東京マラソンで、 前田和浩(九電工)は2時間8分0秒で日本人トップの4位に入り、自動内定となる代表派遣記録にわずか1秒届かなかったが、代表入りがかなり有望になった。

 男子は30キロを過ぎて、ペースメーカーが抜けたところで、4分台の記録を持つケニア勢が一斉に飛び出し、その中でも最も記録の良いデニス・キメットが抜けだした。前回優勝のマイケル・キピエゴが一時追いつきかけたが、キメットは最後まで首位を譲らず、2時間6分50秒の大会新記録で初優勝した。

 後半を飾ったのが前田で、35キロ過ぎから終盤にかけてケニア勢3人を抜き、7位から一気に4位に上がった。

 男子は優勝がデニス・キメット(ケニア)2時間6分50秒、2位にマイケル・キピエゴ2時間6分58秒、3位バーナード・キビエゴ7分53秒とケニア勢が上位を独占した。この中で、前田の4位は立派とも言える。

 しかし、期待された今井正人(トヨタ自動車九州)は、2時間10分29秒で11位、初マラソンの長距離界のエース佐藤悠基(日清食品グループ)は2時間16分31秒の平凡なタイムで31位に沈んだ。

 女子の優勝はアベル・ゲベデ(エチオピア)で2時間25分34秒、2位イエシ・イセイアス(エチオピア)2時間26分1秒とエチッピア勢のワンツー、3位にイリーナ・ミキテンコ(ドイツ)が2時間26分41秒で入った。

 この大会をもって第一線を退く尾崎好美(第一生命)は日本人1位の2時間28分30秒で5位でフィニッシュした。

 ロンドン、ベルリンなどの世界5大大会と並び評される東京マラソンには、10数倍の競争を経て3万6千人もの市民ランナーが大都会東京の街を走った。

 今大会には、2時間4分台の記録を持つケニア勢4人が走ったが、大都会特有のビル風が強かったためもあり、日本での夢の記録4分台は出なかった。

(写真:34キロ過ぎ、スパートをかけ先頭に立つデニス・キメット(手前)と前田和浩 毎日)「関連:2012年2月17日

 

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平凡な日米首脳会談、TPPは対立回避

2013-02-23 10:57:54 | 政治

 日本時間の今日未明に行われた安倍晋三首相とオバマ米大統領との日米首脳会談で、注目されていたTPP問題については、結局当たり障りのない形のファジーな結果で終わったようだ。

 両首脳は、TPPについては、基本的には例外のない関税とすることを確認するが、交渉の中で、個別品目毎に具体的に検討することで合意を得たようだ。

 オバマ大統領も、自民党の半数がTPP加盟について反対していることに配慮し、アメリカ自体も自動車など一部工業品について例外処置を求めていることから、安倍首相に無理難題を押しつけなかったようだ。

 安倍首相は帰国後、自民党や公明党にオバマ大統領との会談内容を伝え、TPPへの対応を進めて行くとのことだが、実際には、党内の半数にも及ぶTPP加盟反対の状況から言って、なかなか前に進めないだろう。

 ただ、安倍首相にとっては、日米首脳会談はどうしても行う必要性があった中で、TPP問題が大きな壁になっていたが、結局、当り障らずの結果で終わり、一先ず関門を潜り抜けたと言える。

 安倍首相は、3年半、民主党政権によって悪化していた日米関係が、今回の会談で改善したと胸を張ったが、食事を挟んだ2時間程度の会談で、どのような雰囲気になったのか。今まで、日米関係が悪化していたとの認識が抽象的なだけに、従来よりどのように改善されたのか内容がよく分からない。

 その証拠に、普天間基地の移転問題、尖閣諸島問題、北朝鮮に対する制裁処置など、前民主党政権時代と際立って変化はなく、初めての安倍首相のアメリカデビューにしては、平凡な形で終わった感じだ。「関連:2月22日

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注目はTPP問題、日本時間明朝に日米首脳会談

2013-02-22 14:08:03 | 政治

 安倍晋三首相はワシントンで明日未明(日本時間)オバマ米大統領と初の日米首脳会談に臨む。会談の中で注目されるのは、日中関係、集団的自衛権、TPPだろう。

 日中関係については、尖閣諸島問題につき、過日クリントン前国務長官が、日米安保条約の範囲に入ると言明したが、米中関係を重視するオバマ大統領にとっては、できれば日中の紛争に立ち入りたくないのが本音で、尖閣問題についてもアメリカ頼みの安倍氏とどのような話になるのか。

 また、集団的自衛権についても、日本が仮想敵国を中国と見做していることに対し、同じように中国を意識して余り踏み込みたくないのがアメリカの本音と言われ、この問題でも両首脳がどのような会話をするのかも興味深い。

 一方、TPP加盟については、オバマ大統領がどのように安倍首相に迫ってくるのか注目される。この問題については、オバマ氏はむしろ野田佳彦前首相の前向きの姿勢を評価しているとのことであり、民主党が日米関係を悪化させたとする安倍首相や自民党の認識とは異なるようだ。

 自民党内の約半数がTPP加盟について反対している状況の中で、安倍首相がどのように日本政府の立場を主張できるのか。例外なき関税撤廃を伴うTPPについては、自民党の公約で反対することになっているので、安倍氏はオバマ大統領との板挟みにあって、かなり苦しい立場に追い込まれる可能性がある。

 安倍首相は、アメリカも一部工業製品については、例外処置を求めていることをより所にして、オバマ大統領と一致点を見い出したいところだろう。

 もし、無条件でTPP加盟に日米が合意でもしたなら、安倍首相は日本に帰って針のむしろに座らされる。まあ、何か見通しがあるから首脳会談に臨んだとは思うが。

 

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WBC3連覇へ向け、サムライジャパン28名決まる

2013-02-21 11:21:59 | スポーツ

 今や国民的関心を呼んでいるWBCのサムライ・ジャパンメンバー28人が、昨日午後、山本浩二監督により発表された。33人の候補選手から5人が選外に漏れた。

 28人のメンバーの内訳は、投手13人、捕手3人、内野手7人、外野手5人となっている。今回はイチローやダルビッシュなどの大リーガーは1人もいなく、国内選手のみのメンバーとなった。

 リーグ別では、セリーグから13人、パリーグから15人が選ばれたが、その中で、昨季日本一の巨人から7人は良いとしても、ソフトバンクからの6人は、王会長に気を使ったのかも。

 ポジション別では、半数近くが投手だが、セリーグの投手が7人、パリーグが6人となっていて、その中で巨人4人、ソフトバンク3人が目立っている。捕手は主将を務める阿部慎之助(巨)など3人、内野手7人、外野手5人となっていて、内野のポジション争いが激しい感じだ。

 総体的には、大リーガーがいないこともあるが、小粒の感は免れない。投手では中日の抑え浅尾拓也が故障で落とされたため、誰がクローザー役を任されるかが課題のようだ。守備と走塁はどこにも引けを取らないと思うが、打力は貧弱な感じだ。

 スモールベースボールが持ち身の日本なので、単打でこつこつ点を取る分には、長野久義(巨人)内川聖一(ソフトバンク)糸井嘉男(オリックス)ら功打者が揃っているので大丈夫と思うが、大砲がいないのはやっぱり寂しい。豪快なバッテングをする若手の中田翔(日ハム)を入れて一発場面を演出できるか。要の捕手、主将、4番を任される阿部が八面六臂の活躍ができるかも勝つための要件だ。

 第3回目の今大会は、アメリカも元ヤンキース監督のトーリさんがチームを率い、現役大リーガーを擁して、本気で優勝を狙っているようだ。その他、キューバ、ベネズエラ、韓国など虎視眈々と優勝を狙っている。日本の3連覇は至難の業になっている。「関連:2月1日

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活断層判断と、規制委員会の姿勢弱腰か

2013-02-20 05:41:49 | 政治

 やっぱり政権交代によって原発の稼働情勢が大きく変わっている。特に、問題になっている既存原発施設下の活断層問題については、原子力規制委員会の調査によって、大飯 敦賀 東通については、活断層がある可能性が濃厚とされている。これに対して、日本電源は真っ向から否定している。

 両者のどちらかが正しいのかは、素人が想像しても原子力委員会の方に軍ぱいを上げたくなる。もし、これらの原発が活断層上に設置してあると認めれば、廃炉にせざるを得ず、原発で飯を食っている日本原発の死活問題になるからだ。

 ただ、現在は、完成後の原発で活断層が見つかったとき、どう扱うのか法的な決まりはない。原子力規制委員会は運転を禁じることも廃炉も、強制はできず、電力会社への要請という行政指導で対応することになる。
 規制委が原子炉等規制法に基づく運転停止の強制力を持つのは、2013年7月になってからのことだ。廃炉に関しては、今後も規制委は命令できず、あくまで電力会社の判断となる。

 しかし、従来からすべての原発や関連施設で運用が求められている「耐震設計審査指針」では、安全上重要な施設を活断層の真上に設置することを認めていない

 ところが、規制委員会は、このところ腰が引けて、どうも電力会社側に厳しい指導を行わない方向へと逆行している様子だ。やはり、政府・自民党の姿勢が、電力会社側に立っていることが、規制委員会を弱腰にしているようだ。またも権力に弱い体質が滲み出ている感じだ。

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高梨、W杯ジャンプで女子初の総合優勝

2013-02-19 14:55:00 | スポーツ

 

 北海道上川町出身の高校生、高梨沙羅(16)が、日本中を沸かせている。ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)の女子ジャンプで、通算9勝目となる今季8勝目を上げ、日本女子初の個人総合優勝を決めた。W杯得点で2位のサラ・ヘンドリクソン(米)に290点の差をつきけ、残り2試合を待たずぶっちぎりの総合優勝だ。

 国際スキー連盟によると、16歳4カ月の高梨は、スキーW杯史上最年少の総合王者となった。日本勢の総合優勝は、ノルディック複合の荻原健司に続き2人目、種目別の制覇では、2007年~08年シーズンのフリースタイル女子モーグルの上村愛子(北野建設)らがいる。

 高梨は、ジャンプ選手だった父寛也さんの指導を受け、小学2年からジャンプを始めた。身長152センチと小柄だが、幼少期のクラシックバレエで培ったバランス感覚と柔軟性が強み。地元の中学校時代の2010年に国内大会で初優勝。一昨年に国内女子最長不倒の141メートルを記録して注目を集め、1年ごとに記録を伸ばしている。来年のソチ五輪での初の「女王」の座に向け、地元の期待も高まっている。

(写真:表彰式で笑顔を見せる(左から)2位のマテル、優勝した高梨沙羅、3位のヘンドリクソン(17日、リュブノで)=読売)

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