昨日、平成21年度予算案が衆議院で可決され、参議院に回されたが、衆議院の優位性により3月29日には成立することになった。
衆議院では民主党が、他野党の反対を押し切って審議に加わり、予算の成立を容認したのは、かねてから麻生太郎首相が、解散・総選挙を行うにしても、21年度予算が成立した後のことだと言っていたことを当てにしてのことだった。
反面、民主党は、参議院における内閣不信任案を提出することも含め、麻生首相を解散・総選挙に追い込もうとしているが、今のところ、麻生首相の態度からこれに応ずるような気配は感じられない。
一方、自民党内でも、武部勤、中川秀直両元幹事長などから、麻生下ろしの具体的な発言が飛び出ているが、これに同調するようなエネルギーは無いようだ。
また先に小泉純一郎元首相が、定額給付金を含む第2次補正予算関連法採決の際には欠席するとの発言に対し、これに同調する議員は、武部氏も含めいわゆる小泉チュルドレンにも無いようだ。むしろ、小泉氏に対する処分を行った場合、党内で、これに抗議し造反議員が出るのではないかと心配する向きもあるようだが、選挙を控えてそんな度胸のある議員も無いのではなかろうか。
つまり、前から言っているように、自民党内でわあわあ言っていてもその後は何にも起りそうもない。つまり犬の遠吠えだけである。
麻生首相としては、このような自民党内の空気を読み切って、そんなにがたがたする必要はないと思っているに違いない。従って、当面民主党など野党の攻勢を何とか交わし、いかに低支持率であっても出きるだけ解散・総選挙の先延ばしを図り、あわよくば頭上の強風が吹き抜けるまで我慢の子に徹しきるつもりではなかろうか。
民主党など野党からしてみると、麻生首相の内に選挙をやった方が勝ち目があると思うので、こちらもじわじわ攻勢をかけながら、むしろ麻生首相がどうしても選挙をやらざるを得ない方向に追い込んだ方が得策だ。
「関連:2月20日」
衆議院では民主党が、他野党の反対を押し切って審議に加わり、予算の成立を容認したのは、かねてから麻生太郎首相が、解散・総選挙を行うにしても、21年度予算が成立した後のことだと言っていたことを当てにしてのことだった。
反面、民主党は、参議院における内閣不信任案を提出することも含め、麻生首相を解散・総選挙に追い込もうとしているが、今のところ、麻生首相の態度からこれに応ずるような気配は感じられない。
一方、自民党内でも、武部勤、中川秀直両元幹事長などから、麻生下ろしの具体的な発言が飛び出ているが、これに同調するようなエネルギーは無いようだ。
また先に小泉純一郎元首相が、定額給付金を含む第2次補正予算関連法採決の際には欠席するとの発言に対し、これに同調する議員は、武部氏も含めいわゆる小泉チュルドレンにも無いようだ。むしろ、小泉氏に対する処分を行った場合、党内で、これに抗議し造反議員が出るのではないかと心配する向きもあるようだが、選挙を控えてそんな度胸のある議員も無いのではなかろうか。
つまり、前から言っているように、自民党内でわあわあ言っていてもその後は何にも起りそうもない。つまり犬の遠吠えだけである。
麻生首相としては、このような自民党内の空気を読み切って、そんなにがたがたする必要はないと思っているに違いない。従って、当面民主党など野党の攻勢を何とか交わし、いかに低支持率であっても出きるだけ解散・総選挙の先延ばしを図り、あわよくば頭上の強風が吹き抜けるまで我慢の子に徹しきるつもりではなかろうか。
民主党など野党からしてみると、麻生首相の内に選挙をやった方が勝ち目があると思うので、こちらもじわじわ攻勢をかけながら、むしろ麻生首相がどうしても選挙をやらざるを得ない方向に追い込んだ方が得策だ。
「関連:2月20日」