正さん日記

世の中思いにつれて

アメリカ大統領選挙、第1回テレビ討論会行われる。トランプ氏横やり、バイデン氏泰然

2020-09-30 13:48:35 | 世界

 今日、日本時間午前10時から11時40分(現地時間29日午後9時~10時40分)まで、アメリカ中西部オハイオ州クリーブランドで、11月3日に行われるアメリカ大統領選挙に立候補している共和党候補で現職のトランプ大統領(74)と民主党候補のバイデン前副大統領(77)による第1回候補者討論会が行われた。

 討論会は、FOXニュースのクリス・ウオレス氏の司会で進められ、冒頭、18日に死去したギンズバーグ連邦最高裁判事の後任にトランプ氏が女性で保守派のエイミー・バレット連邦控訴裁(高裁)判事を指名したことについて議論。トランプ氏は指名について「権利がある」と指摘すると、バイデン氏は「選挙結果を待つべきだ」と反論し、激しい応酬となった。

 第1回目の主題は、この他、新型コロナウイルスへの取り組み、「トランプ氏とバイデン氏の記録」「我々の町における人種と暴力」、経済、選挙の安全性の6点を中心に討論が進められた。

 必然的にバイデン氏は、現職のトランプ大統領の失政を追及、トランプ氏は失政を否定し、自らの政策の成果を強調した。

 また、司会のウオレス氏が、トランプ氏の10年にわたり所得税を支払っていないという情報の真偽を質したところ、トランプ氏は3600万ドル(36億円)を支払った証拠を確認してほしいと答えた。

 討論会の雰囲気は、バイデン氏がカメラ目線でしっかり話していたが、トランプ氏は、終始、バイデン氏の発言に横やりを入れ、しばしば司会に注意され、時には、二人同時に話しているような状態が見られた。

 トランプ氏には余裕が見られず、バイデン氏は、トランプ氏の横やりに苦笑いを浮かべる場面が見られたが、呆れた表情も見せていた。

 4年前の、クリントン、トランプ両氏の討論会のテレビ視聴者は全国民の25%に当たる6400万人が見たとのことだが、今回は如何だったのか。

 また、第1回目が肝心と言われているがアメリカ国民はどちらに軍配を上げるかは今後の情報を待とう。

 これから投票日までに、副大統領候補討論会が1回、大統領候補討論会は今回を入れて3回行われることになっている。「関連:9月29日

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トランプ氏、所得税10年納めず、本人は否定。最高裁判事に女性保守派を指名

2020-09-29 11:12:50 | 世界

 11月3日に行われるアメリカの大統領選挙まであと1か月ちょっとになった中で、トランプ大統領は合衆国最高裁判所判事について、先に87歳で死亡したリベラル派の女性判事ルース・ベイダー・ギンズバーグさんの後任に、保守派のエイミー・コーニー・バレット判事を指名した。

 議会上院で承認されると、最高裁判所判事9名の内、保守派が6名、リベラル派3名になり、保守派が圧倒的に有利になる。

 トランプ氏が郵便投票などで不利な結果が出た場合、開票に不正があったとして合衆国最高裁判所に提訴し有利な判決を導き出し、居残りを図るための布石にする目的と見られている。

 そのトランプ大統領が長期に亘り納税逃れをしていたとして、アメリカの有力紙「ニューヨークタイムス」が報道した。

 同紙は、独自に入手した納税資料に基づき、トランプ大統領が当選前の15年間のうち10年間も、連邦政府に所得税を納めていなかったと報じた。

 トランプ氏の最近の財務状況が明らかになるのは初めてだが、当選した2016年と就任した17年に納めた所得税はそれぞれ750ドル(約7万9千円)だけだった。

 所有するゴルフ場で3億ドル超の損失を計上するなど、関連企業の損失を申告。本来なら約1億ドルともされる税の支払いを免れていたとしている。

 これに対し、トランプ氏は例のようにフェイクニュースと断じて否定、近日中に証拠書類を明らかにして適正に納税していたことを立証すると述べた。

 9月29日(米時刻)に、民主党のバイデン候補とのテレビ討論が行われるが、この問題についてバイデン候補が厳しく追及することになりそうだ。

 このところ、やや支持率でトランプ氏が挽回してきたため、さらに接戦が予想されているが、トランプ氏の納税問題は、野党民主党にとっては新たな攻撃材料で、大統領選の大きな焦点になりそうだ。「関連:9月25日

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

関脇正代、翔猿下し初優勝、熊本県出身力士で初めて。大関昇進も確実

2020-09-28 11:39:40 | スポーツ

 大相撲秋場所は昨日が千秋楽。12勝2敗で優勝争いのトップを切っていた関脇正代(28)と、11勝3敗の新入幕前頭14枚目の翔猿(28)との対戦の結果、正代が突き落としで翔猿を破り、初めての優勝を成し遂げた。

 熊本県出身の力士の優勝は初めて。東京農大出身力士としても初の優勝となった。

 この結果、場所後に開いた番付編成会議で正代を大関に推薦することを決定、これで正代の大関昇進が確実となった。

 秋場所は初日から横綱白鵬、鶴竜が休場、大関が中心になる場所となったが、大関2場所目の朝乃山が初日から3連敗し波乱を呼ぶ場所となった。

 場所を盛り上げたのが、大関貴景勝、関脇正代、前頭の阿武咲、若隆景、そして新入幕の翔猿だった。

 2敗同士の星のつぶし合いの結果、千秋楽まで正代が残り、3敗の翔猿との対決で翔猿が勝てば、貴景勝を入れての三つ巴の優勝決定戦になるところだったが、正代が勝ったため優勝決定戦は無くなった。

 初日から3連敗した朝乃山は4日目から連勝を続け、一応3敗をキープして辛うじて優勝争いに名を連ねていたが、最後は正代に屈辱の完敗、貴景勝にも好いところがなく敗れ、やや心配の種を残した。

 貴景勝は3敗で最後まで優勝争いに加わり、先場所、千秋楽に休場して傷の心配を残したが、それを払拭し大関の責任を果たした。

 優勝した正代は、今まで2回の優勝争いに加わりながら失敗、詰めの弱さが指摘されていたが、今場所は、立ち合いの鋭さと、粘りのある相撲を展開、一気に脱皮した。

 新入幕の翔猿は、硬くなっていた正代を攻め上げ、土俵際、あと一歩のところで突き落とされ106年ぶりの新入幕力士の優勝を逸した。

 敢闘賞は正代と翔猿が受賞したが、途中まで優勝争いに加わった、若隆景、阿武咲の活躍も見事だった。

 また、前頭西筆頭の隆の勝は朝乃山を破るなど10勝5敗と好成績を残し、大関を狙える可能性を予感させている。

 その他、元大関の高安、幕内2場所目の大器琴勝峰が10勝5敗と健闘、来場所高安は三役復帰、琴勝峰前頭上位に進出する模様。

 関脇の御嶽海は8勝止まり、新関脇の大栄翔は5勝10敗と大負けし期待を裏切った。

 来場所は、正代を加え大関は3力士、関脇は隆の勝が小結を超して一気に昇進、小結に今場所9勝した霧馬山と高安が上がるものと予想される。「関連:9月24日

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

判断ミスから垣間見るリーダーの見識、判断力。どうするムダ金の弁償

2020-09-27 10:17:47 | 政治

 そんなことを追及したらきりがないかも知れないが、政府の見込み違いにより支払った国費について、見込み違いの追及、責任の所在、弁償などについての結末はうやむやにされている。

 最近、正面に出たことだけを捉えても、例えば安倍晋三前首相がトランプ米大統領から押し付けられ、結局不具合が出てボツになった陸上ミサイル迎撃システム「イーデス・アショア」について、既にアメリカへ支払ったとされる何百億円の国費や違約金について、その結末はうやむやで清算がどうなっているのか分からない。

 その始末が明らかになっていない中で、アショアに代わる迎撃システムとして、それを積載する艦艇を作ろうとしている。これには、また多額の国費を費やすることになる。

 また、あの不評だった「アベノマスク」は500億円の国費を費やしたようだが、これだってそんなに金を掛ける必要性があったのかと疑問視されているが、ムダ金になった責任は誰も取らない。

 金はどれだけ掛けたかは分からないが、1つの施策に対する政治家の言動で、資質の一端をはかり知ることができる。

 あの、「9月入学」の問題で、安倍首相や、小池百合子東京都知事、吉村洋文大阪府知事らが導入に前向きの意思を示した。

 しかし、初めから困難性を示していた専門家などの説明により、この時期に導入することの困難性が分かると、その後、ピタットこの問題に触れなくなった。

 9月入学があらゆる分野に影響し、物理的にも困難な問題を包含していることは誰にでも分かることだ。

 ある高校生の提案を鵜呑みにし、極めて困難性がある「9月入学」を推進するかのような発言をした首相、都知事、大阪府知事の見識、判断能力に疑問を持たざるを得ない。

 安倍前首相については、全国いっせい休校、布マスク配布、イーデスアショア導入など判断ミスの多さは数限りあったが、都知事や大阪府知事が「9月入学」の判断で見せた判断ミスが、他の政策にも現れていないかと懐疑的になる。「関連:5月28日」「関連:6月17日

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

全国いっせい休校、専門家会議は容認を避ける。

2020-09-26 10:01:53 | 政治

 安倍晋三前首相が、当時の菅義偉官房長官や萩生田 光一文科相らの頭越しで決めた全国いっせい休校の要請については、当時の新型コロナウイルス専門家会議に必要性の容認を求めたところ、断られていたことが明らかになった。

 全国いっせい休校については、それを決めた3日前に、政府自ら打ち出した新型コロナ対策にはなく、専門家会議からもその必要性について特段の提言はなかった。

 ただ、当時発症者が多かった北海道の鈴木直道知事が小中学校全校に1週間程度の臨時休校を決めたが、これにあせって当時の今井直哉首相補佐官の提言を受け安倍首相が独断で決めたものだ。

 鈴木知事は後に、まさか政府が全国いっせい休校にまで飛躍させるとは思っておらず、困惑したと吐露した。

 学校現場では、各都道府県の市町村ごとに、インフルエンザ流行に対応する臨時休校や学級閉鎖のルールが決まっており、新型コロナ対策についても、そのルールに順じて対応すればよいと考えていたと思う。

 安倍、今井氏は、新型コロナの脅威はインフルエンザとは比べものにならず、特に、政府が極端に恐れたクラスターの発生や、生徒から高齢者に感染することを防ぐための処置として行ったものと思われる。

 しかし、新型コロナは、学童、生徒のような若年齢層は比較的に掛かり難く、事実、今日まで学校における幾つかの感染者やクラスターの発生はあったが、全体から見ると僅かの実例に止まっている。

 一時、世界から日本の全国いっせい休校については、称賛されたとの情報もあったが、その後、日本に見習って全国いっせい休校を行ったという国はそう多くはないようだ。

 この全国いっせい休校は、その後の経済、社会、教育などに大きなマイナスの影響をもたらせた。

 その当時、政府の専門家会議は、経済を含めてあらゆる角度から、全国いっせい休校の必要性を容認しなかったと思う。

 現在、新型コロナと経済の両輪を同時に回すと言っている政府が、将来の影響を見据えないまま、専門家会議の「お墨付き」もなく、首相独断で決めたことは大いに検証する必要性がある。「関連:2月29日

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トランプ大統領の画策、郵便得票結果の提訴を念頭に。近づくアメリカ大統領選挙

2020-09-25 10:44:52 | 世界

 アメリカ大統領選挙の11月3日まで40日を切った。共和党のトランプ大統領と民主党のバイデン元副大統領との争いになっている。

 直近の支持率ではバイデン氏が僅かにリードしているが、トランプ氏が手を変え、品を変えて画策を図っているため、本選投票では逆転があり得ると見られている。

 前回の大統領選挙でも、選挙前の支持率で、民主党ヒラリー・クリントン氏がリードしていたが、本選挙で選挙人の多い激戦州をトランプ氏に取られ、総投票数ではトランプ氏より多かったのにも関わらず、総選挙人獲得数でトランプ氏が優りトランプ氏のまさかの勝利を握った。

 ただ、今回は6つの激戦区でもバイデン氏が優勢になっている。しかし、トランプ大統領は根強い岩盤支持者と、まともに支持を表明しない隠れトランプ派がいるとのことで、バイデン氏が必ずしも安泰ではないようだ。

 また、トランプ大統領は、既に行われている郵便投票について不信感を募らせており、既に開票の結果を認めないと公言している。

 郵便投票を用いているのは、黒人、ヒスパニック系などバイデン氏支持派が多いとされており、不利と感じているトランプ氏は、郵便投票は不正の温床だと断じている。

 トランプ大統領は、郵便投票によるバイデン氏への得票は認めず、自身が敗北しても不正得票があったとして合衆国最高裁判所(連邦最高裁)に提訴すると言っている。

 合衆国最高裁判所は、先にリベラル派の女性判事ギンズバーグさんが87歳で死亡、判事が8名になっているが、トランプ氏はギンズバーグさんの後任に保守派の判事を任命する予定で、9名中6名が保守派で固められる形になり、得票結果を提訴した場合トランプ氏が有利になる可能性がある。

 合衆国最高裁判所の判断で、不利だった候補が逆転勝利した例は、2000年の大統領選挙で、民主党のゴア氏が、共和党のブッシュ(子)氏に敗れるという前例がある。

 トランプ氏は、その前例を念頭に入れているようだが、最大国家アメリカで、選挙の50日ほど前から、開票に不正があると断じ、自身が破れることを想定して予め最高裁へ提訴することを公言すること自体ナンセンスな話だ。

 裁判の結果、紛争が長引けばそのままトランプ大統領が居座る可能性があるというから、民主主義のリーダーを自認するアメリカでそんなことがあって良いのかと疑念が募る。「関連:8月22日

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

7力士で優勝争い。残り4日で星のつぶし合いに=大相撲秋場所

2020-09-24 14:05:15 | スポーツ

 9月13日から両国国技館で行われている大相撲秋場所は、意外な転換になり面白い場所になっている。

 初日から、白鵬と鶴竜の両横綱が休場、朝乃山と貴景勝の両大関に場所を引っ張る役割が課せられた。

 しかし、東大関の朝乃山が遠藤、隆の勝、照ノ富士に敗れ3連敗するという波乱のスタートを切った。

 西大関の貴景勝は、3日目北勝富士、8日目栃ノ心に敗れて2敗、それでも終始トップを走ってきた。

 その貴景勝を脅かしたのが、先場所幕尻14枚目で復活優勝し、今場所前頭筆頭にカンバックしてきた元大関の照ノ富士、9日目まで2敗と連日力感ある相撲を取り続け、既に三役とは取り終えたため、2場所連続優勝もあり得ると予想された。

 しかし、照ノ富士は、9日目に隆の勝に敗れ3敗と一歩退いた。照ノ富士と並んで大関陣を脅かしているのが関脇正代、11日目も元大関高安を下して2敗をキープ、トップを堅持した。

 上位陣ばかりだけではないと、2敗でトップに加わっているのが前頭の下位陣の2力士、11日を終わって若隆景、翔猿の若手2力士が2敗でがんばっている。

 11日目を終え、9勝2敗が貴景勝、正代、前頭若隆景、翔猿の4人、これに4日目から2つの不戦勝を含め連勝している朝乃山と照ノ富士、11日目2敗対決で翔猿に敗れた阿武咲が8勝3敗で追う形になった。

 今日12日目は、2敗同士の若隆景と翔猿が対決、どちらかが2敗で踏みとどまり、負けても3敗はまだ優勝の可能性を残す。

 上位では、照ノ富士と阿武咲の3敗対決、負けた方は優勝戦線から脱落する。

 焦点は、貴景勝が大関昇進後初の優勝成るか。正代が初優勝の上、いきなり大関昇進をものにするか。朝乃山の逆転優勝があるのか。平幕下位の若隆景、新入幕の翔猿が優勝をさらうか。になっている。

 また、両大関、正代の前には、11日まで7勝4敗の関脇御嶽海がたちはだかる構図になっていて、3力士の直接対決と、御嶽海の意地に優勝の行方が掛かっている。「関連:8月3日

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

原発維持労組の所属議員が抜けてすっきりした立憲民主党

2020-09-23 14:11:23 | 政治

 先に立憲民主党と国民民主党の多数が合流し、党員投票の結果党名を再び「立憲民主党」とし、代表に枝野幸男氏を選出した。

 国民民主党の玉木雄一郎代表ら10数名が合流に加わらず、玉木氏を代表とする新たな「国民民主党」と連合の組織内参議員の一部が無所属となり、国民民民主党は3つに分裂した。

 ただ、立憲民主党に参加しなかった新「国民民主党」と無所属の議員は、臨時国会の首班指名では、枝野氏に投票しぎりぎり野党の連携を保った。

 旧立憲民主党、旧国民民主党を支持してきた連合は、基本的には立憲民主党を支持することになったが、連合組織内に(新)国民民主党、無所属の組織内議員を支援する組合があるため、結局。(新)国民民主党、無所属議員についても原則的に支援することになった。

 組織内議員が立憲民主党に合流しなかった理由は、立憲民主が綱領に原子力発電に反対することを明記したからだ。

 電力労連など一部の民間組合は、到底これに応じる分けにはいかず、これらの組織から出ている主に参議院議員は(新)国民民主か無所属に移った。

 これによって、(新)立憲民主党は、今までのように電力労連などに遠慮することなく、原発反対の意思を明確に示すことができるようになった。

 これは、今回の野党再編の大きな前進の一つだ。(新)立憲民主党にもう一つくすぶっているのが、憲法改正に反対する議員と、賛成する議員とが混在していることだ。

 特に、憲法第9条改正について、賛否が分かれていることは、党の団結を阻害する要因を抱えている形になっている。

 ただ、この問題を解消することは困難であり、最大公約数として、憲法改正阻止について意識を統一するしか道はない。

 そんな中で、菅義偉政権が誕生し、いつ解散総選挙があるのか分からない。菅内閣はスタート直後の現在、概ね高支持率を得ている。

 これに対し、(新)立憲民主党の支持率は、伸び悩んでいる。政権交代を旗印にして、新たなスタートを切った立憲民主党は、否が応でも早晩、正念場を迎えることになる。「関連:9月11日

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

非世襲の菅首相、幸運を呼んだ人との出会い

2020-09-22 13:57:00 | 政治

 今日は彼岸の中日、昨日、菅義偉首相が、恩人と思っている小此木彦三郎元建設相の墓参をした。故小此木氏は、菅氏が秋田から単身横浜に出てきて秘書を務め、政治家を志すきっかけを作ってくれた人物という。

 菅氏のサクセスストーリーはその内様々な形で伝わってくると思うが、地盤、看板、金庫番と、特に国会議員はこの3セットが揃わないとなかなか出世が難しいと言われている中で、全くつてもなく地方から出て来た菅氏が首相にまで上り詰めたことは、奇跡の類に当てはまるだろう。

 最近の首相をみても、自民党では森喜朗氏、小泉純一郎氏、安倍晋三氏、麻生太郎氏、福田康夫氏、民主党では鳩山由紀夫氏は総て世襲の政治家だ。

 今回の自民党総裁選挙に出た石破茂氏、岸田文雄氏も世襲、次期総裁候補と目されている河野太郎氏、茂木敏充氏らも世襲政治家だ。

 特に、自民党で上層部にいる政治家は世襲が多く、党、内閣の中で重要なポストに付きやすい形になっている。

 そんな中で、かつては菅氏と同様、叩き上げの田中角栄氏が首相に上り詰め、今太閤と言われるほどの異色の出世とはやされた。

 田中氏は、日本列島改造論をぶち上げ、政策と実行力、リーダーシップと合わせ、人を引き付ける弁舌の巧みさに定評があった。

 しかし、何事によらず、いかに類まれな力量があっても、実力と合わせ幸運が付きまとわなければいわゆる出世は難しい。

 菅首相は、小此木氏に出会ったこと、自民党内では、当時の実力者梶山清六元幹事長に師事したこと、第二次安倍内閣発足を担い、史上最長の安倍首相とともに、史上最長の官房長官になったことなどから、首相と言う最高の地位を築くことができたと思う。「関連:9月21日

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

菅首相がトランプ大統領と初の電話会談、したたか外交ができるか

2020-09-21 13:57:00 | 政治

 菅義偉首相が、アメリカのトランプ大統領と初めての電話会談を行った。25分ほどの会談だったが、トランプ大統領は「24時間中いつでも電話をして欲しい」と応答、安倍晋三前首相と変わらず親密な日米関係を続ける意向を示したようだ。

 菅首相は自ら公言してはばからないように、「叩き上げから今の地位を築いた」とのことなので、あらゆる点で人との付き合い方に長けているのだろう。

 それが、外交関係にも生かすことができるか。トランプ大統領との電話会議に続き、オーストラリアのモリソン首相とも20分ほど電話会談をしたが、これからいっそう、その力が試される。

 安倍前首相は、地球を俯瞰する外交と称して、歴代首相の中でも最も多くの国を訪れた。その成果については具体的に明確でなく、現段階では、「最も多くの国を訪問した首相」程度の評価しかできない。

 安倍前首相外交のもう一つの特徴は、トランプ米大統領、プーチン露大統領との個人的な親密さを売り物にした。

 しかし、外交関係で個人的な親密度がどの程度国益に適うのかは明確ではない。

 事実、トランプ大統領は遠慮会釈もなくどんどん日本へ様々な要求を突き付けてくるし、プーチン大統領は、北方領土返還について、これまで積み重ねてきた条件より後退した内容に終わっている。

 歴史的に見ても、首脳同士の個人的な付き合いが、外交に上手く生かされた例は無いとは言えないが、本来、外交における首脳の個人的な付き合い以前に、すべて国益が優先することを肝に命じなければならない。

 むしろ、安部・トランプ関係のように、余り親密度に重点を置くと、相手に就き入るスキを与える結果に陥り易い。

 安倍氏と、トランプ氏の実際の親密度がどの程度だったかは分からないが、トランプ大統領は商取引上でディールの達人と言われ、商取引に慣れていないと思われる安倍首相とは役者が違い過ぎた。

 その点を考えると、むしろ「叩き上げ」で政治、経済、社会の面で幾多の取引を重ねてきた菅首相の方が、例えばトランプ大統領との政治的な取引を交わす面で、日本の国益に適った結論を導き出すような気がする。

 外交が苦手と言われている菅首相だが、安倍前首相が辿った個人的首脳外交の失敗を繰り返すことはないだろう。「関連:9月20日

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする