今日、日本時間午前10時から11時40分(現地時間29日午後9時~10時40分)まで、アメリカ中西部オハイオ州クリーブランドで、11月3日に行われるアメリカ大統領選挙に立候補している共和党候補で現職のトランプ大統領(74)と民主党候補のバイデン前副大統領(77)による第1回候補者討論会が行われた。
討論会は、FOXニュースのクリス・ウオレス氏の司会で進められ、冒頭、18日に死去したギンズバーグ連邦最高裁判事の後任にトランプ氏が女性で保守派のエイミー・バレット連邦控訴裁(高裁)判事を指名したことについて議論。トランプ氏は指名について「権利がある」と指摘すると、バイデン氏は「選挙結果を待つべきだ」と反論し、激しい応酬となった。
第1回目の主題は、この他、新型コロナウイルスへの取り組み、「トランプ氏とバイデン氏の記録」「我々の町における人種と暴力」、経済、選挙の安全性の6点を中心に討論が進められた。
必然的にバイデン氏は、現職のトランプ大統領の失政を追及、トランプ氏は失政を否定し、自らの政策の成果を強調した。
また、司会のウオレス氏が、トランプ氏の10年にわたり所得税を支払っていないという情報の真偽を質したところ、トランプ氏は3600万ドル(36億円)を支払った証拠を確認してほしいと答えた。
討論会の雰囲気は、バイデン氏がカメラ目線でしっかり話していたが、トランプ氏は、終始、バイデン氏の発言に横やりを入れ、しばしば司会に注意され、時には、二人同時に話しているような状態が見られた。
トランプ氏には余裕が見られず、バイデン氏は、トランプ氏の横やりに苦笑いを浮かべる場面が見られたが、呆れた表情も見せていた。
4年前の、クリントン、トランプ両氏の討論会のテレビ視聴者は全国民の25%に当たる6400万人が見たとのことだが、今回は如何だったのか。
また、第1回目が肝心と言われているがアメリカ国民はどちらに軍配を上げるかは今後の情報を待とう。
これから投票日までに、副大統領候補討論会が1回、大統領候補討論会は今回を入れて3回行われることになっている。「関連:9月29日」