石破茂首相が新人議員15人に10万円の商品券を渡したが、これはまずいと直ぐに返された。
石破氏はポケットマネーから出したと言っているが、庶民の小遣いと比べ桁違いの多さで、言い訳としても反発を受ける金額だ。
しかし、石破氏がどんな言い訳を言っても、この金はポケットマネーではあり得ず、あの評判が悪い官房機密費を使っているものと思われる。
その証拠として、どうやら石破首相が渡した新人議員への商品券は、今までも歴代首相が慣行的に渡していることが分かってきたからだ。
今までは、表に出なかったが、今回は丁度金と政治の在り方について議論百出の状況の中で運悪く石破氏が捕まってしまったようだ。
勿論、各メディアが行った世論調査では、石破首相の商品券渡しの評判は散々で、内閣支持率も軒並み大きく下落している。
しかし、不可思議にも石破氏の退陣については求めないという意見が、退陣を求める意見を大きく上回っている。
また、野党第一党の立憲民主党の野田佳彦代表も内閣不信任案提出に二の足を踏んでいるから不思議だ。
野田氏は、7月の参議院選挙を展望した場合、石破氏に代わる新しい首相よりも、このまま石破氏が首相でいてくれた方が戦い易いという判断をしているようだ。
確かに、これも一理あるが、これでは事の善悪より、選挙を優先しているようで決して好ましいとは思えない。
ただ、別の見方をすると、もし、石破首相が退陣した場合、後を負うのがどうやら右派勢力から出そうだと見られている。
先の総裁選挙に立候補して2位になった高市早苗氏や若手の小林鷹之氏を想定してが、この2人には出てもらいたくないのは、多くの国民の共通した願望でもある。
石破氏に首相を辞めろとまで望んでいない国民の世論の意向もそれを暗示しているのかも知れない。「関連:3月15日」