今日は大晦日、あと2時間もすると大晦日恒例のNHK紅白歌合戦が始まり、それが終わると除夜の鐘で今年も終わり、新年を迎える。
紅白歌合戦も、国民的行事と言っても良いが、年々、視聴者が減ってきているようだ。それに反比例して民間テレビでは、スポーツ中継、芸能など趣向を凝らした番組で視聴者を呼び寄せている。
いずれにしても、年末年始は、新聞もテレビも特集を組み、観る方も何となく慌ただしい日時を過ごすことになる。
さて、2017年も今日で終わりになり、干支も鶏から人間馴染みの犬に代わる。犬はわんわんと言って幼児にも人気があるが、果たして縁起的にはどうなのか。
縁起を担ぐ向きにはその所以は相当関心が高いと思うが、願がわくは、2018年が世界にとっても、日本にとっても、家族にとっても良い年になってもらいたいものだ。
今年は、3月に那須で雪崩事故があり、登山講習会に参加していた高校の生徒、教師らを巻き込み生徒7人と引率教員1人の計8人が死亡するという痛ましい事故があった。
また、7月には、九州北部豪雨で福岡県と大分県で37人が亡くなり、4人が行方不明になるなど大きな被害をもたらした。その他、台風3号、5号、18号、21号などが日本列島を襲った。
一方、人間が起こす災いは、6月にいわゆるあおり運転により、6月、神奈川県大井町の東名高速道路でトラックがワゴン車に追突し、ワゴン車の夫婦が死亡するという事件があった。
また、10月には、神奈川県座間市の当時27歳の男が住むアパート室内で、若い女性8人、男性1人の、計9人とみられる複数人の遺体が見つかった。自殺願望に便乗した悪辣な殺人事件として世の中を震撼とさせた。その他、今年も枚挙にいとまがないほど、多くの事件、事故が発生した。
経済は、景気拡大が2012年12月から4年半続いており、その長さも1990年前後のバブル経済期を超え、戦後3番目になったそうだが、景気拡大といっても極めて低空飛行で、世の中には、その体感がないという意見が一般的だ。
日銀の超金融緩和策は、確かに株価が大きく回復するという効果は上げているものの、目標の物価上昇2%達成にはほど遠い状況だ。
天皇陛下の生前退位が実現し、2019年4月30日退位、5月に皇太子が皇位に就く。
政治は、10月に衆議院総選挙が行われ、自民党が圧勝、民進党が分裂し、民進党から出た議員主体の立憲民主党が野党第1党となった。
安倍晋三首相が絡んだ、森友、加計疑惑は、首魁がうやむやの内に、来年早々通常国会に解明が委ねられる。
また、北朝鮮のミサイル発射、核実験などを脅威として、9条改正を中心に、憲法改正の機運が高まっている。
国際的には、経済は欧米とも好調のようだが、一方、アメリカのトランプ大統領の登場でさまざまな軋轢が次々と押し寄せている。
直近では、トランプ氏がイスラエルの首都をエルサレムと認定、アメリカ大使館をエルサレムに移転することを言明し、再び中東に波乱が巻き起こっている。
このような状態で、2017年は慌ただしく過ぎていくが、新年は平穏な年になるよう祈念したい。