1月21日(日本時間22日)アメリカ初の黒人大統領オバマ大統領が誕生して早や10日を過ぎた。
オバマ大統領は、1933年の世界大恐慌の際、フランクリン・ルーズベルト大統領が、就任早々議会に働きかけ、矢継ぎ早に景気回復や雇用確保の新政策を審議させ、最初の100日間でこれを制定させた歴史に添い、自身も早期の成果を目指して、大統領選挙中に公約した政策に次々着手している。
国内的には、金融安定化や自動車産業等への支援、グリーン・ニュ-ディールへ着手、妊娠中絶容認、対外的には、イラクから16カ月で米軍撤退、アフガニスタンへの増兵、パレスチナ和解、国連重視などほとんどブッシュ前政権とは相反する方向へ舵を切った。
ただ、金融機関や自動車産業への措置により、直ちに改善に向かうかは難しく、グリーン・ニュ-ディールと言っても即効性は無理である。その間に失業率の改善がはかばかしくないと、待ち切れない国民の不満がオバマ氏に向かうことは容易に想像できる。
国際的には、地球温暖化問題、国連重視、イランなどへの融和政策など、ことごとく世界の方向に背を向けてきたブッシュ前大統領とは全く異なり、一先ず世界を安心させている。しかし、これから具体的に作業が進んでくると、地球温暖化問題などは国内産業と合意を得る部分も多く、国連との協調にしても、イラクやパレスチナ問題で自国の不利な事態に陥った場合、冷静に対処できるか確信は持てない。
悲惨な状態となったパレスチナ問題でも、何とか和平を確実なものにして欲しいとは誰もが願うが、アメリカ大統領の宿命として、イスラエルの利益を優先しなければならないとすると、過度の期待はできない。
ブッシュ前大統領が「悪の枢軸」呼ばわりしたイランとの和解や、中途半端になっている北朝鮮問題にしても、相手をみると一筋縄にはいかない難しい要素がある。
こう見ると、ブッシュ政権から決別し、早期に公約達成を狙うオバマ大統領は、正に困難な道を突き進んで行くしかないが、少なくとも、世界と協調する姿勢をそこかしこに見せていることに明るい希望が持てる。
「関連:1月22日」
オバマ大統領は、1933年の世界大恐慌の際、フランクリン・ルーズベルト大統領が、就任早々議会に働きかけ、矢継ぎ早に景気回復や雇用確保の新政策を審議させ、最初の100日間でこれを制定させた歴史に添い、自身も早期の成果を目指して、大統領選挙中に公約した政策に次々着手している。
国内的には、金融安定化や自動車産業等への支援、グリーン・ニュ-ディールへ着手、妊娠中絶容認、対外的には、イラクから16カ月で米軍撤退、アフガニスタンへの増兵、パレスチナ和解、国連重視などほとんどブッシュ前政権とは相反する方向へ舵を切った。
ただ、金融機関や自動車産業への措置により、直ちに改善に向かうかは難しく、グリーン・ニュ-ディールと言っても即効性は無理である。その間に失業率の改善がはかばかしくないと、待ち切れない国民の不満がオバマ氏に向かうことは容易に想像できる。
国際的には、地球温暖化問題、国連重視、イランなどへの融和政策など、ことごとく世界の方向に背を向けてきたブッシュ前大統領とは全く異なり、一先ず世界を安心させている。しかし、これから具体的に作業が進んでくると、地球温暖化問題などは国内産業と合意を得る部分も多く、国連との協調にしても、イラクやパレスチナ問題で自国の不利な事態に陥った場合、冷静に対処できるか確信は持てない。
悲惨な状態となったパレスチナ問題でも、何とか和平を確実なものにして欲しいとは誰もが願うが、アメリカ大統領の宿命として、イスラエルの利益を優先しなければならないとすると、過度の期待はできない。
ブッシュ前大統領が「悪の枢軸」呼ばわりしたイランとの和解や、中途半端になっている北朝鮮問題にしても、相手をみると一筋縄にはいかない難しい要素がある。
こう見ると、ブッシュ政権から決別し、早期に公約達成を狙うオバマ大統領は、正に困難な道を突き進んで行くしかないが、少なくとも、世界と協調する姿勢をそこかしこに見せていることに明るい希望が持てる。
「関連:1月22日」